第五話 いざ、実戦へ
ジャスティア「…と言うことで…テストと行こうか?」
一年の月日が流れた時、僕は見慣れた道場でそんな事を言われた
エネルギーの応用術が本当に使いこなせるかのテストといったところだろう
ジャスティア「じゃあまず、『防漏』『強化』『一点』『放波』『相察』。合計5つの初級技。これらのおさらいからだ」
マモ「わかりました」
そう言いながら僕は答えていく
マモ「
“防漏“はエネルギー使用時のエネルギーの損失を抑える技術。
“強化“は肉体を強化して攻撃力や防御力を上げたりする技術。
“一点“は攻撃時にエネルギーを一点に集中させて更なるダメージアップ・軽減を見込む技術。
“放波“は名前の通り、エネルギーを放出して、遠距離攻撃などに機転を効かす技術。
“相察“は目にエネルギーを流し込み、相手のエネルギー量を測る技術。」
ジャスティア「ブラボー!満点だ!!でも、使えなきゃ意味ないぞ?」
マモ「はい、だから各技術を使っていくのでちゃんとできているか見てください!」
そう僕は言いながら一つずつ使っていく
マモ「まずは防漏と強化!」
そう言いながら僕はその応用術を使っていく
ジャスティア「うんうん、ちゃんと強化時のエネルギー使用が抑えられてる。いやぁ、やっぱ防漏使わないとエネルギー消費激しいからね…」
マモ「アハハ…初めは苦労させられましたよ…何度エネルギーがガス欠状態になってぶっ倒れたことか…」
ジャスティア「その前にやめるべきだと思うんですけど」
そんな会話をしつつ次の応用術を披露する
マモ「一点!!」
そう言いながら目の前のサンドバックをぶん殴る僕
するとなんと言うことだろう
目の前のサンドバックが吹っ飛んでいくではないか
ジャスティア「さすが一点。凄まじいパワーだ!!」
まさか自分でもこんなに威力が出るとはびっくりだ
そんなことを考えながら次の技に移る…
マモ「次は…放波!!」
そう言いながら遠くの缶に狙いを定めてエネルギーを放出する
『カン!!』
大きな金属音が鳴る
マモ「…あちゃあ」
絶対間に当たると思ったのに…
ジャスティア「マモ…ペンキ缶に当てたら後片付け大変なんだけど」
マモ「そもそも、トレーニングルームになんでペンキ缶があるんですか!!」
なんと、放ったエネルギーは缶ではなく隣のペンキ缶に当たってしまった
まだまだ、精度が低いみたいだ
ジャスティア「まぁ…俺が後で片付けておくよ…じゃあ、最後の技だね」
そう言いながらジャスティアさんが缶の方に歩いて行く
そして、缶を手で少し触れた後に元の位置に戻す
ジャスティア「はい!缶にエネルギーを少し込めたよ!!何エネルギーある?」
僕は目にエネルギー巡らせ、相察を発動する
マモ「1万です!」
ジャスティア「正解!!いいね!!完璧だ!!」
ジャスティアさんは続ける
ジャスティア「一年前は1万程度だったエネルギー上限も10万程度まで上がってるし、もうお前もある程度戦えるようになった!!いやぁ、頼もしいな!!」
そんな事を言われて少し嬉しい
ただ、まだ足りない。
エネルギーの上限値が…
例えばフロストさんはなんと“1億“という驚異的な値でまさしく規格外だ
戦いの中では基本的にはエネルギーが多ければ多いほど有利だ
しかし、僕は気になっていることがあった
それをジャスティアさんに質問してみる
マモ「なんで…相察を使っているのにジャスティアさんのエネルギー量はわからないんですか?」
そう、どれだけ頑張ってもジャスティアさんのエネルギー量は測ることができなかった
ジャスティア「ああ、それは相手のエネルギー量が自分のエネルギー量より格段に多い場合、その量を測れなくなるんだよ。だから俺のエネルギー量は今じゃ測れない。まぁ、要はエネルギー量を増やしまくれってこった」
マモ「なるほど…それじゃあ…ジャスティアさんは大体どれくらいのエネルギー量なんですか?」
少なくとも1億以上あるのは確定である
この人はフロストさんより強いのだろうか…
いや、師匠って言うくらいなんだからきっと強いのだろう
…認めたくないけど
ジャスティア「それは…自分で強くなって確かめてくれ」
そんなことをいってくる
『ピコン』
次の瞬間、ジャスティアさんのポケットからそんな音が鳴った
携帯のメールの通知音である
ジャスティアさんはその携帯をポケットから取り出して、そのメールの内容を確認する
そして…ジャスティアさんは笑みを浮かべる
ジャスティアさんは口を開く
ジャスティア「それではマモ…実戦経験をしようか…」
その夜、暗い森の中に入っていった
マモ「実戦経験って?」
僕はジャスティアさんに問う
ジャスティア「いや何、近くに悪魔団の団員が出たらしくてな。それをお前に討伐してもらおうと思って。大丈夫、死にそうになったら助けるよ」
マモ「は…はい」
そんな会話を暗い森の中で続けながら歩いた
冷たい風が頬を掠める
そして…しばらく歩いた後…
ジャスティア「ストップ」
刹那、邪悪な気配を肌で感じた
その気配の先を覗き込む
そこには…1人の男が立っていた
???「何ジロジロみてんだよ…?」
その男はこちらに向かってくる
近づくにつれ、だんだんと見た目が明確になっていく
金髪の短髪でチャラそうな見た目をしていた
ジャスティア「…伯爵クラスか」
首元には青のペンダントをぶら下げていた
ジャスティア「いける…か?まぁ、実戦は大事だからな!何かあったら助けてやるから!負けても良いから暴れてこい!!はっはっはっ!!」
マモ「んな無茶苦茶な!!」
言い終わる前にジャスティアさんは光に包まれて消えた
???「あ?1人で戦うのか?10万の雑魚が?」
そんな事を言ってくる
僕は相察でエネルギー量を測る
…500万
これほんとに勝てるのか?
