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遠恋彼女とデートしようと思って上京したら振られた話

作者: ぺぱーみんと

遠恋してた彼女に振られた。


「ごめんね、君のこと好きじゃなくなったの」


と彼女は言った。

彼女は幼なじみだ。

子供の頃から一緒にいた。

それこそ、子供の頃は大人になったら結婚しようね、なんて約束しあった仲だった。

でも、それは幼い子供だった頃の話だ。

長じるにつれ、お互いそんなことは忘れてしまっていた。

高校の時のことだ。

二年生の時のことだ。

いきなり彼女から、


「君のこと好きになっちゃった。付き合ってください」


そう改めて言われた。

こんなことは初めてで、ドキドキした。

勿論、快諾した。

そうして付き合い初めた。

10代半ばあたりのことを青い春と言い出したのは、いったい誰なのか。

とにかく、俺にも春が来た。

かに、思われた。

それは、彼女が進学とともに上京することになって、終わりの始まりとなった。

遠恋は大丈夫、そう言ったのも彼女だった。

彼女は上京した。

三ヶ月ほど経過した。

SNSなんかでやりとりはしてた。

だと言うのに、デートしようと約束して上京したら、これである。

せめて、上京する前に言って欲しかった。

ケチ臭いとか言われそうだけど、交通費はそれなりにかかっている。

彼女は、さすがにそのことも悪いと思っているのか、千円札を渡して来ようとした。


「いや、いいよ」


交通費と、そして手切れ金も兼ねているのなら、いくらなんでも安すぎるだろ、と思ってしまった。

そして、やはりこう考えてしまう。


呼び出す前に振ってくれれば良かったのに。

電話でもSNSでも、いくらでも方法はあった。

なんで、その手間を惜しんだのか。

俺にはさっぱりわからない。

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― 新着の感想 ―
[一言] 結構なレベルで酷い幼馴染みだわ。 縁切りレベルで。
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