28.いやに不味い
ピチョン。
水の垂れる音が聞こえる。何でもない小さな音なのに、僕の脳を酷く揺さぶる。さっきから頭がぐわんぐわんするのだ。
直後、首筋に冷たい感触。大粒の水滴が当たって、盛大に弾けた。目を開けなくても分かる。普段の僕なら、驚いて飛び起きたことだろう。しかし、今の僕は感覚が鈍くなっている。どうしてだっけ……?
思い出せない。記憶に靄がかかったように。意識もまだはっきりしない。ただ、不味かったことだけは覚えてる。口の中が不味い。
えっと、たしか……朝からめっちゃ歩いて、クリムの仕事に同行して、筋トレを決意して、謎の男に誘拐されんだっけ。そうそう、こんな感じだった。
…………
誘拐されてるよ! 誘拐されちゃった! 初めての誘拐っ!
えらいこっちゃあ……!!
ガバッと起きようとしたが、思うように動けない。身体が重いし、節々が痛いし、手足が拘束されてる。
「うっ、うぐぅ……」
どうにか上体を持ち上げ、目を凝らして周囲を確認する。ゴツゴツした岩肌。苔っぽい植物。天井から垂れ下がった氷柱みたいな石。全体的に暗め。つまり、ちょっとした洞窟のようだ。こんなところで寝かされていたのか。寝心地が悪い訳だ。
クッソォ……なんで僕が、誘拐されなきゃならないんだ。金持ちの子供じゃあるまいし。少なくとも、身代金目的ではない。
しかも、扱いがめっちゃ雑。ここに運ぶ途中で、絶対あちこちぶつけたでしょ。身体の至るところが痛いもん。いててっ。
手足はガッチリと入念に縛られている。自力では脱出できない。腹の底から絶望が込み上げる。今回ばかりは、さすがにダメかもしれない。多分、用済みになったらスライムの餌にされるのだろう。
あぁ、無念。とにかく美味いものが食べたい人生だった……。
「目が覚めたか」
聞き覚えのある低い声。犯人のご登場。
エルフだ。耳を見れば分かる。男のエルフ。
僕よりも高身長。手足が長くてモデル体型。暗くて分かり辛いけど、髪は白みがかった黄色。きちんと整った短髪。傍の岩に腰かけて、両手を組みながらじっと僕を見下ろしている。観察されてる? 人間って珍しいから?
しかし、最も驚いたのは――エルフの兵士だった。この衣装は間違いない。ちょっと着てみたいと思ったからよく覚えてる。ただ、巡回していた兵士よりは軽装備。
やっぱり兵団に目を付けられていたのか! 薄々そんな気はしてた! どう考えても目に余る部外者だもん!
謎の男は、全く表情を崩すことなく、強めの口調で僕に言葉を投げ掛ける。
「気分はどうだ?」
「不味くて最悪だよ……」
「奇遇だな。俺もだ」
まさかの、誘拐犯と通じ合っちゃったよ!
そりゃそうか。だって、お互いにクッソ不味い思いをしたからね。
「手荒にして悪かったな。あんなにも不味いとは……」
「おおう。僕の不味さを理解してもらえた。いや、あれは食べ物じゃないからなぁ。察するに、この世界の住人にとっても不味い部類。スライムと同じ扱い」
「安心しろ。不味いのは今だけだ。用が済んだら消えてもらう」
「ひえっ」
不味いのは嫌だけど、そういう方法で解決するのは望んでないっ!
消されるの? いや、用が済んだら……?
僕は精一杯の虚勢を張って、声を上げることしかできない。
「貴様、何が目的なんだ!?」
「お前が一番分かっているだろう」
「なかなか心当たりが多過ぎて……ただ、何となく理解した。どうせ兵団の偉い人から、奴を始末しろって言われたんでしょ? 人間の部外者だから」
「違う」
「えっ、違うの!?」
自信満々で間違えてしまった。これはちょっと恥ずかしい。
「兵団は関係ない。全て俺自身の意志で行動した結果だ」
「あぁ、そういう建前ね」
「建前ではない! 本当に無関係だ!」
「ひいぃ……怒らせるつもりはないんです。とりあえずナイフは仕舞って」
――ヒュッ
一瞬、何が起きたのか認識できなかった。
音の方を振り返れば、岩壁に突き刺さった一本のナイフ。
嘘だろ。持っていたナイフを投げてきたァ――!?
ヤバイヤバイ! ちょっと掠った! 怒らせちゃ不味いッ!
「分からないのか?」
「あああぁ……あの、分かりません! ヒントください! それと、答えを間違えたらナイフが飛んでくるシステムは止めてください」
「なるほど。それは面白そうだな」
「やぶ蛇だったァ!!」
変なこと言うんじゃなかったよ! 命懸けのクイズ大会が開幕する!
