救いとのご対面
SIDE--リオン
オレが地面に降り立、そこに居る者達全員がオレを見る。マニス際も湯気が出て顔を赤くして、真っ直ぐオレを見詰める。
「マニス、この中に君の言うおじいちゃんと旦那様がいるか?」
オレはマニスを下ろし、彼女に聞いた。
「はっはい、丁度待って下さい!あっ、居ました。旦那様!マニスがおじさんと一緒に助けに来たよう!あぁ、おじいちゃんはどうしたの⁉︎」
オレの問いにマニスは周りを見回し、見つけたようでそこに向けて凄い笑顔をしながら手を振る。
「おっお、そうか、君のおじいちゃんなら気を失ってるだけだ。大丈夫だ、安心しろ。」
透明な半球体の壁の上に立っている男が少し困っていた感じがして、マニスに安心しろと言った。
彼女が旦那様と呼んでいる男は三十歳後半が四十歳前半くらいに見えて、顔も美男子の一歩手前でそのパーツは整えている。その男は凛とした雰囲気をしていて、その雰囲気が男をより引き立てで、言うなればナイスミドルかな。
そしてその旦那様が抱えているのが彼女が言っていたおじいちゃん見たいだ。そのおじいちゃんは白い髪をしていて、どう見ても四十代を超えて五十代後半だった。そいつは執事服を着ていて、気絶してあの旦那様に抱えられ顔が見えない。
その二人の気配を感じ、最初にオレが飛ばした剣が狙ってた時の二人だ。おじいちゃんは当たりのようで、そして対峙してた人が旦那様のようだ。
ナイフを狙って良かった。と心の中でホッとする。
「おい、貴様何者だ!我々邪魔をするならあいつ等と纏めて始末するぞ!」
一人のローブを着てる魔法師のような奴がオレに言い放つ。
「あんた等まだいるのか?まぁいい、オレは成り立ての剣士だ、こっちのレティから依頼を受けて此処に来た。このレティは旦那様とおじいちゃんを助け て言ってきたのてな、悪いがやらせる訳には行かないな。」
オレはわざとマニスをレティと呼び、マニスはそれ聞いて えへへ て何時もとちょうと違う笑い方をしてもじもじした。しかしそれがどうやらそこの魔法師に気にって貰えなかったようだ。
「ふ ふざけやかって、もういい全員纏めて殺してやる。野郎ども、俺様の最大魔法で奴等を皆殺しにするから、見て居ろよ!」
どうやらあの魔法師は相当怒ってるらしいく体を震えながら言い放つ、隣に居る有象無象な奴らは一歩後ろに下り、もう一人の魔法師の格好してる男だけがあの魔法師の隣に立っている。まるでそいつを守るようにな。
「そこの君!直ぐに退きなさい、あの魔法は不味い、生身で受けたら死ぬぞ!」
あの旦那様がオレに下れと言い、オレは自信たっぷりの目であの旦那様の目を見て、彼はオレの目付きに驚き なっ て声を零して口を開けたまま固まった。
オレはあの魔法師の方に向けて数歩歩き、奴の二歩手前に立つ。
奴はオレを見て自信たっぷりの笑みを浮かべた。
「ははっ、死ね小僧。デスケイルt...」
あの魔法師はただ突っ立ているオレに向け悪言を吐き、魔法の詠唱の最後の一部である魔法の名称を唱えようとしてそれを終わらずに倒れてしまった。
あの魔法師が倒れた後他のならず者共も一斉に倒れ、ただもう一人の魔法師が俄然のまま立っている。
「ば 馬鹿な!何なんだ貴様、何をした!?」
もう一人の魔法師は発狂したように目を開き、オレに当たる。
オレは立っているそいつを見て不敵な笑みを見せる
「別に何もしていないよ、ただあいつ等が情けないから倒れただけだ。もっとも、立っているお前も奴等と大して変わらないがな。」
オレは鼻で笑いを零し、野郎は歯を突っ立てて ぎしぎし と奥歯を噛み締める音が聞こえてくる。見るに耐えない野郎が目に入らないように、オレは目を閉じた。
「貰った、死ねぇぇぇ!」
オレがわざと目を閉じて作った隙に奴は狙い、懐から短剣を抜き刺してくる。オレは避けずに突っ立ち、奴の短剣がオレに刺さる前に奴は糸の切れた操り人形のように白目を剥いて倒れた。