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~楽しそうなシャーリーを観察してみる~

~楽しそうなシャーリーを観察してみる~


 入学して最初のイベントがクラス対抗の魔法戦だ。属性を知ってから魔法の授業をした後に魔法を学ぶのだが、学んですぐだとすぐに魔法を使いたいだろうということで、的に魔法を当てたときの威力量をクラスで競い合うのだ。


 このイベントでクラス間での仲が深まるのと、このクラス対抗イベントで活躍すると親密度があがるのだ。


 まあ、チート主人公が絶対に優勝するのはわかっているし、火クラスが優勝するのも決定事項だ。


 私は別に誰かを攻略したいとも思わないし、婚約者であるアルベイン第一王子は残念王子になりつつあるからどこかで、円満に婚約破棄できないかと思っている。


 あ、そうか。うまく婚約破棄に持っていきつつ、私と我が家に被害が及ばないようにすればいいんだ。


 そう思うとなんだか気持ちが晴れやかになってきた。どうしたらいいかゴールが見えないより、難しくてもゴールが見えた方が安心だもの。


 とりあえず、協力者にシャーリーを巻き込もう。このスミュール王国に2家しかない公爵家が手を組めたら最強だものね。


 でも、娘に甘いお父様だとしても、他家の娘である私に対してはセギュール公爵は厳しいだろう。


 セギュール公爵にもメリットがないとダメか。そこを考えないといけない。そういう手を考えないと。


 そうなると必要になるのは人脈、お金の二つだろうか?



 なんて、悶々と考えながら魔法の特訓をシャーリーと行っていた。魔法のレベルは使用回数に応じて上がっていく。


 複合魔法を発動させる場合、レベルが低い属性の威力しか出せない。だから同時に魔法を発動させないと威力が落ちてしまうのだ。


「ふふふん。いいわね。いいわね。この感じならクラス戦はいい感じで活躍できそうですわ」


 シャーリーがかなり楽しそうに笑っていた。シャーリーはかなりの魔力量になっているのがわかる。


 普通に特訓したくらいじゃここまで上がらないだろうから、家に帰っても特訓をしているのだろうな。


「そうね、私も頑張らないと」


 1位はもう決まっているからそこは諦めている。けれど、上位10位までは親密度が上がるだけじゃなく、上位者のためのアイテムが付与されるのだ。


 まあ、後でも入手が出来るものだから、こだわりはないけれど、校舎に入ってすぐの掲示板に順位はずっと張り出されるのだ。


 そこに名前を刻みたい。いや、私より頑張っているシャーリーの名前を刻ませてやりたと思っている。


 だって、私は入学の1週間前から時間を見て特訓してきたから。だからレベルも魔力量も低くないし、この悪役令嬢オードリーヌのステータスは結構高いのだ。


 そりゃ、チート主人公でゲームしても魔法対決でそこそこいい戦いが出来ていたものね。なんかおや2さんの動画で見てびっくりしたことがある。


 主人公のステータスがカンストした場合、悪役令嬢オードリーヌにはバフがかかるというのだ。


 今の私にはよくわからないけれどね。



 というわけでクラス対抗戦の日。


 なんだか対抗戦開始前にシャーリーのところに風担当のセドリック・フォン・スカルポンが来ていたが、シャーリーは笑顔で「どこのだれかもわからぬものに何を言われているのでしょう?」と返していた。


 噂ではスカルポン家でものすごい怒号が飛び交ったと聞いている。スカルポン領は他国からの移民が流れ込んできているらしく、その移民が盗賊と化して治安が悪化しているという。


 近いうちに盗賊の一掃を計画しているそうだが、その時に矢などの消耗品や破損するであろう鎧や槍、剣などの購入を商人に打診していることは知っている。


 けれど、これから3年間。スカルポン領には鉄鉱石は納品されない。そうなると消耗品や破損したものの購入は、自領で準備できないから他領からの購入になるだろう。


 その分値段も上がるし、他領の貴族に対して恩を売ることになる。スカルポン侯爵はプライドの高い人だと父から聞いているし、父はこうも言っていた。


「ははは。あのスカルポン侯爵が他領の貴族に頭を下げられるだろうかな。多分できないだろう。だが、盗賊は対処しないと領主がきちんと領地運営が出来ていないと叱責されるだろうし、国王軍が出撃となるとプライドもへし折られる。だが、少しセギュール公爵と話したが、娘にした仕打ちから絶対に折れないだろうな。これは見ものだぞ」


 かなり父は笑っていた。まあ、スカルポン領が少し荒れてもスミュール王国は安泰だしね。


 結局、緑髪の風担当のセドリックはシャーリーの「これ以上騒ぐようでしたら3年ではなくもっと長期的に鉄鉱石の見送りをしてもよろしいのですわよ」のセリフを聞いて去って行った。


 シャーリーはそう言っていたが笑っていた。ああ、こういう性格の子なんだって理解した。私も怒らせないよう気をつけないと。


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