「ヒント1、兵団は関与していない」
「えーっとぉ……迷惑掛けた相手……あっ、八百屋さんからの暗殺依頼? それとも、ビストロ・メシマズ?」
「違う! ヒント2、他者からの依頼ではない」
「ぐぬぅ……僕は人間で珍しいから、捕まえて誰かに高く売ってやろうと」
「そんな価値はない! ヒント3、極めて個人的な理由である」
「ま、まさかァ……!? 僕の身体が目的――」
「どうしてそうなる!?」
あっ、僕が正解するよりも先にナイフが尽きた。全部不正解。でもまだ生きてる。まぁ、当てるつもりなら一発目で当ててるか。いやー、ビビったぁ……。
ちょっと待って。ヒントを貰う度にますます分からなくなるんだけど。本当に何が目的なの?
「ごめんなさい。難しすぎて、僕には解けません。冥土の土産に答えを教えてください」
「……自覚がないのか? いいだろう。教えてやる。耳の穴をかっぽじって、よく聞いておけ」
「両手が塞がっていて、かっぽじれませんが」
「黙れ! お前が消えなきゃならない理由は――」
「理由は……!?」
「クリムといちゃついてたからだ」
……おかしいな。こんな時に幻聴か?
まだ意識が混濁しているみたい。不味いもの食べたり、強く殴られたり、散々だったからなぁ。うん。聞き違いに決まってる。
「もう一回言ってください」
「お前が、クリムといちゃついてたからだ!」
「聞き違いであって欲しかったァ――!!」
はあああああああああああああああああぁ!? そもそも、いちゃついてないんだけど!? だって、ペットと主人の関係っ! いや、仮にそう見えたとしても! どうして僕が消されなきゃならないの!?
「待って待って! いちゃついている、ならば殺す?」
「そうだ」
「論理が飛躍してない!?」
「理由としては十分だろう?」
「不十分っ! 不十分極まりないよ!」
死因:いちゃついたから
そんなの嫌だああああああああああああぁ!!
ただ、僕が誘拐された理由が判明した。原因は嫉妬か。
エルフって人間より我が強いから。ちゃんと自分の意見を持っている。自らの確固たる意志で一直線に行動する。クリム然り、ミキサ然り。それが暴走した結果、こんな感じになっちゃった――!!
「……もしかして、クリムのことが好きなの?」
「すっ!?」
「酢?」
「す、すすす、好きだなんて一言も喋ってないだろっ!?」
「なんて分かり易い」
謎の男は動揺し始めた。挙動不審にキョロキョロしながら、ガクガク震えている。もしや、バレないと思っていたのか? だとしたら、逆にスゴイよ。耳の動きを見るまでもない。
「くっ、何故だ……!? どうしてバレた……!?」
「おや? ポンコツな臭いがしてきたぞ? 落ち着いて。どうか落ち着いて。早まって回収したナイフ投げないで。内緒にしてあげるから」
「仕方ない。この秘密を知ったからには……確実に死んでもらう」
「落ち着いてぇ!!」
「これが落ち着いていられるかっ!」
「分かった! 分かったから! まずは状況を整理しよう。アンタはクリムが好き。それで、僕がクリムと一緒にいるのを見た。よし、ムカついたから殺す。オーケー? いや、オーケーじゃないッ!」
どんどん事態が悪化していく。いつ殺されてもおかしくないって……。
待てよ、おかしい。どうしてこんなに回りくどいことをしたんだ? 僕を消すのが目的なら、誘拐する必要はないだろう。そういえば、用済みになったら消すみたいなこと言ってた。
何か別の目的があるのか。
「ストップ! ストーップ! ひえぇ……目が据わってるぅ……。修羅場を潜り抜けた兵士の目だぁ……。なに覚悟してくれちゃってるのぉ……あっ、ほら! 僕に用があるんでしょ!?」
「そうだった。お前に聞いておくことがある」
「あの、答えられる質問ならば」
「お前を排除したいのは山々だが、クリムを悲しませたくはない」
「ん? ちょっと良い人っぽいぞ」
「だから、見極める必要がある。俺の理性が残っているうちに」
「理性頑張れ!!」
「お前は、なんだ? クリムにとって、どんな存在だ? 消えたら悲しむか? そうだな……どれだけ悲しむ?」
思っていたよりも、純粋な質問が飛び出した。
そうか。僕も必死だけど、この男もまた必死なのだ。迷っている。嫉妬に狂いつつも、気持ちの整理ができていない。恐らく、初めての感情に困惑している。よって、とりあえず誘拐した。
ファストフード感覚で誘拐しないで欲しいなぁ!!
