プロローグ
最初は説明口調で書くと思います、書きながら変わることがあるかもしれない。
アデン
一の年に四季があって、十二の月に分けられる。春 夏 秋と冬 一季に三の月がある。空に一つ日輪があり、日が沈むと蒼い月が登る。毎月の最初と最後の日の夜に真っ赤な月が登って来る、そんな幻想的な世界。
そこは科学に代わり魔法が発達している世界。ある年にある人達が起こした革命 魔法革命により魔法は更なる発展を遂げ、魔法学から更に魔科学 魔工学に発展し、栄え。
その始まりの年に新たな暦を採用して 創魔暦 の最初の年 創魔暦 元年として歴史に記録された。
そんな世界の中で魔法の才能が重宝される。
持つ者は優遇され、それ持たない者は冷遇され、蔑まれ 無能 と呼ばれる。
当然持たない者の中にも学問でのし上がる奴が居た、しかし彼等に対する冷遇は酷くなる一方だ。
時が経つに連れ、世界を変えようとする者 守ろうとする者そして世界を壊す者が現れ争っていた。
だけど、世界に変化と言える変化はなかった いや 世界は常に進歩している、だが社会のなりは何一つ変わらなかった。
創魔暦 295 年
その年が始まって一月も経たない内、魔法王国の王都の外れにとある男爵の屋敷があり、その中でかの男爵の次男が生まれた。その赤ん坊はのちに世界を変えた男と謳われ、のちの歴史にこの年を彼の生まれた年として記録される。
創魔暦元年から 三百年も経たない内、新たな歴史が作られた。でもそれはまだもう少し先の話。
今はただ世界にやって来る新しい命に喜びを感じていた。