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High School Love  作者: KAMU
2/11

Wonder Girl

学校が始まって二週間が過ぎようとしていた。俺は同じクラスの香奈かな の事が好きになっていた。


かわいくて、スタイルがよくて、話してて楽しかった。

優子にも香奈の事が好きだって事を話した。


その日の昼休み。

優子から、


「香奈、彼氏いるよ」


って聞いた。


「えっ?」


正直ショックだった。

メールでも電話でも、そんな話一言もされなかったから。その日の夜にメールで思い切って聞いて見た。


[今日優子から聞いたんだけど、

彼氏いるの?(笑)]


いないでほしかった。

冗談であってほしかったから、

最後に(笑)をつけた。


ピコン♬


[いるよ!中学の時から付き合ってるの。]


普通ならここで諦める。

でもなんでなのか分からないけど、

付き合える気がした。


俺はすぐに電話した。


「もしもし俺!」


「うん!どーした?」


「俺、香奈の事すきじゃんね?

まだお互い知らない事だらけだけど、

付き合ってくれん?」


何を言ってんだ俺。

彼氏いるの知ってるのに。

答えは分かってるのに。


「えっと…」


「あーごめん!今の無し!

彼氏と仲良くしろよ!」


そのまま電話を切った。

香奈の言いたいことは大体分かってたから。

彼氏いるから無理ですって。


だけど違ったんだ。


「香奈別れたんだって!翔平くんチャンス!」


優子が教室に入ってきた俺に話して来た。

俺は戸惑った。

どういう事かも理解出来なかったから、

家に帰って電話した。直接話すのが恥ずかしかったから。


「別れたって、どーして!?」


「彼氏とうまくいってなかったの」


え?

ここしかないと思った。

付き合いたいって思った。


「俺、この前も言ったけど、好きです。

大好きです。俺と付き合ってください。」


言い終わったら、笑われた。


「いいよ。」


「ホントに!?」


「よろしくね!」


笑いながらだったけど、OKをもらえた。

すごく嬉しかった。

5月1日。俺と香奈は付き合う事になった。




香奈と付き合ってからはホントに楽しかった。学校行くのも楽しかったし、土日のデートも楽しかった。


初デートは映画だった。

俺の好きな映画で、彼女もみたいっていってくれた。


映画を見てる途中、彼女の方をちらっと見る。爆睡していた。

めちゃくちゃかわいかったけど、


「寝んなばか。」


って起こした。


「ん?寝てない!」


必死に言い訳してる姿が、

本気でかわいかった。

街を歩いてる時も彼女の事が自慢だった。


電車のホームまで見送って家に帰る途中、

千尋に会った。


「香奈と付き合ってるの?」


千尋の顔は怒ってるように見えた…


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