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終焉歌
我々は愚かである。
その愚かさは、死中に活を求めるようなものである。
しかし我々は、その愚かさを誇れることが出来る。
決して常識が、一般論が正しいと言う訳では無い。
そのような因子にして、私はこの著を通じて読者に解放を言い続けたのは、その意味である。
貴方を守ってくれるのは、自分だけ。
もう誰も庇ってくれはしないのだ。
だからこそ、自己と言う自我を他我に対して見せつけなくてはならない。
我々は愚かである。
だが、その愚かさは決して存外得ぬ愚かさでなく、
脱却可能の愚かなのである。
狂悖に、解放に、正解なんて無いのだ。