表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
High School Love  作者: KAMU
7/11

Kind

二学期が終わり、冬休みに入り、クリスマスの前日となった。

冬と聞くと、恋人が欲しくなる季節。これは俺の考え。

クリスマスには街中カップルだらけ。

今年こそはと期待していた俺に、彼女は今いない。

香奈と別れて三ヶ月は経つ。


「今年もクリスマスは1人か…」


そんな事を呟いていた俺にメールが届いた。


[明日、暇?

暇だったら香奈の家にきてくれませんか?]


予定も無かったし、暇だった俺は、


[いいよ、何時?]


友達感覚で遊べばいいと思っていた。


香奈の家までの遠い道のりの途中、電車の中で、


「懐かしい。」


俺はそう思った。

大好きだったあの時の気持ちが蘇った気がした。


「翔平!迎えにきたよ!」


香奈は自分の家の最寄りの駅まで迎えに来てくれていた。


かわいい…

いや、何言ってんだ俺!ばか!

っていう葛藤を心の中でしたところで、香奈の家に向かった。


話した内容は、この三ヶ月何をしてきたか。


「香奈はね、まだ翔平の事大好きだよ。」


突然の事だった。

そのままキスをされた。

彼女を抱きしめ、初めて、した。


自分がどんどん香奈をまた好きになっていくのが分かった。


帰りに手紙を渡された。

電車の中で読む事にした。


[Merry X'mas!!

今年は好きな人とクリスマスを過ごせて幸せです。

付き合ってないし、変わる変わるって言ってて、香奈全然変われてないね。でも頑張るから。大好きだよ。]


泣きそうになった。

すぐに電話をかけて、

自分の思いも伝えた。


「俺も大好きだから。」


「嬉しい。今日会えてよかったよ。」


俺と香奈は寄りを戻して、

また交際がスタートした。




それからは何の問題もなくて、楽しかったし、幸せだった。

一年生も終わり、二年生が始まった。


ただ、何かが起こるのは決まって行事が近い時だ。

二年生が始まってすぐに、

合宿がある。

クラスの仲を深める為だ。


合宿は二泊三日で、

すごく楽しみだった。

この時俺は、仲がいい女の子がいた。

はるか だ。

彼女は本当に面白くて、信頼できる子だった。

何かあればすぐに彼女に相談していたし、逆に相談も乗った。


合宿初日の夜男友達とわいわいしている時に、携帯にメールがあった。

香奈からだ。


[話があるの。ロビー来て]


走ってロビーに向かった。

するとそこには、千尋と香奈がいた。


「どうした?」


「香奈が、また浮気してる。」


香奈は黙って下を向いていた。

浮気グセは治らなかったみたいだ。


「さっきみんなで暴露し合ってたらね、香奈が言ったの。私それが許せなくて。」


千尋が言った。


「んーとさ…」


香奈がこっちを向いた。


「もう、関わらないで!」


俺は香奈にそう言い残して、

部屋に戻った。

香奈とはいろんな約束をしてた。

夏にはオーストラリアに一緒に行く事、

修学旅行一緒に周ること。


悲しいって気持ちよりも、

怒りの方が大きかった。


ピコン♫


誰だよ…


[なんかあったみたいだけど、大丈夫?]


悠だった。


[香奈と別れたよ。浮気されてた(笑)

辛いー!(笑)]


(笑)をつけないとやっていけなかった。

辛すぎて。


[翔平くんの事、本気で好きになってくれる人、絶対居るから!それまでの辛抱だ(`・ω・´)]


「ふっ」


泣いて、笑った。

それから合宿はホントに楽しくて、

悠ともかなり仲良くなれた。


2人ともオーストラリアに行くことが分かって、夏休みが楽しみだった。

この時、彼女の事が好きだって気付いたんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