第四話 エネルギー
『ゴクリ』
僕は思わず喉を鳴らす
夕焼けのように赤いご飯
そして、その上に綺麗な不言色の卵がうすーく乗っかっていた
フロスト「はーい!今日はオムライスっすよ〜!ケチャップかけて召し上がってくださいっす!」
そう、昼食はオムライスであった
ごくごく普通の一般的なオムライス
だが、作り手はあの激ウマサンドイッチマン(勝手に呼んでるだけ)ことフロストさんである
美味くないわけがないだろう
そして…僕は
マモ「オ…オムライス…!?」
思わずそんなことをいってしまう
そう、僕はオムライスという食べ物が大好きなのである
ぶっちゃけると世界で一番美味しい食べ物だと思ってる…
ジャスティア「なんだ?オムライス好きなのか?それなら毎日作ってやるのになぁ」
フロスト「作ってやるって…作るの俺っすし!毎日は流石に飽きるっすよ!!」
マモ「いや、多分いけます」
フロスト「マジっすか!?」
フロストさんが目を見開き、驚く
そんな顔に思わず笑ってしまう
フロスト「ちょっと!?なんで笑うんすか!!良いから早く食べてください!!冷めるっすから!!」
そう言われ、言われるがままオムライスをスプーンですくい、口に運ぶ
マモ「いや…美味しいなぁ!!」
やはり美味い
なんて言うのかわからないけれど…調味料の匙加減とか…そんなのが完璧なのだろう…
マモ「これならほんとに…」
突如目の前が真っ暗になった
何故かはわからないが…おそらく…疲労が溜まっていたとかそんな理由だろう…
薄れゆく意識の中僕は思った
マモ(オムライス…もっと食べたかったなぁ…)
と…
その日、僕は夢を見た
いや、本当に夢だったのだろうか
何にせ現実味のある夢だった
内容は全くといって良いほど覚えていない
…ただ、唯一覚えていることがあった
見覚えのある男だった。
だが、僕はその人物を覚えていない
矛盾のような発言だが本当に覚えていないのだ
“懐かしい“といった方がいいのが正しいのどうか
しかし、その中で
はっきりと覚えている発言があった
その発言の意味はわからないが…
それでも…なぜかはっきり覚えていた…
その発言とは…
???『お前は…俺が必ず止める…』
マモ「オムライス!!」
そう叫びながら起き上がった俺
ふと横を見る
そこには目を見開いているジャスティアさんがいた
ジャスティア「お…おぉ…そんなに食べたかったか?」
マモ「はい…わかってますよ…もう食べられないですよね…」
心がだんだん落ちていく
ジャスティア「まぁ…今日の夕食をオムライスにするようにフロストに頼み込んでみるよ…」
マモ「ほんとですか!?」
落ちていた心が今度はだんだん上がっていく
自分でも幼いなぁと思う
ジャスティア「いやぁ…多分、疲労しすぎて倒れちゃったんだろ?流石に申し訳なくてなぁ…だから俺が全力で頼み込むし、今日のトレーニングは楽なものにするから許しておくれよ」
まぁ、そこまで頼み込まれてノーと言ったら罪悪感がすごいことになりそうなので
マモ「まぁまぁ、そこまで言うのなら…」
と言っておく
ジャスティア「そりゃあ感謝感激だな…ほら、朝飯…食ったらトレーニングな」
ジャスティアさんはサンドイッチを取り出す
ああ、これを見るだけでも元気が湧いてきた
僕はそれを頬張る
ジャスティア「本当にフロストの飯が好きなんだな…じゃあ食べるまで待つか〜」
そんなことを言うジャスティアさん
そんな中、僕は聴いた
マモ「今日のトレーニングメニューは何ですか?」
その質問にジャスティアさんはニヤッと笑いながら告げる
ジャスティア「今日のトレーニングは楽しい…楽しい、エネルギーの勉強さ」
と、言うのだった
ジャスティア「は〜い!!では、マモくん!!エネルギーとはなんでしょう?」
僕は何やらザ・トレーニングルームみたいな部屋に案内された
で、さっきの質問の答えだが…
前に教えてもらったはずだったが…確か…
マモ「えーっと…魔法を使う際のMPみたいなものじゃ…なかったですか?」
と答えた
ジャスティア「う〜ん。三角!!確かにそういうものではある。実際に“魔術“というものもあるくらいだしな。ただ、それだけじゃない」
ジャスティアさんは続ける
ジャスティア「エネルギーとは“生き物が生きるための力の源“である」
マモ「力の源?」
ジャスティア「あぁ、全ての生き物はエネルギーというものを一定数持っている。エネルギーは…生だ。エネルギーがなくなると生物は死ぬ。ただ、ほとんどの生物はエネルギーというものを認知できないから関係ないようなものだがな」
マモ「じゃあエネルギーを酷使したら死んでしまうんじゃ?」
僕はそう質問する
エネルギーは要は命だ
エネルギーがなくなれば死ぬ
そんな質問にジャスティアさんは
ジャスティア「だーから、自分で制御したり、エネルギー量を増やすんだろうが。あと、エネルギーは数時間または数日すれば回復する。まぁ、要はエネルギー量を増やしまくったら得なことしかないってことだ」
マモ「…得…応用技とか?」
ジャスティア「あぁ、ていうかそれがエネルギーの真骨頂だ。能力とかも大事だが…それと同程度には大事だ。魔術は…まぁ…それほどかな」
そんな事を言う
マモ「じゃあ、応用技…それを全て覚えるってことで良いんですか?」
