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最強の剣の継承者〜その剣、俺が超えてやる  作者: 元始名
序章 谷底から這い上げたもの
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リオン無き後

SIDE--マリア

「リオォォォォォン」

私は馬車から体を乗り出して右手を伸ばし、しかし届かない。落ちていく愛しい息子に向かい泣き叫びだす。山谷の間、私の声が木霊する。


魔法師である私が、最初から襲撃を気付けたらこんな事には成らなかったかも知れない。襲ってきた者を私が全部倒したらこういう事は起こらなかったかもしれない。魔法師の私が息子の代わりに落ちていくのなら、何とかなるかもしれない。


そんなこんなのもしもの話や後悔の気持ちが私の脳内をかぎまわし、私も飛び降りようとしました。しかし御者に止められ、私は落ちて行く我が子を見ることしか出来なかったのです。


リオンの姿が見えなくなった、其の瞬間世界が真っ黒になるように感じ、私は意識を手放しました。




「うっん」

私は目を開け、痛みを感じる頭に手を当てベッドから降りました。


意識が朦朧していて、まるで悪夢でも見た様な気分でした。私は立ち止まり思い返そうとしました、しかし頭は思い返そうとする度に割れる様な痛みが襲ってきます。


私は思い返す事を諦め、部屋の中から出ようとしました。だが、直ぐに一人の侍女が私の前のドアを外から開けた。入ってくる侍女は私を見て何かに驚き、不躾にも私に挨拶せず廊下を走り去ったです。


廊下を走り去っていく侍女を私は 何でしょう て思いました。


日が高く昇り、そんな日差しはさっきまでの不快を消しくれて、私は気分良く着替えをしました。何と言っても今日は私の息子 リオン の誕生会の為服を見に行かなくてはなりませんから♪


平民だった私は然程時間を掛からずに支度をし終わり、部屋から出ようします。しかしその前にドアをノックした音が私の耳に届いた。


こ こ こ こ


ノックを四回する、それは元々私とジュリオが父の元に修業する時、付いてしまいました習慣です。しかし、いつの間にか子供達にも真似されて、一つの合図見たいに成ってしまいました。


その 合図 を聞き 誰でしょ と思いましたか、外から声が聞こえてきました。


「マリア、俺だ。入るぞ。」

私の夫のジュリオでした、それを知り私からドアを開けました。


「あなた、どうしたのそんなに慌てて。いくら息子の誕生会だからと言って、はしゃぎ過ぎですよ♪」

入ってくるジュリオは息を切らしていまして、私は軽くおふざけをします。しかし、ジュリオは何の反応を見せず、固まってままでした。




SIDE--ジュリオ

俺の二人目の息子の誕生会前日、俺はいつものように妻のマリアと家の使用人達に準備を任せ、少し浮かれた気分になる。


その日の朝、妻 マリアと息子 リオンが誕生会の準備の為、王都に向かう。俺は二人を見送り、年甲斐も無く心の中期待して、二人の帰りを待つ。


フレームドラゴンを撃退した事で貴族になってしまい、領地のない俺は暇人になった。


もちろん普通の貴族は領地が無くても、それなりにやることがある。


例えば、高位の貴族のご機嫌取りとかだけでそれなりに忙しくなる上、更に家計とか何とか結構やることがある。しかし だ、俺は元は平民だから他の貴族からは歓迎されていない、まぁ、元々そんな奴らなんてこっちから願い下げだけとな。それに自慢話に聞こえるが、我が家の家計は優秀な使用人と俺の妻 マリアに全てを任せているので、それはそれは、結構潤えている。


そんなこんなで、俺は平民の時より暇になった。



俺は魔法の鍛錬しながら、マリアとリオンの帰りを待つ。


そして昼前に二人を乗せた馬車が戻ってきて、俺は迎いに行こうとした。だが、俺が迎えたのは気を失った妻と息子が崖から落ちた悪夢のような知らせだった。恐らく息子のリオンは死んだのだろう、御者の話からするに リオン は 万魔の谷 に落ちたのだろう、死は 免れない。


妻は気を失ったまま俺達の寝室に運べた、リオンについては六歳のクリスティナと八歳になるレクスの二人に黙ったままだが、物分りの良い二人は何となく覚ったようだ。


絶望が俺の心を埋め尽くした、御者の話からするに多分自身に最終目標としての襲撃のが判る。だから、自分自身を攻めずには居られない。リオンとの思い出が走馬灯のように目の前に蘇り、その一つ一つが俺の心に絶望をもたらす。


リオンの誕生会を開く為に、賑やかになった我が家はその リオンの死 がその賑わいを消し去り、無慈悲な現実を俺達に見せ付けた。


リオンを失ったその夜、俺は自分を書斎に閉じこみ、己を責め続けた。そして後悔した、自分も二人に付いて行けば、自分が貴族何がに成らなければ、こんな このようなことには成らなかった。果て無き後悔に、俺は二度と泣かないと決めていながらも 漏れそうな声を歯を食いしばってそれ殺し、静かに涙を流した。


そんな日々を過ごし、リオンを失ってから二日が経った日の朝、妻 マリア目覚めたと 一人の侍女が俺の居る書斎に知らせてきた。


俺は顔を叩き、身に力を入れる。そして、寝室に向かって走った。

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