第二話 地獄の走り込みトレーニング 前編
ジャスティア「それじゃあ!!トレーニング!!行ってみよー!!」
マモ「…まじですか?」
俺は驚愕していた
冷たい風が横を通り過ぎる
そう、今の時間帯は.
マモ「午前3時ですよ!?」
早いとかそんなレベルじゃない
どんなに早くても4時くらいだろうと思っている自分がいた
ジャスティア「お前の力じゃこれくらいの時間帯からやらないとダメなんだよ」
マモ「僕ってそんなにダメかな!?」
潜在能力がすごいといったり…力が足りないと言ったり.
上げたり下げたりさせられるなぁ
と、そんな事を考えていると
ジャスティア「いや?そんなことはないぞ?」
そう言われ、僕は小首を傾げる
なら…何がダメなんだろうか…
ジャスティア「と言うことで!今日のトレーニングメニュー!!ズバリ!!走り込み!!俺の家まで走るぞ!!」
マモ「俺の家?え?ここが家じゃないんですか?」
まさか別荘とは言わないだろう
ジャスティア「いや、これは仕事用の仮拠点みたいなもんだ。俺の家は別にある」
マモ「つまり.そこまで走りに行くのがアップでそこから本格的なトレーニングをするってことですね?」
仕事といえど仮拠点を置ける程度のお金を持っているんだ
ジャスティアさんの自宅にはトレーニング道具…ましてやトレーニングルームがあっても何ら不思議ではないだろう
ジャスティア「いや?何いってんだ?今日は“走るだけ“だぞ?」
マモ「…はい?」
脳が理解を拒む
突如、嫌な考えが脳裏をよぎる中…俺はジャスティアさんに質問する
マモ「…家まで何kmありますか?」
そんな質問を
するとジャスティアさんは絶望的な言葉を何気なく聞かせてくれた
ジャスティア「うーん。大体150kmくらい?」
〜10km地点〜
マモ「はぁ…はぁ…」
あの人は人間の体の構造を理解しているのだろうか
150kmを?1日で?
ふざけている
ジャスティア「でさぁ…俺言ってやったの!!そしたらさ?なんて言われたと思う?『お前に能力を使ったら能力が腐る』って!!ねぇ?ひどくない!?」
何の話をしているんだこの人
いや、大事なのはそこじゃない
なんでこの人10km走って、息切れ一つせず、世間話ができるんだ
あと…
ジャスティア「あ、道を見失わないようについてきてね〜一様、ペース合わせてるつもりだから〜」
この人滅茶苦茶に早い!!!
しかもペースに合わせてるじゃない、この人、僕がギリギリついて来れそうなスピードにあえて調整しながら走ってる!!
ジャスティア「ほら〜ついてこれないと明日倍の距離走らせるよ〜」
遠回しに死ねといってるのだろうか
僕は足のピッチをあげる
ジャスティア「お!?良いねぇ!!それじゃあペースあげるね〜」
しまった!!やってしまった!!
〜20km地点〜
ジャスティア「喉乾いた?水飲む?」
突然、そんな事を聞いてきた
正直、喉はかなり乾いていたので
マモ「…ます」
疲れていたが…聞こえるはずだ
何にせジャスティアさんは僕の隣を走っている
つまり、聞こえないはずがないのだ
そのはずなのに
ジャスティア「えぇ?なんて?」
そんな事を聞き返してくる
ありゃ聞こえていなかったか?
正直、めちゃくちゃ辛いので言葉を発するなんてしたくもないが仕方がない
マモ「…飲みます」
今回は絶対聞こえた
それなのに…この人は…
ジャスティア「もっと大きな声で言ってもらわないと聞こえないぞ〜!!」
この人…まさか…
大きな声を出せって言うのか!?
この疲れた中で!?
ただ、僕はどうしても水分補給をしたかった
なので僕はとりあえず…一回深呼吸した
そして…
マモ「飲みます!!」
そう叫んだ
ちなみに今の時間帯は大体4時半くらい
側から見たらただの不審者だ
ジャスティア「よし!!良い声だ!!」
そう言いながら水を渡してくるジャスティアさん
正直、ちょびっとむかついたがそれは心の底に秘めておく
僕はペットボトルを開け、中の透き通った液体を喉に流し込む
すごく心地がいい
そう思っていると
『カコッ』
横からそんな音が聞こえた
音からするに缶を開ける音だ
しかし…なんだ?
僕は少なくとも人生で缶の水もお茶も見たことがない
そう思いながら横を見ると、ジャスティアさんはとんでもないものを口に運んでいて、思わず、目を見開く
そして、心の中でそう呟いた
マモ(おしるこ!?!?!?)