僕はそう言う。その問いに真っ先に答えたのは
フロスト「無理っすよ」
フロストさんだった
ジャスティア「あぁ、その通り、エネルギーの応用技を全て扱えるやつなど多分この世界に存在しない。」
ジャスティアさんは続ける
ジャスティア「いつかに言った通り、エネルギーの応用技には初級…そのほかに中級、上級、そして…神級の4段階がある。まぁ、是非とも10年以内に神級応用技を一つくらい覚えて欲しいものだな!!」
マモ「そんなに難しいの!?」
思わず驚愕する
フロスト「いやほんと!難しいんすよ!!事実…俺も神級応用術を1つしか…うぅ…無能で申し訳ないっす…」
そんな嘆きをあげるフロストさん
ジャスティア「いやいや、一つ使えるだけでもすごいんだって!」
慰めるジャスティアさん
なんなんだ?この人たち…
マモ「いや!ちょっと待ってください!そんな話の前に僕!エネルギーを認知できないんですけど!」
思わず声を上げる
そうだ、僕はエネルギーを認知できない
つまり、僕の今の状況は例えるなら見たことのない漫画の話を二人で盛り上がられてなんか気まずい感じの状況って感じだ
ジャスティア「お、そうだな。じゃあそろそろ認知できる用にしようか」
マモ「そんな簡単にできる…もんなんですか?」
ジャスティア「あぁ、案外簡単にできるんだよ」
そう告げた後、ジャスティアさんは僕の頭に触れた
マモ「えぇ…な、なんですか?」
思わずそんな反応をしてしまった
ジャスティア「エネルギーを使う方法…それは必要以上のエネルギーを流し込めば良いのだ」
マモ「…必要以上?」
僕は小首を傾げる
一体どいううことなのだろうか?
ジャスティア「そんな難しく考える必要はない。普通、エネルギーは一定に保たれるだけで上限までは上がらない。エネルギーの力が多すぎて死ぬかもしれないからな。あ、安心しろ?もちろん、上限より少し前で止める」
そんな事を言っている時、体に違和感を覚えた
ジャスティア「これくらいで良いだろう。どんな気分だ?」
マモ「なんか…体がモヤってるんですけど…煙?みたいな…」
見れば、体のあらゆるところがモヤっていた
ジャスティア「それこそが、エネルギーだ。面白いことに一回認知してしまえば、もうこの工程をする必要なくエネルギーと言うものを認知することができる」
マモ「でも…」
僕は言う
マモ「これ…なんか動く気配も…ましてや操れる気配もないんですけど…」
さっきから動かしてみようと試みているが…まるで動かない…
ジャスティア「だから…一年かけてエネルギーの扱い方…つまりはエネルギー応用術“初級“を覚えるんだろうが。いいか!!エネルギーの扱いの全ては基礎が大事だ!!だから初級を覚える!!OK?」
マモ「いやまぁ、覚えますよ…」
今のままじゃただのモヤっている人間だ
それに…知りたい…
エネルギーの使い方と言うのを
エネルギーの真髄を
ジャスティア「まぁ、教えるのは俺じゃなくてフロストなんだがな」
マモ「なんて言う投げやり…」
フロスト「ほんとっす…ひどい師匠っすよね…」
ここまできたら普通…ジャスティアさんが教えてくれるんじゃないのか…
それに…
マモ「それって…僕フロストさんの弟子じゃないですか?」
ジャスティア「…確かに…?」
フロスト「…ってことは初弟子!?やったー!!」
ジャスティア「…違う!!マモは俺の可愛い弟子だ!!」
マモ「可愛い?」
フロスト「俺は可愛くないって言うんすか!!」
マモ「…そこ!?」
ジャスティア「お前は…あれだ!!嫁だ嫁!!お前なしじゃ生きてけないんだ!!俺は!!」
フロスト「つまり…?師匠の命は俺が握ってるってことっすね?」
ジャスティア「そうだ!!」
マモ「弟子に命握られてる師匠とかどこにいます?」
ジャスティア「ここにいるだろ!!」
そんな他愛もない話を繰り広げる
ジャスティア「…はぁ…とりあえずマモは俺の弟子だ。時々、俺は教えに行くし…トレーニングメニューも教える…本当ならつきっきりで教えてあげたいが…あいにく俺は忙しいんだ…その代わりフロストの仕事を1年俺が肩代わりするからそれで良いだろ?」
フロスト「いや…全然教えること自体はいいんですけど…仕事の肩代わりはありがたいっすね!!」
マモ「2人とも同じ職場なんですか?」
ジャスティア「あぁ…職場ってか組織だな。将来的にお前も入る予定だぞ?」
マモ「僕には選択権がないのか…」
マジか…僕には仕事を選ぶ選択権がないらしい
まぁ、案外この2人のことは気に入っているので別に同じ職場でもいい…のか?
そうしてこの話は終わり…トレーニングが始まった
そして…エネルギーのトレーニングを終え
夜食を食べ…寝て起きる…
そうしてまた、自信を鍛える
そんな月日を毎日続けた
そうして、ジャスティアさんやフロストさんの予定通り…
約、一年の月日が流れようとしていた
どうも!!レイジネスです!!
今回はついに!!この話の重要な部分!!“エネルギー“について触れました!!
そして!!マモがついにエネルギーを認知しました!!いえーい!!
エネルギーは本当に応用が効くもので無限の可能性があるので…
是非、今後のエネルギーの活用法をお待ちください!!




