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芸術文化省のモリゾと天地調整省のホクサイ!

12月22日、天界最高議会運営事務局が設置されてから1週間が経った。

運営事務局長のラファエルと事務局長補佐のドガに、ある懸念が生まれていた。


補佐のドガが出勤してすぐに事務局長室に入ると、ラファエルが顔を上げた。

「どうですか、ドガさん」

ドガは顔を横に振る。

「あの2人は、今日もこちらには来ていません。」

ドガの報告にラファエルは机を叩いた。

「何を考えているんでしょうね!芸文と天調は!」

芸術文化省から運営事務局に派遣されたモリゾと天地調整省から派遣されたホクサイは、運営事務局が設置された12月15日以来、事務局には出勤していなかったのだ。

「たしかに、資料作成やデータ収集などを行うヒラの事務局員と違って、係長クラスの3人にはある程度の自由と裁量が担保されています。その一方で、ラファエルさんと私は事務局の管理者という職務の性質上、事務局に毎日出勤する必要がある。」

ドガは冷静に現状を分析した。

「そこを上手くつかれてるわけですね。姿を見せないことで自分たちの手の内を見せないと同時に、私たちからの圧力から逃れてるというわけですか。」

「現状、彼らが取りうる最善手でしょうね。ただ、逆に我々にとっても有利な状況ではあるわけですから。この機に自然環境省をこちら側に取り込みましょう。」

そうドガが言うと、ラファエルはニヤリと笑った。

「さすがですね、ドガさんは。」

「いえいえ、私なんぞラファエルさんの足元にも及びませんよ。」

事務局長室には、2人の薄く低い笑い声がこだました。


昼休み、ベルとポップはいつも通り中庭でランチを共にしていた。

「今日も来ないな。うちとポップんとこの係長さまは。」

ベルはそう言うと、首元のネクタイをゆるめ、トマトとチーズのサンドイッチをかじった。

「一応、朝のメールでは、2人とも関係先との調整業務で直行直帰ってなってますけどね」

ポップは天地調整省が地上界から輸入しているカップヌードルをすすっている。

「まだ序盤戦だから、何か仕込んでんのかな。てか、どんな人なの?ホクサイさんって」

「天地調整省のスーパースターですよ。10年前に天地物流センターを開設した時の担当課長が、ホクサイさんでした。」

「え!?マジで?じゃあ、今ポップがカップヌードルを食べれてるのも」

「ホクサイさんのおかげです。モリゾさんも相当なやり手らしいですね。」

「そうだな。真面目なしっかり者っていう話だが、実際に仕事で関わったことがないからよくわかんないんだ。」

「今頃、2人で一緒にどこか回ってるんですかね。あの2人、入省年次は同期らしいですよ。」

「どうだろうな。さて、そろそろ職場に戻るか。あんまりぎりぎりだと破壊省の嫌味野郎にまた嫌味を言われるからさ。」

そう言うと、ベルは残ったサンドイッチを口の中に放り込んだ。


一方、その頃、ホクサイとモリゾは別々に行動をしていた。

天地調整省のホクサイは、事務局開設後の1週間、天地調整大臣室に通い詰めていた!


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