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最強の剣の継承者〜その剣、俺が超えてやる  作者: 元始名
序章 谷底から這い上げたもの
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魂?幽霊? との対話

眩しい光が収まり、さっきの洞窟の景色が僕の目に映る。しかし、さっきのと細かいところに違いを感じだ。


僕は周りを環視して、向こうにある道具の並びが微妙に違い、そして僕の手の平にさっき拾った 玉 がない 事に気付いた。


僕は何処に落ちて居ないが、地面を見る。しかしその玉を見つからず、一つ違うものが見えた。


ものと言うより 人 だ。


「ようやく、此処に辿り着けた奴と出会ったか。私の名はマギウス、流派 緒方一刀流(おかたいっとうりゅう)の三代目師範だ。小僧お前の名は何と言う。」


その人、マギウスさんは僕に名乗り、僕の名前を聞き返してくる。


「ぼ、僕ですか?」


マギウスさんは立つだけで、物凄い威圧を感じた僕は思わず敬語を使ってしまった。...年上相手に当然と言えば当然かな


「そうだ、相手が名乗ったのに、自分も名乗るのが筋であろう。」


「はい!僕は ソリュウス男爵 の子、リっ」


「ふん!私はお前の名前を聞いているのだ、親の名など聞いておらんわ!それとも、小僧お前は親の威光を借りるしか能がない甘ったれか!」


「そっ、そんな事ありません!僕の名前は りオン、ただの リオンです。よっ宜しくお願いします!」


僕は名乗る途中マギウスさんに叱られ、僕は仕切りなおして、本当にただ名を名乗るだけにする。マギウスさんの威圧に僕は緊張して、何度も噛みそうになった。幸い噛まずに、キッチリ言えたのだ。


「ふむ、礼儀はよし。...小僧 いや リオンよ、私の時間はそう多くは無い。要点だけ話すから、良く聞くのだ、決して話を折らすでない、いいな?」


「は、はい!」

マギウスさんは言いながら威圧を更に増し来て、僕は思わず返事をしてしまった。


「私はこんな姿しているが、実は魂だけの存在なのだ。」


「た、魂!」

マギウスさんの正体に驚き、不覚にも声を出してしまい。マギウスさんに睨まれ、両手で口を塞げだ。


「...まぁ、私が何故こうなったか は後でお前がこの 封魂玉(ふうこんぎょく) に封じ込めた私の記憶を見れば分かるのだ。私は今 ただ一つだけ、お前に伝えたいのだ。」


マギウスさんの威圧が消え、物凄い真剣な顔を見せた。僕もそれに連れられ、真剣になった。


「私はずっと待っていた。初代師範が開く我らが流派 緒方一刀流(おかたいっとうりゅう) を我が師の手から私に伝授され、しかし私は私自身の夢を追い我が流派 緒方一刀流(おかたいっとうりゅう) の全てを世に残す事をしながった。」


「...私は自身の技、我らが流派 緒方一刀流(おかたいっとうりゅう) その真髄、その全てと私の戦いの記憶と共にこの 封魂玉(ふうこんぎょく) に封じ込み、授けるに相応しい者を待っていたのじゃ。そしてようやく見つける事が出来た。リオンよ」


「はい」

僕の名前が呼ばれ、僕は返事をした。僕の返事を聞きマギウスさんは続けた。


「私の持つ技、戦い記憶、緒方一刀流(おかたいっとうりゅう) の全てをお前に授かる。」


「僕に、ですか?でも、僕なんがに本当に良いのですか!」


「あぁ、私はお前の全てを見た。我らが流派に置いて 見極める事 を基本とし、私は見る目に関しては誰よりも 優れている と自負しておる。だから、私はお前を選んたのだ。」


「......」


「私の目からしてはリオン お前は類稀の才能を持つ天才だ。お前なら私の技を再現し、私が到達し得ない領域 化境 に到達するのだろう。私はこの 緒方一刀流(おかたいっとうりゅう) の全てを世に残したいだけ多くは望まんよ、お前にその全てを授かれば、お前が四代目師範じゃ。緒方一刀流(おかたいっとうりゅう) の全てをお前に委ねるよ。」


「判りました、僕が 緒方一刀流(おかたいっとうりゅう) の全て引継ぎそれを世に残します。」


マギウスさんの望みを聞き、僕は少し躊躇した。しかしマギウスさんの紡ぐ言葉は僕の迷いを消してくれた。僕はマギウスさんの望みを叶えさせたい、マギウスさんの為にとそして何より僕自身の夢の為に、だから僕は宣言した。


「そして何れは僕も僕の流派を作り  緒方一刀流(おかたいっとうりゅう) を超えて見せます!」


「はっはっは、良いぞ。それてこそ(おのこ)だ。愉快、実に愉快な気分だ。こんな気分で逝けるとは感謝するぞ小僧 いや もう小僧じゃないな、リオンよ、我らが流派 緒方一刀流(おかたいっとうりゅう) はそう簡単には超えさせんぞ!頑張るのだな、はっはっは。」


「さらばだ、リオンよ。お前の名が私の所に届くのを待って居るぞ、はっはっは」


マギウスさんは大きな笑い声を上げながら、光の粒子になり、消えていった。


マギウスさんの姿が消え、周りの景色はそれと呼応するように輝き出し、僕は目を手で覆い被る。


光が収まりに連れ、僕は手を退けて目を開けた。

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