マモ「僕はマモ。名前は?」
とりあえず自己紹介をしておこうと僕は名乗る
するとその男は顔を手で覆い、笑い始めた
???「ハハ…ハハハ…!!相手に名を名乗るなんて!!これは傑作だ!!おい?坊主?今からやるのは殺し合いだぞ?そして…エネルギー量的にお前が負けるのは歴然だ。今から死ぬってのに名前を知る必要があんのか?」
そんなこと言ってくる
ちょっぴりイラッときた
マモ「…誰であろうと名前を名乗ることは大事でしょう。それにまだ僕の負けって決まったわけじゃないですか。あと、僕は坊主じゃありません。フサフサです」
あくまでも冷静に対処する
???「いいや、お前は負ける。死ぬ。それは絶対だ。だが、まぁ、せっかく名乗られたんだ…冥土の土産に俺も名乗ってやるよ」
そうして、そいつは名を名乗る
ヌイセマカ「俺は“ヌイセマカ“。お前を殺す男だよ」
次の瞬間、そいつは一瞬で僕の懐に入り込んできた
マモ「…っ!?一点・強化!!」
とりあえず、この攻撃は避けられないと踏み、防御に全振りする
相手の攻撃力がわからない以上、少し怖いが…
そうして…そいつの拳が僕の腹に直撃する
マモ「…ガハッ」
僕は数メートル吹っ飛ばされた
ヌイセマカ「おいおい、これ全力のパンチでもないんだけど…まだいけるか?」
これで…全力じゃない?
腹がまだジンジンと痛んでいる
僕は思わず、お腹を摩った
間違いなく僕の全力防御だった
それで…この威力…
僕は思う
マモ(これ…勝てるか?)
僕はとりあえず、一点の力を足に集中させて…スピードをあげ、避けることにした
また、同時にこの速さで相手を錯乱させて少しずつダメージを当てる戦法を取ることにした
僕は地面を蹴り、木を蹴り、ヌイセマカの周りを猛スピードで駆け巡る
ヌイセマカ「ハエか何かのモノマネか?ならハエ叩きのように平手で叩き落としてやらないとな」
そう言いながら平手打ちを繰り出す
しかし、その手は虚空を舞った
ヌイセマカ「…チッ」
どうやらこの戦法は有効らしい。
だが、こんなスピードで動いているため、エネルギーの消費量が少し多い
僕はとりあえず、これ以上消費を抑えるためにヌイセマカに攻撃を繰り出した
男は避けなかった
それは僕のスピードが早かったのか…はたまた別の理由があるのかわからない
そして、男の頬に僕の拳が炸裂した
このスピードと直前で一点+強化のパワーも含め
間違いなく僕の出せる最大火力の一撃だった
そんな全力を…出したのに…
ヌイセマカ「なぁ…お前は顔にハエが止まった程度でびくともするのか?」
僕の拳は…壁のように硬い頬にぶつかって、止まった
マモ「くっ…」
僕は急いでその男から距離を取る
ヌイセマカ「逃がすかよ」
しかし、僕はその胸ぐらを掴まれてしまった
絶体絶命というやつだ
マモ「はっ…離せ!!」
ヌイセマカ「離せと言われて…話すわけがないだろ?」
そして、そいつは僕を地面に放り投げた
僕は地面に転がり込む
ヌイセマカ「俺だって鬼じゃない。だから最後は俺の能力で一瞬で殺してやるよ」
次の瞬間、ヌイセマカは能力の技名だろうか
それを声に出した
ヌイセマカ『風殺』
刹那、僕の体は何かによってのしかかれたような衝撃を受ける
そして…僕は…
意識を失った
ジャスティア「あちゃー。流石に伯爵クラスはキツかったかぁ…」
俺は近く草むらからマモの様子は見守りながらそう呟いた
ジャスティア「んじゃまぁ、弟子に死なれたら俺が鬱になりそうだから助けに行きますかね」
そう言いながら、俺は草むらから出ようとする
次の瞬間だった
なんとマモが立ち上がったではないか
ヌイセマカ「あぁ?」
伯爵の男もそんな反応をしている
ジャスティア「…ほう?」
正直、俺も予想外だった
いや、それより…
あいつの雰囲気がガラッと変わった
少なくとも地面に倒れ込む前のマモとは全く別の生き物のような
そいつは身体中についた土埃を手で払っている
パッ、パッとまるで伯爵の男が見えていないかのように
そして…そいつは口を開く
???「さて…今際の際は楽しめたか?」
と…
どうもレイジネスです!!
ついに…ついに物語が動き出してきました!!
果たして、ヌイセマカの命運は!!どうなってしまうんだ!?!?
まぁ、別にモブキャラなのでどうでも良いんですけど
いやそれより!!次の回ではついに謎大き男、ジャスティアが少し力を出しますよ!!
是非!!次の回もご覧ください!




