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悪魔団  作者: レイジネス
9/11

第九話 第二部隊のトレーニング

マモ「なんで言ってくれなかったんですか!?」

僕はベッドに入りながらそういった

場所は第一部隊の部屋

5つの扉の一番左側だ

ジャスティア「いやぁ…すっかりもう伝えた気でいたわ〜!すまん!」

と、おちゃらけたようにそんなことを言ってくる

いや…まぁ、そんなことをする人だとは理解していたので驚いてはいないが…

そんなことよりも…!

マモ「あと!なんで同じベッドで寝てるんですか!!シングルベッドなんですよ!!」

そう、僕はジャスティアさんとなぜか同じベッドで寝ていた

しかも、ダブルベッド…ましてやキングサイズベッドでもないただのシングルベッドである

おかげでかなりギュウギュウな状態になっていた

ジャスティア「いや…たまには一緒に寝たいなって…」

マモ「いや…!!狭いんですよ!!床で寝てくださいよ!!」

ジャスティア「酷くない?」

そう言うとジャスティアさんは腕で僕を抱え込むようにして抱きしめてくる

マモ「…む」

ジャスティア「あ〜と〜!!明日から第二舞台で…タナトスのところでトレーニングだろ?こんな可愛いらしい俺の弟子なのに…少しの間、タナトスに取られるって言うのが少し癪だからさ…マモは…俺の弟子なんだ」

何この人…束縛強くない!?怖い!?

マモ「いや…1日のトレーニングは夕方までじゃないですか…夜にはまた、ここに戻ってくるじゃないですか…。あと!!僕は可愛くないです!!」

ジャスティア「…違う…あー…まぁ…そうだな…うん…なんでもない」

そんななんとも言えない反応をするジャスティア

そして、僕はいまだにジャスティアさんに抱きしめられている

だが、不思議と悪い気はしなかった

そんな事を考えていると耳元から『スゥ…スゥ…』という音が聞こえてきた

マモ「…寝ちゃいましたか」

何気にジャスティアさんが寝ている様子を見るのは初めてかも知れない

僕も目を瞑って寝ようとする

僕はこの場所が居心地がいいのか…すぐに寝ることができた


タナトス「それでは…早速、トレーニングとやらをやっていきますね」

僕はトレーニングルームに来ていた

ちなみに場所は共通部屋の2階だ

一階の雰囲気とはまた違い、特徴的なのは壁全体が鉄でできていることだった

おそらく、能力などを使用したときにこの部屋が壊れないように…とかそんな理由だろう

マモ「…えっと…それで…なんのトレーニングをするんですか?」

タナトス「私が担当するトレーニング内容はエネルギー上限の増加です。マモさん。エネルギー上限を増やす方法は知っていますか?」

マモ「はい、エネルギーをとにかく使うことですよね?」

エネルギー上限を最も簡単に増やす方法…それはエネルギーをとにかく使いまくることだ

だが、エネルギーは使い切ってしまえば無論、死んでしまう

タナトス「正解です。ですので、私のトレーニングではとにかくエネルギーを使いまくることを目的としています。そして、無くなりそうになったら私のエネルギーを限界まで送り込む…その繰り返しってわけです。そして、あなたはどんどん私に攻撃をしに来てください。」

そう言い終えるとタナトスさんは昨日は持っていなかった腰の袋からあるものを取り出す

それは“苗木“だった

タナトス「あなたのやるべきことはただ一つ」

そうして…タナトスさんは苗木を握りしめた

タナトス「私の攻撃を全力で避けてください」

刹那、一本の木が僕の方に飛んでくる

僕は突然すぎる出来事に咄嗟には反応できず、その攻撃を思わずもろに喰らってしまった

マモ「…がはっ…!?」

僕は奥の壁に激突してしまう。

衝撃で血が流れる

痛いなぁ…いや…違う…そんなことじゃない

あの人の能力は…一体なんだ?

木を出現させる前、あの人は苗木を握っていた

つまりは…植物を急速に成長させる能力…とか?