〜40km地点〜
そろそろフルマラソンを完走できそうである
そろそろ起床時刻だ
鶏がいたら『コケコッコー』などと鳴いていることだろう
ジャスティア「そろそろ朝だよね〜でもまだまだ走ってもらうよ〜朝ごはんは50km地点で食べよう」
もはや走るのはなんでもいい
問題は朝ごはんを食べることだ
マモ「それ…戻しません?」
そうだ、ご飯を食べた後にどうせまた死ぬほど走ることになるだろう
僕含め、一般人はゲロりたいわけではない
ジャスティア「まぁ、食事後は多少スピードを落とすよ」
それなら安心…なのか…?
〜50km地点〜
ジャスティア「よぉし!!大体50kmくらい走ったでしょ!!休憩ね!!」
そう言いながらジャスティアさんは止まる
それに合わせ、僕も立ち止まった
マモ「はぁ…はぁ…」
突然止まったので少し息が上がる
が、次第に落ち着いていく
マモ「こんなところで…食べるんですか?」
ここは薄暗い森の中
見渡す限り、食事をできるような場所はない
そんなことを考えていると…
ジャスティア「ちょっと待っててね」
そういうとジャスティアさんは光に包まれ、消えた
おそらく能力の類だろう
そして、だいたい20秒後
ジャスティア「ごめーん!!お待たせ!!」
マモ「いやいや、全然待ってませんよ」
同じく光に包まれ、ジャスティアさんは帰ってきた
それと手には何かカバンのようなものを持っている
ジャスティアさんはカバンに手を入れ…
サンドイッチを取り出す
ジャスティア「じゃじゃーん!!お手製!!サンドイッチぃ!!まぁ、俺が作ったわけじゃないんだけど」
そう言いながらサンドイッチを受け渡してくる
マモ「誰に作ってもらったんですか?」
ジャスティア「俺の一番弟子に作ってもらったんだよ。いやぁ、あいつなんでもできて羨ましいなぁって毎回思ってる。あ、お前は二番弟子な〜」
…弟子なんだ…僕…まぁ、ぶっちゃけ弟子になることはいいんだけど
そんな事を考えながら、僕はサンドイッチを頬張る
マモ「…美味ぁ!?」
疲れていたこともあるのだろう
だが、そんな理由だけでは説明できないほど
そのサンドイッチは美味であった
ジャスティア「そうだろ?美味いだろ?美味すぎるだろ!?もう、なんかそう言う能力なんじゃねぇかなって言うくらい美味いだろ!?いやはや、初めて俺もあいつの料理を食べた時は吹っ飛んだね〜!!」
仮にそんな能力があったとしたら、それはそれでせっかく能力を授かったのに不遇な気がするが…
まぁ、あながちその比喩は間違っていない
マモ「もぐもぐ…いや本当に…美味いですね…これ…」
気づけば、三つあったサンドイッチを平らげていた
卵サンド、ハムサンド、そして、カツサンド
食べてから思う
マモ「もっと味わって食べてら良かったなぁ…」
気づけばそう呟いていた
そんな呟きに反応したのかジャスティアさんは
ジャスティア「もう食べたのか!?お前の言う通り、もっと味わって食べれば良かったのに…」
そう言いながらジャスティアさんはカバンに手を入れ…
ジャスティア「実は俺、デザートとかは最後に食べたいタイプなんだよね。だから、ほら、最後に残しといたの」
そんな事を言いながらジャスティアさんはあるものを取り出した
こ…これは…!!
そのサンドイッチはいちごと生クリームを挟んでいた
思わず叫ぶ
マモ「フルーツサンド!!」
ジャスティア「そうだぞ。フルーツサンドだぞ」
僕はそれを手にして、頬張る
さっき味わって食べようと決心したはずなんだけどなぁ
言わずもがな…それは美味しかった…
僕は思った
“これは人生で一番美味しい朝食だった“
…と
どうもレイジネスです!
さて、始まりました!!フルマラソンの約4倍の距離!!
150kmの走り込み!!
私は想像もしたくないですね!!
あとは今回は結構ジャスティアさんの強者感というのを出したつもりなんですが…
だって…まぁ、走ってる最中におしるこ飲む人なんて普通いませんからね…
あれ?これ強者感出てるかな?まあ、いいや
それと、クソうめぇ朝食!!
それを作った人は多分次の話で出て来ると思うので
是非、次の話もお楽しみくださいな!!




