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~悪あがきを見てみる~

~悪あがきを見てみる~


「学園長。学園で教鞭を振るう者が買収されるなど、どういう管理をしているのかな?」


 国王が学園長ににやにや笑いながら話している。ってか、少し前に真面目なテンションでラッテン子爵一族を斬首すると言ったのだ。


「いや、その、彼女は特別なだけで、その、他は特には、ないです」


 学園長はそう言ったが、実際は違う。それも調査済みだし、王妃様に資料を渡したから国王も知っているんだよね。今日だけで一体何人の首が飛ぶんだろう?


「父上、待ってください。今はそういう不正について話す場ではありません!この悪辣非道なオードリーヌ・フォン・コンラディンを追い詰める場です!」


 空気を読まないアルベイン王子が立ちあがってそう言った。ってか、チート主人公がずっと黙っているのが不安だ。


 なんだろう。


「アルベインさまぁ。いいじゃないですかぁ。私たちのぉ、愛はぁ、絶対なんだからぁ。国王様が納得するぅ、方法をぉ、取ってぇ、もらえばぁ。ねぇ?」


 チート主人公が首を少し曲げてあざとく笑っていた。寒気がした。いや、私だけだろうか?王妃を見ると私と同じように寒気を感じたのだろう。いや、額に青筋が立っているからキレているのだろうな。


 国王は無反応だ。にやにや笑いながら二人を見ている。


「しフ嬢がそれでいいのなら、それでいい」


 アルベイン王子はどかっと勢いよく座った。


「なんだか、横やりが入ったけれど、学園長どうなのかな?さっきの彼女だけが買収されたということで他の教員は大丈夫だと言いきっていいんだよね?自ら名乗り出てもいいんだよ」


 にやにや笑っていた国王だが、最後の「いいんだよね」だけは笑っていなかった。そりゃ、国王の手元には学園長も買収されているという証拠があるんだよね。


「もちろんでございます!」


 その学園長の返答で国王の顔がさらににこやかになった。目は笑っていない。


「そうか、残念だよ。証拠をここに」


 国王がそう言うと背後にいたものが書簡を並べだした。


「これが金の流れ、これが学園に居るもののうち、不正に手を貸したもののリスト。更に何に金をつかったまでも追いかけている。娼館で豪遊したもの、他国の土地を購入したものなど様々だ。さて、学園長。最後になるだろうけれど言いたいことはあるかな?」


 国王は楽しそうに笑っている。やっぱりこの国王は怖い。


「ま、待ってください。説明させてください。わ、私は・・・」


「言い訳はいらぬ。関係者は斬首だね」


 国王はにやにやと笑っている。ってか、この人。さっきから斬首、斬首って笑いながら言っている。まじでこわい。サイコパスってこういう人のことなんだろうな。


 ってか、この血がアルベイン王子にも流れているのか。マジで怖い。


「父上!証拠もなく、弁明も聞かず斬首はひどいのではないでしょうか?」


 アルベイン王子は悪を倒す正義に憧れている。だからの発言なのだけれど、今回起きていることの片棒を担いでいることに気が付いていないのだろうか?


「ほう、それをお前がいうか?そこに証拠はあるぞ。おい、アルベインにも書類を渡してやれ」


 国王は笑いもせず、あきれ返ってそう言った。衛兵の一人が書類をアルベイン王子に渡す。


「ま、まさか。ここまでの証拠があるとは!」


「そういうのが証拠というのだ。しフ・レイリ嬢への流言飛語について何やら言っていたようだが、どのような証拠があるというのだね?聞こうではないか?いつ、どこで、誰に、どのような内容をコンラディン公爵令嬢がレイリ嬢の噂を言ったのかね?」


 国王はまたにやにや笑っている。うん、この笑顔が怖い。


「いや、その、クラスの皆がそう言っているから、そうなのだと、思っていて、その・・・。それに、仲が良い周囲もそう言っていたから、そうなのだと」


 うん、むちゃ歯切れが悪い。


「つまり証拠もなく、公爵令嬢を陥れようとしたということかね?」


 いきなり笑わずに真剣な声になる。こういう切り替えがマジで怖い。国王って二重人格なのだろうか?


 まあ、証拠を集めて王妃に渡した段階で何か起きると思ったけれど、この展開は想像していなかった。


「ただ、これだけはわかります。クラス対抗での魔法戦。あれは絶対に不正をしたに違いありません。たかだか公爵令嬢の二人がこの私より成績がいいなんてことあるはずがないんです!」


 あちゃ。私やコンラディン公爵だけじゃなくセギュール公爵にまでアルベイン王子はヘイトを向けちゃったよ。


 セギュール公爵はにこやかに笑っているけれど、その笑顔が怖いんですよね。


「ほうほう。まさか我が娘が不正をしたというのですか?それは証拠があるということなんですかね?」


 セギュール公爵の笑みが本気で怖い。パンパン。国王が手を叩く。


「簡単じゃないか。ならアルベインよ。今から魔法戦でどちらかと戦ってみればいいじゃないか。それでわかるだろう?」


 国王はすごい提案をしてきた。でも、アルベイン王子をいたぶれるチャンスでもあるのよね。むふふ。


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