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文芸部 ほたる短歌班  作者: はあとのええす
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かのうぷす子

 女子に歌集本をみせてもらっていらい、短歌に関する番組やサイト、雑誌なんかをよく閲覧なんかしたんだ。短歌を読むことはできたんだよ。詠むことができなかったんだ。読むにしたって詠むんだけどね。

 短歌の公募サイトで「ゼロ短歌」ってのがあって、いかした歌が掲載されてるんだ。去年の晩夏、おっと、つまり夏休みの終わりころのことだけど、夏期補習で女子に歌集本をみせてもらっていた、夏の終わり頃に見つけたサイトだ。ほかにMHK短歌なんかもよく見たんだ。日曜の早朝だけど塾に向かう前の三十分間、この番組を見ていた。応募する一般の人たちの歌のなかから編集する先生の歌人が選んで、その結果、サイトやテレビ番組で僕たちが眼にすることになるんだけど、応募者のなかには個性的な筆名、つまりペンネームをもつ人たちもいる。あっこれいいなって僕が思うと、必ず「あの人だ」っていう人がいた。「かのうぷす子」っていうんだ。



 十八時”ふるさと”きみも聴くのかな沈みにおそきボーテスの星   かのうぷす子

 


 唐揚げの頻度があがる四月には西に旅立つきみだけのため     かのうぷす子



 どっちかが「ゼロ短歌」でみた歌で、どっちかが「MHK短歌」だ。印象的なペンネームだし、詩世界っていうかな、受験前の日々の僕に響いてくる二首だった。


 

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