第三話 地獄の走り込みトレーニング 後編
〜80km地点〜
だんだんとお腹が軽くなってきた
まぁ、走り始めはそれこそ辛かったがその辛さもかなり軽減されてきた
ジャスティア「飲み物飲む?」
マモ「…飲みます!!」
前回の経験から今回も大きな声でそう言う
ジャスティア「良い声だな!!今回も小さい声だったらあげないところだったぞ!」
良かった、余計な体力を使わなくて
経験って大事だなぁってこんなことで思った
ジャスティア「何飲む?水?お茶?スポドリ?」
マモ「水でお願い…します!!」
スポドリをもらっても良かったが…個人的には水の味が好きなので水をセレクトする
ジャスティア「ほいほ〜い、水ね?はいよ」
そう言いながら水をもらう
マモ「ありがとう…ございます」
僕は水を受け取る
一口飲むだけで乾いていた喉が潤ってくる
『カコッ』
またそんな音が聞こえてきた
マモ(この人缶好きすぎだろ…)
そんなことを考えながら僕はジャスティアさんの方を見る
マモ(今度はコンポタか…)
そう呆れながらそんな事を考えるのだった
〜100km地点〜
ジャスティア「コンポタの奥のコーンって本当ムカつくよな」
突如そんなことを言ってきた
おそらく1時間前くらいに飲んだコンポタの話だろう
僕はそんな発言に
マモ(しらねぇよ!!)
そう思うのだった
流石に声に出すのは不敬であろう
相槌を打とうと思ったが、僕は缶のコンポタを飲んだことはないのでなんとも言えなかった
ジャスティア「なんだよ〜無視すんなよ〜疲れてきたのか〜?」
そうだ、その通りである
さすが…というかとっくの前に疲労など溜まりまくっている
常人ならばフルマラソンを走り切った時点で普通は膝から崩れ落ちたりするだろう
その倍以上の距離を走っている
なんで逆に倒れないのか不思議でたまらない
そして、倒れる気配すらも感じない
そんな中で
マモ(もしかして…僕って案外強い?)
なんて、ナルシストみたいなことを考えるのだった
ジャスティア(…ほう)
と俺は笑みを浮かべる
と言うのも大体100kmを走っただろう
普通の人間がまず、一度に、それも速度をキープした状態で走れるわけがない
俺はトレーニングを日頃から行っているので150kmなら朝飯前くらいの距離なのだが…
マモは仮に総裁クラスを倒したとしてもその事実以外は普通の人間だ
いや…まぁ、普通の人間ではないか
とにもかくにも俺は大体80kmくらいが限界だろうと考え込んでいた
実際…俺の一番弟子も初めは120kmを走ったが…
約、70kmくらいでぶっ倒れた
だからはたから、150kmを走るなんて想像もしてなかった
だが、こいつなら…
ジャスティア(本当に…走り切れるかもな…)
そう思うのだった
〜120km地点〜
ジャスティア「だいたいあと30kmくらいだが…こんだけ走って本当に大丈夫か?」
マモ「大丈夫って…あなたが走らせているんでしょうが!!」
自分で走らせといて…こんだけ走って大丈夫かなんて聞いてくるなんて…本当に腹が立つ人だ!!
そもそも1日にこんなに走って本当に意味があるのか!?
まぁ、そんなこと口に出すわけにはいかないので…いや、いいか?これくらいなら…
だって、どう考えても150km走るなんておかしいし…
僕はそう考えたが結局口にはしなかった
マモ「あと30kmですか…まだまだありますね〜」
この言葉には無意識に少し皮肉がこもってしまったかもしれない
ジャスティア「逆に考えろ〜?あと!30kmしかないんだ!!」
そう言われたら確かにと思うのはおかしいだろうか
120km走った後の30kmなんてちっぽけだと思わないだろうか?
それともそんなふうにポジティブに考えるのが大事だろうか
マモ「確かに…まぁ、考え方を変えるとそうですね!」
と、僕はポジティブに考えることにした
〜150km地点〜
ジャスティア「そろそろ俺の家だからな〜」
そんな事を言うジャスティアさん
いや、きっとこの人のことだ
そろそろ(あと10km程度)とかそんなことに違いない
大体、こんな薄暗い森に家がある気配もない
そう思っていたのに…
ジャスティア「ほーら!!見えてきたよ〜!」
そう言われ、前を見る
見えたのは一筋の光と白い家の壁だった
マモ「本当だったんだ…てっきりあと10kmはあるかと…」
ジャスティア「なんだよ!?そんなに俺を信じられないかって!?ああ!?」
信用はもちろんしている。
だが!!信頼はしていない!!
しかし、無論、そんなことを言うわけにはいかないので
マモ「いやぁ…そんなことないですよ。ちゃんと信じてますよ」
と、言った
そして…その言葉と同時に僕たちは森を抜けたのだった
マモ「はは…すごいですね…でっかいお家」
目の前には漫画とかで金持ちが住んでいそうな
そんな大きな家が立っていた
ジャスティア「まあ!俺はまあまあ金を思ってるからな!!」
そんなことを言ってくるジャスティアさん
やっぱりお金を持っているという推測は当たっていたみたいだ
と、そんな事を考えていると
???「…おっ!?帰ってきたんすね!!お帰りなさいっす!!」
突如玄関から淡いピンク髪の男の子が出てきた
その人はこちらに向かってくる
???「話は聞いてるっすよ〜!!マモさん…すよね!!これからよろしくっす!!」
マモ「はい…よろしくお願いします…あなたの名前は?」
???「えぇ!?ジャスティアさんに聞いてないんすか!?」
そう言いながらジャスティアさんを睨みつけるその人
ジャスティア「はは…ごめんって…改めて名乗ってあげてちょ」
そんな事を言うジャスティアさん
その男の人はタメ息をついた後、口を開いた
フロスト「俺は“フロスト“って言うっす!“フロスト・アンスリウム“!以後、お見知り置きをっす!」
フロストさん…
印象的にはジャスティアさんと違ってしっかりしてそうだなという印象だ
そんな事を考えていると…
フロスト「あ!!そういえば…食べてくれました?サンドイッチ!!」
マモ「サンドイッチ…?まさかあなたが!!」
どうやら激ウマサンドイッチマンはこの人だったらしい
とりあえず、僕はあのサンドイッチの感想を言っておこう
マモ「あんなサンドイッチ…どうやって作ったんですか!?めちゃくちゃ美味かったんですよ!!」
フロスト「そう言われると照れるっすよ〜!いやぁ…お口にあって良かったっす!」
そう言いながら、フロストさんは玄関の方に招くように手をやる
フロストさんは続けた
フロスト「走って疲れたでしょ?昼食…できてるっすよ!!」
…マジか
思わず笑みが溢れる
彼の作る昼食…それがどれほどの美味であるのか
…そう、想像しただけで涎が止まらなかった
どうも〜レイジネスで〜す。
今回は新キャラ、フロストくんが出てきてくれました
まぁ、能力とかは多分後で出てくるので楽しみに待っといてください
あ、でもこの発言で能力持ち確定ということになってしまうのか…?それはそれでネタバレか…まぁいいか!!
フロストくんが作る昼食は次回出てきますよ
ちなみにフロストくんの料理は店を開いたらめちゃくちゃ繁盛するレベルで美味しいです
それと!次回からついに“エネルギー“の概念が出てきますよ!!
是非、お待ちくださいな!!




