表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/170

【蓮根の小噺】其の陸 蓮根の料理帖

最後に、本作に登場した蓮根料理の作り方を。


【六十一膳目 蓮根と落花生のサラダ】

・蓮根(皮をむいたもの)

・落花生

◎ピーナッツバター

◎オリーブオイル

◎酢

◎醤油

 ①蓮根は輪切りにし、沸騰させた湯に酢を加え、その中でサッと湯通しする。茹で上がったらそのままおかあげにして粗熱を取る。落花生は袋に入れ、めん棒を使って砕いておく。

 ②ピーナッツバターにオリーブオイルを少しずつ加えて練り混ぜ、それを酢で溶いてドレッシングを作る。醤油で味を調え、その中に砕いた落花生、茹でた蓮根を加えて混ぜ合わせる。


※補足※

蓮根は若い節を使う。湯通しする時間は数十秒程度。




【六十二膳目 酢蓮】

・蓮根

◎食紅

◎米酢

◎砂糖

 ①泥を落とした蓮根は五センチ程度に切り、花蓮根にむいていく。(本文参照のこと)

 ②鍋に湯を沸かし、かなり多めに食紅を溶き、その赤い湯の中で花蓮根を茹でる。砂糖を水に溶かし、酢と合わせて甘酢を作っておく。

 ③五分程茹で、薄く輪切りにして甘酢に漬ける。そのまま数時間置く。


⚠️注意⚠️

花蓮根を作る際はケガに注意。




【六十三膳目 金平蓮根】

・蓮根

・人参

◎胡麻油

◎醤油

◎砂糖

◎酒

◎味醂

◎白胡麻

◎一味唐辛子

 ①人参は皮をむいて細切りに、蓮根はいちょう切りにする。

 ②胡麻油を敷いたフライパンで蓮根から炒め始め、途中で人参も加えて炒める。両方に火が通ったら調味料を全て加え、少し水を足す。

 ③汁気が無くなってきたら全体を混ぜ、白胡麻と一味唐辛子を振る。


※補足※

皮をむかなくても美味しく作れる。




【六十四膳目 二種の辛子蓮根】

・蓮根(皮をむいたもの)

・白味噌

・和辛子

・辛子明太子

・はんぺん

・卵白

◎味醂

◎砂糖

◎酢

◎醤油

◎片栗粉

◎ターメリック

◎食紅

◎小麦粉

◎全卵

 ①蓮根は五センチ程度に切った物を二つ用意し、側面をフォークを使って荒らしておく。酢水の中で火が通るまで五分程茹でる。串がスッと通るまで茹でる。

 ②白味噌に和辛子を混ぜ。砂糖と味醂で甘みを足して味を調える。

 ③フードプロセッサーではんぺんをペースト状にする。途中で卵白をつなぎに加える。でき上がったすり身に、皮を取り除いた辛子明太子を混ぜる。片栗粉で固さを調節し、味醂、砂糖、酢、醤油で味を調える。

 ④粗熱を取った蓮根に辛子味噌と明太子のすり身をそれぞれ詰める。明太子の方は、詰める前に片栗粉を打ってはがれないようにする。詰め終わったら蓮根を立てた状態で数時間置く。

 ⑤ボールに小麦粉を入れて水で練り、卵を加えて固めの天衣を作る。それを二つに分け、一方はターメリックを加えて黄色に、もう一方は食紅で赤く色をつける。

 ⑥置いている間に飛び出てきた詰め物を落とし、蓮根二本とも表面全体に小麦粉をつけ、衣にくぐらせる。辛子味噌は黄色、辛子明太子は赤。

 ⑦油の中でキレイな円形になるように揚げる。(本文参照のこと)少し冷ましてから、衣をはがさないように慎重に輪切りにする。


※補足※

手間もさることながら、上手く作るのが難しい料理。




【六十五膳目 蓮根羹】

・蓮根(皮をむいたもの)

・寒天

◎砂糖

◎黒蜜

 ①蓮根をおろし金ですりおろす。棒寒天を使う場合は、水で戻しておく。

 ②小鍋で寒天を煮溶かし、砂糖を加えて数分沸騰させる。流し缶をサッと水にくぐらせておく。

 ③小鍋を火から下ろし、おろした蓮根を加えて手早く混ぜ合わせる。全体が餅のように粘りを帯びてきたら、流し缶に入れて冷やし固める。適当な大きさに切り、黒蜜をかけて供する。


⚠️注意⚠️

蓮根は細かくすりおろすこと。(フードプロセッサーを使っても)本来はデンプンの多い加賀蓮根を使う料理なので、粘りが足りない場合は片栗粉や葛粉などを足して練る。

※補足※

流し缶が無い場合はタッパーなどで代用可。




【六十六膳目 蓮根の挟み焼き】

・蓮根

・鶏ひき肉

・玉ねぎ

・小ねぎ

◎塩

◎おろし生姜

◎片栗粉

◎有塩バター

◎酒

◎醤油

◎味醂

◎白胡麻

 ①蓮根は皮つきのまま少し厚めの輪切りにする。蓮根の全体に片栗粉をまぶしておく。玉ねぎはみじん切りにする。

 ②鶏ひき肉は塩を加えてこね、玉ねぎを加えてハンバーグのような肉ダネを拵える。おろし生姜を入れ、少量の片栗粉をつなぎにする。

 ③肉ダネを蓮根の断面の大きさに合わせた円盤状に成形し、両面から用意していた蓮根でしっかりと挟みこむ。蓮根の穴から肉ダネが少しはみ出そうなぐらいまで。

 ④フライパンに有塩バターを入れ、よくなじませたらタネを挟んだ蓮根を並べる。酒を入れ、蒸し焼きにする。小ねぎを小口切りにしておく。

 ⑤両面に焼き色をつけ、醬油と味醂を絡める。少しとろみがついてきたら小ねぎと白胡麻を振り入れる。


※補足※

生姜はチューブの物で可。海老のすり身で作っても美味。




【六十七膳目 射込み蓮根の炊き合わせ】

・蓮根(皮をむいたもの)

