7話 秘密
大学に合格した正人や約束どおりユリカの部屋にやってきた。
教師と生徒は食事をしながら話をするが、正人は感情がでてしまう。
正人はユリカのアパートにやってきた。
「いらっしゃい。狭いし、何もないところだけど」
「お邪魔します」
部屋はシンプルな1DKで、本棚とベッド、テレビ、洋服タンス、机があり、整頓されていた。
「夕飯食べていくでしょう。チャーハン作るから」
「え、う、うん」
ユリカはキッチンで料理を始めた。
「すぐできるから、テレビでも見て待ってて。そこにリモコンあるでしょう」
「ああ」
正人はテレビをつけた。NHKで大相撲が流れていた。大人の女性の部屋に初めて入った緊張感から、テレビは全く頭に入ってこなかった。ユリカの部屋のレイアウトや何があるのかばかり気になっていた。
「お待たせ。あら、相撲好きなの?」
「えっ? 別に」
「変なの。 さぁ、食べて」
「いただきます」
正人はチャーハンを勢いよく食べた。
「うん、うまい。先生料理上手なんだね」
「え? いやぁ、あんまり。数少ない得意料理でね」
「いいお嫁さんになれるんじゃない?」
「あら。そう。冗談でも嬉しいわ」
「冗談なんかじゃないよ。本気だよ!」
「あっ、ありがとう」
ユリカは空になった皿を下げた。それから二人はテレビを見ながら、会話した。
「いろいろ1人暮らしのもの用意必要ね」
「うん。布団とかあるけど、ポットとか欲しいかな」
「そう、ウチにはないのよ、やかん使ってお湯沸かすし」
気がつくと夜9時くらいになっていた。
「正人君、そろそろ帰ったほうがいいんじゃない」
「えっ? ああ」
正人は驚き、落ち込んだ。
「先生あの...」
「何?」
「お願いが...」
「なぁに、正人くん」
「キス...したい」
「えっ?」
「もうすぐ会えなくなるし。お願い」
「....」
ユリカは40秒考えて
「いいわ。でも誰にも言わないでね」
そう言うと、目を閉じて、正人の唇にキスをした。
すると正人は両手でユリカの胸を揉み、押し倒した。
「ちょ、待って、それはダメよ」
「先生、好きなんだ。いいでしょ」
ユリカは正人の手を掴み、自分の胸から引き離して
「最後まではまた今度にしましょう。避妊とか準備してないし。今日はダメ」
「そんなぁ。俺、もうすぐ卒業して、引っ越すのに。日にちがないよ」
「じゃあ、卒業式の日は?。高校卒業すれば、教師と生徒じゃなくなるから」
「..... わかった。それまで待つよ」
正人はなんとか納得して、帰宅した。
つづく
登場人物
ユリカ 群馬県でサロン経営するセラピスト 高校時代世界陸上に出場
正人 寺西高校 生徒
正人の卒業式の日になり、終了後二人は会うことに。
この後、思いもよらぬ展開に。




