愛しの人
僕はある日を境に能力者になった。
その能力は、いろんな人々を傷つけ、悲しませてしまう能力。
僕は、人を傷つけたくない。
ましてや、悲しませることもしたくない。
なのに、この能力を持ってしまったから。
そんなときに僕を支えてくれる人がいる。
『レイ、おはよう』
『今日は体調大丈夫なの?』
『今日は、レイの好きなアップルパイを焼いたの』
そう声をかけてくれる大切な僕の支え。
彼女の名は【ミーシャ】
大切な、僕の彼女だ。
僕が辛いとき、いつも傍に居てくれる。
楽しいときも、悲しいときも、辛いときも・・・
どんな時でも、いつでも一緒にいてくれた。
そんな彼女がある日を境に
死んでしまった。
僕が、殺してしまった。
気が付けば僕の手は真っ赤に染まり、血の匂いがし、その時にはっきりと理解した。
僕が彼女を殺してしまったのだと。
気づかぬうちに、殺してしまっていた。
どうして殺してしまったのか。
なぜ、どうして。
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
目の前が真っ暗になった