奇襲
SIDE--リオン
オレは崖を見上がり、後ろに二歩下がり、少し腰を落として構え、そして少し息を吸う。
秘技 雷走
オレは一歩を踏み出し、素早くもう一歩を踏み出す、そして少し跳び上がり、崖を走り上る。
一定の高さを切ったところから、魔獣が襲って来るようになり、オレはそれらを全て無視して真っ直ぐに走り抜く。
約一分後
オレは崖を登り切り、街道に来れた。
オレは周りを見回し、これからどうするか を考えだ。
「いやぁぁぁぁあ‼︎」
女の子の悲鳴が聞こえた。オレは気配を探り、その場所を直ぐに見つけた。
我流 地走り
オレは地を蹴り、地面を滑るように駆け抜ける。
街道を進み、直ぐに見つけ出すことが出来だ。
「嫌!来ないで!」
「おい、良いのか?後であの爺さんに返すだろう?」
「ヘァ、てめえも頭が悪りぃな。返すが、何もしないとぁ言ってねぇだろが!さぁて、俺様と良いことをしようぜ♪」
嫌がる少女に数人の男が囲んでいて、その中に一人の男がいやらしい顔をしながら少女に迫る。
オレは更に速度を上げ、少女と男達の間に入り、剣を抜き、剣閃を放つ。
男達全員白目を剥いて、崩れ 倒れた。気を失ってるだけで、殺してはいない。
オレは血の付いていない剣を鞘に納めて、少女の方に向いた。
「おい、大丈夫か?」
ぼうっとしてる少女にオレは話しかけた、そしたら少女は気が付き慌て出す。
「たたた助けくれてありがとうございます。えっと、そのお願いです!旦那様とおじいちゃんをも助けた下さい!」
少女は緊張して大声を出してオレに礼を言った後にお願いしてきた。少女を見て、彼女の慌てっぷりに悪戯心を刺激された。
そんなことをする状況じゃないから、我慢して、笑顔を見せる。
「ねぇ、君の名前は?」
「はい!マニスで言います!」
少女はいつも元気で返事してきて、オレは少し顔を緩めた。
「じゃ、マニス、君のおじいちゃんと旦那様は何処にいるのかな、教えてくれない?」
「はい!あっちにあるお屋敷の中にいます!」
「そう、ありがとう。」
オレは少女に場所を聞き、軽く彼女にお礼を言う。彼女はそれを聞いて顔が少し赤くなった。
オレはマニスが指した方に気配を探り、少し集中するとその屋敷の中にいる者全員の気配を感じ取り、其々の動きを感じ取れた。
それらの気配の中にマニスと似た気配を感じた、恐らくそいつがマニスが言ってた おじいちゃん だろう。
そのおじいちゃんが誰と戦っているのを感じた。
オレはそのおじいちゃんともう一人の動きを何歩も先を読んで、そして倒れた男達から一振りの剣を拝借して、勢いを乗せて投げ飛ばした。
気配を感じるが誰が誰なのがはっきりしないから念の為にオレは狙いをそのおじいちゃんが持っているナイフの方にした。
数秒後に、投げ飛ばした剣がかの屋敷の窓を割り正確にナイフの刃の部分だけを切り落とし、壁に刺さる。
そのおじいちゃんと対峙してる者と共に立ち止まった、少し間を置きそのおじいちゃんと対峙してる者が動いてそのおじいちゃんに後ろから頸に手刀を入れ、おじいちゃんは気絶した。
殺してない所を見ると、多分大丈夫たろ。オレは更に多分屋敷の玄関だろう所に居る者達の動きを予想し、倒れてる男達が持ってる全ての剣を拝借して、並び直して、勢いを乗せて一本一本違う力で投げ飛ばす。
一本を残して他の全て投げ終わった後、再びマニスに顔を向ける。
「じゃ、おじいちゃんと旦那様を助けに行こうか?」
「はっ」
オレはマニスに聞いて、しかし彼女の返事を待たずに彼女を片手で抱き上げて、オレは最後の一振りの剣を勢いを乗せてさっきの数倍以上に力を込めて投げ飛ばす。
そしてオレは少し加速して素早くその剣に飛び移った。
単純の直線的の距離ならあの崖よりこっちだ、途中からはさっき投げ飛ばした剣が狙ってた通りに地面に刺さったのを感じた。
剣に飛び移ってから十秒も経たずに屋敷に到着し、オレはマニスを抱きかかえたまま玄関から中へ飛んで来て行き、刺さってる剣の隣に降り立った。