・はんぺん

・卵白

・青海苔

・椎茸

・絹さや

◎片栗粉

◎醬油

◎塩

◎出し汁

◎味醂

 ①蓮根は一センチ程度の輪切りにする。出し汁に塩、味醂、醬油を入れて少し濃いめに加減し、その中で蓮根を炊く。火が通ったら汁から上げて冷ましておく。

 ②フードプロセッサーではんぺんをペースト状にし、途中で卵白を加える。でき上がったすり身に青海苔を混ぜ合わせ、醬油と塩を少量入れる。片栗粉で固さを調整する。

 ③バットの上にクッキングシートを敷き、その上に蓮根を並べる。ヘラを使って蓮根の穴にすり身を詰め、固まるまで蒸す。椎茸は石づきを取ってから蓮根のように味加減した出し汁で炊き、絹さやはサッと茹でておく。

 ④蒸し上がったら、蓮根の表面に飛び出したすり身をヘラで整え、椎茸と絹さやと一緒に盛る。


※補足※

何を詰めるか、何を合わせるかはお好み次第で。出し汁も何でもよし。




【六十八膳目 蓮の翁蒸し】

・蓮根(皮をむいたもの)

・とろろ昆布

・鶏ひき肉

・玉ねぎ

・大根

・山葵(チューブの物で可)

・出し汁

◎塩

◎おろし生姜

◎片栗粉

◎醤油

◎味醂

 ①蓮根をおろし金ですりおろす。それとは別に蓮根を細かく刻んでおく。六十六膳目で用いた肉ダネと同じ物を作っておく。

 ②おろした蓮根は汁を軽く絞ってボールに入れ、刻んだ蓮根を混ぜこむ。固さを見ながら片栗粉を足す。それをラップの上に広げ、肉ダネを中具にしてはみ出さないよう茶巾絞りにする。

 ③バットの上にキッチンシートを敷き、その上に茶巾にした蓮根を乗せ蒸し器で蒸す。形を損なわないよう注意しながら、中火で二十分程度。

 ④とろろ昆布はフライパンで乾煎りして粉状にしておく。大根はおろして軽く汁を絞り、山葵と合わせておく。出し汁を小鍋に取り、酒、味醂、醬油を入れてひと煮立ちさせる。汁は気持ち薄味に加減する。

 ⑤蒸し上がった蓮蒸しにとろろ昆布をまぶして器に盛り、おろし山葵を天盛りにする。その周りに出し汁を張る。昆布になるべく汁をかけないようにする。


⚠️注意⚠️

こちらも本来は加賀蓮根を使うのが正式。蓮根の様子を見ながら片栗粉を足す。

※補足※

出し汁は昆布がよく合う。中具はお好み次第で。おろし山葵を山葵にしてもよい。




【六十九膳目 蓮根雑煮】

・蓮根(皮をむいたもの)

・人参

・椎茸

・青菜(小松菜などお好みで)

・出し汁

◎片栗粉

◎胡麻油

◎白味噌

 ①蓮根をすりおろし、そこに片栗粉を加えてひとまとまりになったら、平べったい団子状に成形する。椀に入れることを考え、そこまで大きくしない。

 ②フライパンに薄く胡麻油を敷いて馴染ませ、蓮根餅を両面こんがり焼き上げる。人参は薄い短冊切り、椎茸も石づきを取って薄切りにしておく。青菜はサッと湯がいたて冷水に取る。

 ③出し汁に白味噌を溶き、人参、椎茸を加えて沸騰させずにサッと火を通す。

 ④椀に蓮根餅を入れ、汁を張って青菜を入れる。


※補足※

蓮根餅だけ作ってしまえば、後はいかようにも。どんな汁にも合う。




【七十膳目 蓮根と海老の水餃子】

・蓮根

・小海老

・椎茸

・餃子の皮(水餃子用の少し厚めの物)

◎胡麻油

◎塩

◎酒

◎おろし生姜(チューブの物で可)

◎醬油

 ①蓮根は皮つきのまま半分にし、一方はそのまますりおろし、もう一方は細かく刻む。椎茸も細かく刻んでおく。小海老は背ワタを取り除き、包丁で粘りが出てミンチ状になるまで叩く。

 ②おろし蓮根は軽く汁を絞ってからボールに入れ、そこに刻み蓮根、椎茸、小海老を混ぜ合わせて具を作る。調味料で味を調える。

 ③餃子の皮で具を包み、たっぷりの湯で浮いてくるまで茹で上げる。酢醬油などを添えて供する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