表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

しるし(詩集)

茜色の夕情

作者: さゆみ


子どものころ童話を書いた

確か夕焼け空の表紙を作ったんだ

あったかい空に風船と小鳥のシルエット

やわらかくてやさしくてたのしいお話


(でも現実は?)


つらくていたくてかなしい毎日

いったいどこに吐き出してたんだろうか

あのくるしみ

わからない

記憶がごそっと抜けてしまったから


皆さん言っていました

好きな言葉は「友情」です


いいえ

好きな言葉は「薄情」でしょう


気付いたら偏屈な人間になってた


友情の真似事はしてみたけど

違った

美しくなかった

やめた


(要するに面倒だったんだ?)


ほしあんずが好きだ

かたくて干からびてお砂糖がついてないやつ

噛みしめると夕情の味がする





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。神通百力と申します。 友情の真似事はしてみたけど 違った 美しくなかった やめた これ、いいですね。 ぐっとくる素敵な詩でした。
[一言] つらくていたくてかなしい毎日 いったいどこに吐き出してたんだろうか あのくるしみ わからない ↑↑ 私は共感できます^^; 短い感想でゴメンナサイ m(__)m
2013/08/21 11:15 退会済み
管理
[一言] この現実で藻掻く感じが好きです。 慕情すら感じる。だって、面倒だったというわりには優しい言葉で溢れているというか。 夕情で最後を締める語感が好きです。ぐっとくるいい詩でした。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