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昔ばなし

昔々、この世界を一人の神様が創りました。


神様は自分のチカラの一部を与えて、他の神様達を生み出しました。



その中のひとり、輪廻の神様は嫌われていました。


何故なら、輪廻の神様は死神様でもあるからです。


だから、アルトリディアの街の外れにある輪廻の神様の神殿の近くで遊んではいけません。



悪さをしたら遠くに連れていかれてしまうからです。


もし、輪廻の神様に会ってしまったら、本をあげて祈りましょう。


そうすれば、何もせずに神殿に戻るのだそうです。






輪廻の神様は絶対に怒らせてはいけない。


このアルトリディアの街に古くから伝わる「昔ばなし」にそういわれていた。


「まるで、死神のようだ」と昔の人々が考えたのか、いつの間にか「輪廻の神様=死神様」となってしまった。



ただ、確かにあの神殿に近づいた者に、あまり良いことは起きていない。


そのことが原因で、この街で「輪廻の神様」は「恐ろしいモノ」とされ、避けられるようになってしまった。



だから、誰かが亡くなった時などは、必ず「輪廻の神様」を崇めた。


そして、これ以上「連れていかないように」と大量の本を神殿に捧げるのだ。





それが、アルトリディアの伝統的な儀式の一つだ。











パタン、と本を閉じる。


「……なんで…」




思わず頭を抱えた。

長い夕日色の髪が視界の端で揺れる。


「なんで私が死神なんですかああああぁぁぁ…!」


「ユウサリ、落ち着け!俺なんて、その世界(アルストス)の神話の中にすら載ってないから!"神もどき"だけども!!関連枠にすら無いから!!」


黒と銀髪の長い髪を一つに纏めた少年、セクトがそう言った。



「それもそれでキツいですね、セクト。」


「……ああ。」










「なにやってんだよ、アンタらは…」


少し離れた所から時雨がそう言ったが聞こえた気がした。

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