「うーん……何だろう。不器用をこじらせて、一周回った感じかな。しかも、兵士だからマジで誘拐できちゃう。武力を持った子供みたいな」
「質問に答えろ」
「とても悲しむと思います。だって、大事なペットが勝手にいなくなったら悲しいでしょう?」
「それは、どういう例えだ?」
「例えじゃないんだけど……」
「もういい。まどろっこしいことは抜きだ。クリムが悲しまないなら殺す。クリムの彼氏でも、多分本能が怒り狂って殺す」
「ダメじゃん!」
「さて、きっちり説明してもらおう。俺が納得できるように。一緒にお出掛けして! 手まで繋いで! 母親公認で! 同じ一つ屋根の下に泊まっている! お前は、クリムにとっての何なんだ――!?」
「ペットです」
あっ、スゴイ。僕も時を止める能力に目覚めた。
十秒……二十秒……全然動かないや。脳が処理落ちしてるな。石像のように固まったまま、虚空を見つめている。とても静かだ。水滴の音しか聞こえない。
「もしもーし。大丈夫ですか?」
「はっ! ……悪い。理解できなくて、少し意識が飛んでいたようだ。間違っていたら申し訳ないが、ペットと聞こえたんだが……」
「だから、ペットなんです」
「彼氏じゃなくて?」
「彼氏じゃなくて。そもそも僕は人間だし、異性として見られてない」
「……証拠はあるのか?」
「見て。首輪を付けられてる」
「ほっ、本当だ――!! 本当にペットなのかっ! えっ、聞いたことない! そういうのが流行ってるの!? 最近は、人間をペットにするのが流行ってるのか――!?」
「やめて。勝手に流行らせないで」
もっと疑われるのを覚悟していたが、素直に信じてくれた。やっぱり、根は良いエルフっぽいんだよなぁ。すぐ殺そうとするけど。
すぐ殺そうとするけど!!
「じゃあ、一緒にお出掛けしていたのは……」
「ペットの散歩です」
「手を繋いでいたのは……」
「勝手にどこかへ行かないように」
「母親公認で家に上がっていたのは……」
「家族にペットを紹介するよね」
「同じ一つ屋根の下に泊まっていたのは……」
「室内で飼うタイプのペットだから」
「信じられない――!!」
「うん。僕も」
予想通り、めっちゃ驚いてる。まぁ、普通は人間なんてペットにしないよね。そこは、クリムだから……。
男は目を見開いて、頭を抱えて、地面を踏み鳴らす。不味いものを食べた僕みたい。親近感すら覚える。
「ペット……ペット……!? だが、異性として見られていないかは!」
「いやいやいや。だって、抱き枕にしようとするんだよ? 完全にペット。異性として見られてたら、平然と添い寝しないって」
「そ、そそそ……添い寝ェ――!? クリムと……添い寝……!? あっ、ペットだから……!! クリムなら有り得るっ! ガアアアァ! チクショウ! その手があったかああああああああああぁ!!」
「待って! そんな手はないからね!?」
「……はぁ。俺もペットになりたい」
「発言がヤバイよ! 同族でペットは不味い! 大体、クリムの友達なら回りくどいことしないで、直接聞けばいいのに。この人間は誰って」
「とも……だち……?」
「違うの!? あっ、友達ではない」
そういえば、クリムも言ってた。兵士の友達なんていないって。八百屋のおじさんじゃダメかって。
友達以上恋人未満ならまだしも、友達未満。だから、強硬手段に訴えるしかなかったと。でも、殺そうとしないでよ。
瞬間、閃いた! このピンチを脱すべく、起死回生の一手を!
「ねぇ、僕と取引しない?」
「誰が! 敵対する相手との取引に応じるか! メシマズの兵士を舐めるな!」
「クリムと友達になりたいんでしょ?」
「詳しく聞こう」
「僕がアンタをクリムに紹介してあげる。そこから先はどうなるか、保証はできないけど……友達になってくれると思う。クリムは優しいから。その代わりに、僕を殺さないで――いや、ちょっと協力して欲しいことがある。A級エリアへの侵入を手引きして欲しい」
「なっ、バカなことを――!? 兵団を裏切る行為など! 俺にできるか!」
「仕方ない。この話はなかったことに……」
「交渉成立だ。約束だからな!」
「もちろん。約束する。とりあえず、拘束を解いてくれない?」
万事解決した。一時はどうなるかと思ったけど、九死に一生を得た。それどころか、協力者までゲットできたぞ! これで美味いものに一歩近付いた!
