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【とうもろこしの小噺】其の弐 とうもろこしの使い道

 前の小噺で少し申し上げましたが、近年とうもろこしが食べる以外の用途で注目を集めております。

 それは、「バイオエタノール」。

 とうもろこしを発酵させてエタノールを得て、それを燃料として使用するというものでございます。近年この用途で用いるためのとうもろこし栽培が盛んになっておりまして、ブラジルなどがその筆頭にあげられております。

 これに限らず、かねてよりとうもろこしは家畜の飼料として重要な作物であり、デンプンや油を取り出すための作物、穀物酢の原料としても欠かせないものでございます。とうもろこしから取り出したデンプンはコーンスターチの名で広く市場に出回っており、これを更に発酵させたコーンシロップという糖液も業務用として広くお菓子などに使われております。

 とうもろこしといえば、瑞々しい甘さが特長の野菜といったイメージが一般的なのですが、実は野菜として流通している量の方が圧倒的に少ないのでございます。驚くべきことに、そういった用途で用いられているのは、世界全体の四パーセントなのだとか。前にあげた家畜の飼料用が半分以上を占めているそうでございます。

 もちろんこれらと直接の食用のとうもろこしでは品種から違いますので、あの皆様のイメージされるようなとうもろこしというのは、世界的に見てもかなりの少数派であると申せましょう。加工用のものは、固くてとてもそのままでは食べられたものではないそうでございます。もっとも、かつてはそういったとうもろこしが食用の主流だった時代もございますから、種によっては加工用の種を粉などにして食することも可能なのだとか。

 ここまで全世界で多彩な活躍をしている野菜というのも、中々珍しいのではないのでしょうか。

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