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悠久チェイン  作者: 四季 ヒビキ
1章
1/6

エドナ

さあ深夜の思いつきでやってやったぜ!!!!!



話がぶっ飛びすぎる作品になりそうですが、やっと全年齢の話をかけそうです。 頑張ります。

仄暗い場所で。 一体何人もの登場人物を描いただろう。 私は、こんな場所でただ一人、ペンを走らせ妄想にふける。

 

 どうして、こんなくらいところで書かなければ行けないんだろう。 見られてはいけないのもあるけど、これは「あったかもしれない物語」だから。

 

 さあ、物語よ。 時を止めてくれ。 そして、世の中で生き残れ。

 

 私が死んでしまっても、どこかで「私」が生き残れるように。 忘れ去られるまでの時を、少しでも永く、遠く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 森の中、ルイスという若い青年がいました。 青年は、世捨て人のような生活をしており、今日も森をさまよい、生き延びるために食料と寝床を探しているのでした―――――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は、一体何をしているのだろう。 なぜ、森にいるんだろう。 俺の名前がルイスで、飢えをしのぐ為に食料を探していることはわかるんだ。

 

 でも、それ以上はわからない。 どうして、この森じゃなくてはいけないのだろう。 俺は、何度もこの考えに至ったはずなんだ。 でも、なぜか―――――――このパンをひとかじりすると、すべて忘れてしまう。

 

 何度も同じことを繰り返す。 そして、また腹が減ると、食料を求め森をさまようのだ。

 

 ループ、というのだろうか。 たまに、雨が降ったり、雪が降ったり、快晴の時もあった。 しかし、俺の行動に何も変わりはない。

 

 

 一体、俺はなぜここにいるのだろう。 時を感じることなどなく、ずっとこのまま。 それが当たり前なんだ。

 

 しかし、時々恐ろしくなるのだ。 いつか、このループが終わる時、それは俺が消える時なのではないかと。

 俺は、死ぬのが怖いのだ。

 

 しかし、それもここまで。 俺は、集めた食料の最後、例のパンを口にする時が来てしまった。 食べたくない訳ではない。 生きるために必要なこと。 抗うことはできない。

 

 新たな進展があるわけでもなく、ただ―――――――日々と呼べるかもわからない時を、刻むのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・ね、そのパン、ちょうだい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・。

 

 

 

 「ねえ、そのパン、わたしに、ちょうだい」

 

 

 「・・・・・・」

 

 

 「・・・・・・おはなし、しよう?」

 

 

 「・・・・・・」

 

 

 俺は首を横に振る。 俺は、生まれて来てから一度も話したことがない。 考えることは出来る。 口も開く。 ただ、何故か話せないのだ。 俺に声帯がないのかもと思うほど、喋れないのだ。

 

 

 

 「どうして・・・・・・? パン、ちょうだい」

 

 

 

 お前は、誰なんだ。 俺の生き様に、お前はどうしているんだ? パンを口にすれば、すべて忘れるはずなのに―――――――。 何度口にしても、その少女の顔や声が、記憶から消えることは無かった。

 

 

 

 「わたし、エドナ」

 

 

 「・・・・・・」

 

 

 「あなたは?」

 

 

 「・・・・・・」

 

 

 

 首につけた、俺の名前が掘られたネックレスをみせる。 文字はかけるが、エドナと名乗る少女に文字が読めるとは思えなかったからだ。

 

 

 

 「ル・・・・・・イ・・・・・・ス・・・・・・? あってる?」

 

 

 

 黙って頷く。 読み間違えても頷くつもりだったが、文字は読めるらしい。

 

 

 「どうして?」

 

 

 

 「・・・・・・?」

 

 

 「どうして、ルイスっていうの?」

 

 

 

 ・・・・・・。

 

 

 ・・・・・・。

 

 

 

 「ルイス?」

 

 

 

 エドナ・・・・・・。 初めて見る顔、初めて聞く声なのに。 俺は、どうしてしまったのだろう。 まるで、エドナが幼なじみであるかのように感じてしまった。

 

 いや、待て。 幼なじみってなんだ? 幼なじみって、どういうものなんだ? 俺には、家族もわからないし、自分のこともわかっちゃいないのに。

 

 

 

 

 

 「ねえルイス、早く帰ろうよ。 おばさんが待ってるよ。 遅れると私がいっつも怒られるんだから」

 

 

 

 ―――――――あたりが、森ではなくなっていく。 俺も、俺ではなくなっていく。 それが当たり前のように。 違うはずなのに。 知らない言葉、知らない風景、知らない思い出・・・・・・全て、俺にねじ込まれていく。

 

 それは、エドナ以外のもあった。 わからない。 わからないわからない。

 

 さっき話した、エドナじゃない。 片言で話すエドナは、勝気な幼なじみになっていた。 俺は、戸惑った。

 

 しかし、その戸惑いも、さっき齧っていたパンを口に放り込んでも消えることは無かった―――――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よし、なんとか繋がった。 私の、お気に入りの・・・・・・というより、昔からの、古い付き合いの登場人物。

 

 エドナ・・・・・・思いつきの割には、いい考えだったかもしれない。 特に深い理由もないけど、煮詰まっていた考えのまま止まっていた時を動かすには十分だ。

 

 さあ、死んでくれるな物語よ。 この話は、私にとって、特別な物語になりそうだ・・・・・・。

 

エドナ・・・・・・十三くらいの少女。 緑色の髪の毛を三つ編みにし、金色の瞳を持つ。 ルイスの幼なじみであると言い張り、周囲もそれを認めているが、ルイスにはそう思われていないらしい。 153cm。


ルイス・・・・・・十七くらいの青年。 172cm。 首に自分の名前が掘られたネックレスをつけている。 彼が話せなかったのには、とある理由があって・・・・・・?

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