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番外編 紗衣視点

 私は湊人に頼んで図書室に優希ゆうきを連れてきてもらった。

 昨日のヒントについて言うなと言われたが、どうしても好きな人を知りたい私はヒントを言ってみんなに協力してもらっているのだ。


「優希! 好きな人は優しくてかわいいんだってなぁ! 顔だけじゃなくて性格までちゃんと見ているなんて……。俺、嬉しいよ!」

「あぁ! なんとなく分かってたけどさ! くっそ、めんどくせぇぇぇ!」


 優希が嫌がっているのは分かっているけど、教えてもらうためだ。

 許して欲しいな……。嫌われたら嫌だけど。


「どうしたのだい優希君。言えばすぐ終わることじゃないか!」

「お前が誰にも言わなければこうはなって無いだろ!」

「うっ……それは……、ごめんなさいです」


 私は非常に申し訳無さそうな表情で言ったつもりだが、少しニヤけてしまっていたようだ。


「謝る気無いだろ!」

「バレたか」

「バレたか、じゃねぇよ! あぁぁぁ、マジでめんどくせぇぇぇ!」


 ……ごめん。

 心の中でそう謝った時、湊人が急に変なことを言い出した。


「優希、彼女が欲しいとは思う?」

「そりゃ、できるなら欲しいけど……できると思うか? 俺に」

「うん」

「思う、じゃダメなんだよな」

「じゃあ紗衣と付き合ったら?」


 湊人は好きな人を知っているので、私はバラされるんじゃないのかと少し焦った。


「じゃあ付き合う、ってなんだよ……。ん、ちょっと待て。なんで紗衣と……?」


 優希は動揺しているようで、声がちょっと裏返ったりしている。

 そしてこちらを見つめてきた。


 恥ずかしくなった私は、全く思ってもないことを照れ隠しで言ってしまった。


「い……嫌だ……」


 この一言を言った瞬間、激しく後悔した。嫌われたらどうしよう、とか。

 優希は何故か泣きそうな顔になりながらトイレへ向かった。


「紗衣……?」

「違う……違うの。嫌じゃ……無い……」

「…………」

「どうしよう、湊人! お願い……助けて……!」


 私は震えるような声でお願いした。


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― 新着の感想 ―
[一言] ざまぁ展開ならあり。 そうじゃないならいくら何でもひどい。 黙って欲しいことはバラすし、嫌われたくないって何だろうね… 何度も言いますがざまぁならあり。 友人たちも酷い目にあうといいよね…
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