そんな事を考えているとタナトスさんは僕の眼前まで迫ってきていた

マモ「…うぅ」

僕は立とうとするがうまく立つことができない

そんな状態でいるとタナトスさんは僕の頭に手で触れた

タナトス「情けないですけど…まだ、私に立ち向かおうとした…その精神は素晴らしいと感じました。あなたはきっと、強くなる」

そして、タナトスさんはさっきまで立って行った場所に戻っていく

その際、木に触れるとその木は急速に小さくなっていき、やがて、元の苗木に戻った

僕はその信じられない光景に目を見開いてしまった

そんな状況でさらなる違和感に気づく

マモ「傷が治ってる…?」

さっきまで血を垂れ流していた背中は嘘のように痛みがなくなっていて、完全に完治していた

幻覚か…?と思わず、後ろを見る

しかし、そこにはさっき壁にぶつかった衝撃でできた血痕があった

タナトス「私の能力…わかりました?」

そんなことを聞かれた

僕は今、考えている事を口にする

マモ「…時間操作…ですか?時間を操作して、植物の成長スピードを早めたり…逆に僕の体を怪我する前の状態に戻したり…」

タナトス「なら…その血痕はどう説明するんですか?仮に時間を巻き戻したとして…その壁の血はあなたへ戻っていくと…そう考えませんか?」

確かにそうである

時間の巻き戻し…と考えるならば、僕が怪我をする前の状態に巻き戻したとして、その血さえも元の状態に戻る。

そう考えるのが普通であろう。

タナトス「結論から言うと私の能力は時間操作ではないです」

その前置きを置いて…その能力を教えてくれた…


タナトス「私の能力は…“生命力“。あらゆる生き物の成長スピードを早めたり…治癒力を高めたりする…そんな能力です」


生命力…

そして、さっきの説明なら全て納得がいく

木の成長、僕を治した力…

タナトス「さっきは不意打ちのような事をしてしまったことを申し訳なく思っています。だからこそ…ほら…早く準備をしてください」

僕は言われるがまま、エネルギー応用術『強化』を発動する

タナトスさんは苗木を2本取り出した

そして、次の瞬間には眼前に木が2本迫っていた

マモ「…っ!!」

僕は避ける…が…流石に足に掠ってしまう

何にせこの木かなり早いのだ

くらってしまうのも無理はない

しかし、別に動きに支障が出るほどのダメージではないため…僕は壁を蹴り、タナトスさんに距離を詰めていく

タナトス「…いい動きですね。しかし、まだ遅い」

タナトスさんは手を突き出す。

そして、次の瞬間、またしてもいきなりその場所に木が現れる

それは僕に一直線に飛んできた

その時、僕はちょうど空中に居た

だから避けることはできない

つまりは僕はその木を破壊する選択肢しかないのだ

僕はつぶやく

マモ『放電!!』

僕の能力、“適応“は様々な能力の集合体のような能力だ

その中の一つ“電気“という能力

そして、その能力の技の一つ、“放電“

文字通り、電気を放出してダメージを与える技

高速に飛んでくるとしても木は木だ

そこまで硬度が高いわけではない

僕の放った電気はその木をどんどん砕いていく

しかし…その木の破片はほとんど減速せず、僕の方向へ飛んでくる

強化の防御力じゃどうにもならない

僕は頭をフル回転させる

どうやって…この攻撃を防ぎ切れるか…と…

そして…やがて…一つの結論に行き着く

“エネルギーを放つのではなくその場に滞在させたら壁のようになるのではないか?“

…と

…やらないよりはやったほうがいいだろう!!

僕は思いつきで考えたその行動を実行する

すると突如、脳にある言葉が流れ込んできた

僕はその言葉がこの技の名前なのだと本能で理解する

やがて、僕はその言葉をつぶやく

マモ『璧羅へきら


私の放った巨木は砕かれた

そのエネルギー量でこの巨木を砕けるのは素晴らしいと素直に感心した

だが、完全には砕けなかったようで…その木の破片はほとんど減速せずマモさんに向かっていく

私は致命傷にはなりえないが…いくつか体に穴が開くのは避けられないだろう

私は別にマモさんに痛んで…苦しんで欲しいわけではない

私は第二部隊 治療・安全課の最高責任者でもあるが…

それよりも医者である

私の能力、生命力というは医者にすごく向いている

そして、私自身、私は医者という仕事に誇りを持っている

だからこそ…マモさんにはなるべく怪我をしてほしくないので…

是非ともこの状況を打破してもらいたいのだが…

すると突如、そんな声が聞こえた

マモ『壁羅』

私はその言葉に思わずにやけてしまった

私としたことがらしくない

だが、そうせざるおえなかった

中級エネルギー応用術『壁羅』

エネルギーの壁を生成し、ダメージを軽減する技

強化よりもかなり軽減できる…いわば、防御に特化した技術

しかし、その壁羅はあまりにも荒かった

だから、こそわかってしまう

こいつは自分でこの技術を発見したのだと

タナトス「素晴らしい…」

思わず、そう呟いた

壁羅は熟練者でないと維持が難しい技術だ

だからこそ個人的に中級応用術で一番難しいものだと思っている

それを一番初めにこの男…マモは成し遂げたのだ

これなら、早くも会得できるかもしれないな…

“あの技術“を…


確か、僕はエネルギーで壁を作った

…が、流石に付け焼き刃の技術のようなものだったので少しだけしか木の破片を減速することはできなかった

僕はその木の破片を喰らってしまった

僕はその痛みでうまく体勢を整えられず…

後頭部を地面に激突させてしまった

そして、僕は意識を失った

…と言うのが僕が覚えている内容だ

気づけば僕はベッドの上にいた

タナトス「気絶されたらどうしようもないんですよ。だって、私の能力はあくまで治癒の能力なんですから」

横からそんな声が聞こえてきた

見ればタナトスさんが少し微笑みながらこちらを見ていた

何気にタナトスさんがそんな顔をするのは初めて見るかもしれない

マモ「…ごめんなさい」

僕はベッドから起きようとする

タナトス「ちょっと…!まだ、寝ててください!」

僕はベッドに押し戻される

タナトス「あなたは怪我人なんです。だから今は休んでてください」

そう言われ…僕は聴く

マモ「明日も…トレーニングしてくれますよね?」

その問いに

タナトス「…少しあなたという存在に興味が湧きました…だから、この一ヶ月…ちゃんと教えてあげますよ」

と答えてくれた

僕は少し嬉しくなり…笑みを浮かべた


そして…早くも一カ月の時が過ぎていった

結論から言うとタナトスさんとの一ヶ月間のトレーニングの成果は素晴らしかった

元々10万しかない僕のエネルギー量は今や500万まで膨れ上がった

タナトス「もう一ヶ月経つのですか…少し…悲しいですね…でも、この組織にいる以上またいつでも会えます。だから、時々遊びに来てください」

そう言われて僕は

マモ「もちろん!!」

と返した

実際に僕も少し悲しい気がする

でも、言われた通り、この組織にいればいつでも会えるんだ

そんなに悲しむ必要はないだろう

僕はそんな気持ちを胸に

『次の一ヶ月トレーニングも乗り越えてやる』と

決意を固めるのだった


こんにちはレイジネスです

主人公能力初使用!!

なのに影が薄い!!

まぁ、今回はタナトスが主役みたいなものなんだから仕方がないんですけどね

タナトスの能力“生命力“は結構重要な役割をしてくれるので

その活躍含め!!

是非!!次回も楽しんでくださいな!!

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