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STORIES 073: 横顔と缶ビール

作者: 雨崎紫音

STORIES 073

挿絵(By みてみん)



真夏の夜の砂浜は

まとわりつくような風と

遠くから花火の匂いや笑い声

やはり少し騒がしい


裏返された白いイスと

明かりの落ちたビーチハウス

朝日が昇れば戻るであろう賑わい

凝縮された一年をこの短い季節に


背後には海沿いの有料道路

時おり流れるヘッドライト

月はボンヤリと浮かび上がり

横顔を眺めるにはちょうど良い


夜の海なんて嫌いだと

風に乱れる長い髪を気にしながら

表情が見えないせいなのか

今夜はいつもより饒舌な彼女


少しだけ不機嫌な声を聞きながら

波打ち際に並んで座り

冷えた缶ビールをグイとあおる

こんな時間も僕は割と好きだけどね

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