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閑古鳥が鳴くギルドで。

第7章 足取り

やっと冒険に出れる。その気分だけで今日は寝れなさそうだ。少し大きめの冒険者のバック。多目に買った薬品、何故か弓使いに憧れて買った雲舞。それらは明日からの冒険をより一層楽しくしてくれそうだ。自室の小窓からは真夜中なのに聞こえてくる酒場の歓声、雲の間から透ける二つの蒼い月、この静な空気。すべては、あの世界の平行にあったのか。毎日が苦痛だった。すべてが茨のような毎日。もう迷わない、いや迷えない。

早く明日に備えて寝ようと小窓から月が見えるようにベッドを動かして目を閉じた。おやすみ。

 

「くぁあゎ、、」

小鳥の囀ずりはアラームのように目を覚ましてくれた。小窓から街を見ると少し霧がただよい、朝日が昇ってくる途中だった。家の端の木には、小鳥の親が雛に餌を遣っている所だ。一応鏡で全身を確認してみたが異常な所はない。バックパックとポーションが朝日に煌めいている。 

『よし。行くか』

狩人の服(レベル1)や色んな装備をして母親のいる一階へステップで行った。

『ママ。今までありがとう。それじゃいくね』

母親は笑顔で手を振ってくれた。玄関を出て見渡すと、毎日見ていた光景なのに懐かしくなってくる。まるで新世界みたいだ。

もともと持っていた地図を広げると少しだけギルドのマークが光った。そこを押すとキラッと光って全身が光の粒になって、気付くとギルドの目の前に立っていた。これは魔法の地図なのか。

ギルドには職業別で狩人ギルド、剣士ギルド、、など分けられていると本に書いてあった。ここは狩人ギルドで中に入ってみると、閑古鳥が泣いているような、、ようは人がものすんごく少なかったのだ。こんにちわと顔に笑顔を貼り付けているギルド員。

『あの、、ギルドに入りたいのですが、』

『あ、そこの書類にサインしてください。そのあとにそこの台に置いといて』

なんか悲しくなってくるなぁ。冷たすぎですぅ。

サラサラと自分の名前、武器などを記入し台に置くと、一瞬でポイントカードみたいなものになった。

『ギルド証ですので絶対になくさないで下さい。ランクはFなので、Fクエストしか請けられません。そこのクエストボードからクエスト紙を取って、受け付けに出してください。』

ほおほぉ。クエストボードって?これ?超寂れてるんだけど、クエスト無いんだけど!?

『ここはクエスト少ないので、酒場とかに行ってクエスト見つけた方が早いです。あともうギルド閉めますね』

早くね?まだ朝の7時だよ?、どんだけ閑古鳥泣いてんだよ、、。

スタスタとギルドを立ち去って、私は酒場に行った。

閑古鳥って居るのかな?

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