手足が自由になるや否や、謎の男と固く手を握る。交渉成立の握手。男と男の約束。第一印象はヤバイ奴だったけど、彼とは良いビジネスパートナーになれるかもしれない。
「はぁ……助かった。クリムに感謝だな。いや、クリムが原因でこうなったんだけど。とにかく、よろしく。僕はグルメ。この村に迷い込んだ人間。アンタの名前は?」
「俺は、『ブレン』だ。メシマズの誇る一大兵団の実動部隊に所属している。現在は輸送護衛任務を担当するエリート兵士」
「自分でエリートって言っちゃうんだ。大丈夫かな。心配になってきたぞ」
「あぁ。これで、念願の……クリムとお近付きに……あっ、感極まって吐きそう。おげえええええええええええええええええぇ!!」
「うわっ! 急に吐いた!? 一体何事――!?」
「はっ、はぁ……すまない。胃腸が弱いんだ」
「そういうレベルを超えてるよ! マジで大丈夫かなぁ!?」
しかし、約束してしまったからには断れない。
例えヤバイ奴でも、クリムに紹介してやらなければ!
「俺の秘密を知ってしまった以上は、裏切ったらただじゃおかないからな」
「吐いた直後にこのセリフ。メンタル強いな。当然、僕は裏切らないよ。それだけが取り柄だから。ブレンこそ、僕を裏切らないでよね?」
「メシマズの兵士に二言はない。グルメ……変な名前だな」
「やっぱり?」
すると、ブレンは何を思ったのか。流れるような一連の動作で、胸の辺りから何かを取り出した。洗練された動きでカッコイイ。さすがは自称エリート兵士。
へぇ。そんなところに収納が隠されているのか。ポケットじゃなくて、布に巻いて服に括りつけてある感じ。ワンタッチで素早く取り出すには技術が要りそう。
ブレンが手に持っていたのは、二つの小さな瓶だった。
「グルメ。お前に兵団流の誓いを教えてやろう」
「お手柔らかにどうぞ」
「なに、難しいことではない。互いの右腕を組んで、これを飲み干す。以上だ」
なんだ。それだけか。
普通の人には簡単だけど! 僕には難しい――!!
「この中には何が入ってるの?」
「少量の果実酒だ。お前は運が良いぞ。兵士でもなければ、普通は飲めない。酒は稀少だからな」
「ありがたく頂戴します……もし、飲めなかったら?」
「誓いを立てられなかったと見なされる」
絶対に飲まなきゃいけない奴だこれ!
もう止められない。着々と準備が進んでいる。ブレンの右腕で作った輪っかに、僕の右腕を通す。そのままフタを開けた小瓶を掲げて――
「ここに盟約は交わされた。義に背く事なかれ。英雄に誓おう――乾杯」
「かっ、乾杯……」
瓶の中を覗きこむ。少量とは、どれだけなのか。分からない。
程よいフルーツの香りが、アルコールと混じり合って、とても滑らかに引き立っている。そこまで強い酒ではなさそう。甘い桃のような香り。
酒が飲めない訳ではない。ただ、この世界で酒を飲むのは初めて。
アルコールが入ってて、酔えれば、どんな安酒でも満足できる。かつての僕はそんな人間だった。そう考えると、行けるかもしれない。
それにブレンは言っていた。とても稀少だと。つまり、異世界の技術の粋を集めて創り上げた飲み物! この果実酒が! 兵団のお墨付きまで貰っている!
ならば、A級エリアの食べ物と比べても遜色ないレベルなのでは!?
どちらにせよ、飲まざるを得ないっ! どうか美味くあれ!
握る手に力を込め、目を瞑りながら、小瓶の中身を一気に飲み干す。
――ごくっ
………
……
…
「おぉ……? あっ、バロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ!! オゴゲッ! むベァ!? マッズ!! いやに不味いッ!! 込み上げる! 腹の底から何かが込み上げるよぉ! この感情は――いや、胃液だっ!! うぶっ……口当たりは普通だった! 拍子抜けかと思ったら! 飲んだ後に効いてくるタイプゥ~!! がッはあああぁ……! 喉の奥が焼けるッ! 胃がムカムカ超えてブチ切れてる! 舌がヒリヒリして涙が出てきたァ! 飲むドライアイス――!! 刺激のオンパレードで、アルコールかも判断できねえ! 果実なんて入ってる!? この酒は、生き物が飲むことを想定されていないっ! 百歩譲って消毒用――!! ヤバイ吐きそう! あと一押しで吐いた的経済水域ッ! はああああああっ! 込み上げるゥ~!! ぐげぇ……」
不味さなんかに負けないって思ってたのに。やっぱり飲めなかったよ……。
同時に、重大な問題に気付いた。
変な奴だと思われたら、交渉が決裂してしまうのでは――!?
「なんだ。グルメの口には合わなかったのか。さては、お前は本当にグルメだな」
「のああああぁ……あ、あれっ? ブレンは、そんなに驚いてない……?」
「まぁ、俺も似たようなもんだから。人のことは言えない」
「納得!!」
不味くて悪態を吐き散らかしても、分かってくれる! 初見なのに! とっても理解のあるエルフ! そう、お互いに変な奴だからっ!
この場には二人の男が居るのに! 変人率100パーセント――!!
こうして、僕とブレンの間に奇妙な友情が芽生えたのだった。




