ルマニア戦記/Lumania War Record #007 Part B
序章も最後の最後でキャラのデザインのリテイク!
ビフォー アフターの違いがそんなにないようなwww
新規一転、次の新章で活躍してもらいたです(^o^)
※緊急業務連絡!!※
今回のお話の挿し絵から、一部キャラのデザインが改訂されますw
マスコットキャラ的な立ち位置のリドルくんが…
ご覧のとおりでかなり雑だったキャラクターイメージを、以下のように刷新しました(^o^)
なんかビミョー(^^;) でもちょっとは良くなりましたかね?
ちなみに描きにくさで言ったら、ぶっちゃけ、どっちもどっちですwww
#007
Part2
新型機のパイロットがみずからの母艦となる新鋭戦艦との合流を果たしてから、およそ一時間後――。
大型の機体を収容する専用のアーマードックに無事、着艦……!
なんやかんやでドタバタした後、接戦をひっくり返す大活躍で意気揚々と新たな着任地に足を付ける大柄なクマ族のパイロットだ。
そのベアランドはひとしきり感心したさまで、ぐるりと周囲の状況を見渡す。
無機質な金属一色の世界は味気がないが、でかい図体でも気を遣わずに済むだけのそれは広大なメンテナンス・スペースだ。
そこですっかりと気の抜けたさまでのんびりとした声を上げるのだった。
周囲はやかましい機械音やらかけ声やら、でかい騒音だらけだから、ちょっとしたひとりごとぐらいは聞きとがめられることもないだろう。
「はっは、あの田舎の前線基地と比べたら、さすがにどれも立派な最新式の装備がそろってるよね! スタッフもうようよいて、ぼくのランタンもしっかりと専用のハンガーデッキに収まってくれたし♪ 思ったよりもでっかい戦艦だったけど、さながら大型空母ってところなのかね。ふ~む、ならこれってのは何体くらいアーマーを収容できるのかな?」
そんなお気楽に大股で闊歩していると、通路の壁際、見知った人影がぐったりとしたさまで尻を付けているのを見かける。
おっ?とはじめ意外そうにそれを見るベアランドだが、途中でその人物が乗っていたアーマーらしきがすでにハンガーにあるのを見たのを思い出す。
「おっと、あれってリドルじゃないか? そういやあの子のビーグルⅣ、もうハンガーにおさまってたもんね! あれってばロートルの旧型機で、こんな最新鋭の戦艦にあるわけないからリドルのヤツに決まってるし、そうかこっちが来るのに手間取った分、ほぼ同着になっちゃったんだ! にしてもなんか元気なさそうだけど、大丈夫かね?」
ちょっと太い首をかしげながらに、目の前に座り込んでうなだれる若いクマ族に歩み寄る隊長さんだ。あっけらんかとしたさまで声を掛けてくれる。
「やあ、なんだい、もう着いていたんだね、リドル? せっかくのミサイル殺法で一番乗りするはずが、まんまと先を越されちゃったよ! おまけに着いたら着いたでいきなりおしゃべりなクマ族のメカニックに捕まっちゃってw ぼくの新型アーマーのこと根掘り葉掘り聞かれちゃったし! ま、専属のメカニックはこのリドルなんだから、テキトーに流しちゃったけどwww でもまあ、これまでとは打って変わった最新設備にテンション上がっちゃうよね♡ あれ、なんか元気ないみたいだけど、どうかしたのかい??」
いつも笑顔でハキハキと初々しいはずの新人メカニックだ。
それが今やひどくうなだれたさまの若いクマ族のありさまに、ちょっと不可思議な面持ちで聞いてやる。
すると当の若者はその場に華奢な身体をふらふらと立ち上がらせて、見るからに生気の無い表情を向けて答える。
顔がまだうつむき加減だった。
「……あっ、ベアランド少尉どのっ、ご無事で何よりであります……! はい、自分は、自分も無事に到着したであります。自分はっ…………」
「そうか。でもあんまり無事ってカンジでもなさそうだよな? あとそうだ、リドル、ひとつホシが付いたんだって? 凄いじゃないか、オペレーターの犬族くんがめちゃくちゃ驚いてたよ、この艦の下っ腹を不意打ちされて危うかったところを、どこからともなくいきなり現れた補給機機のメカニックマンがまさかの大金星だって! きっと艦長さんも褒めてくれるんじゃないのかな。そうだよ、なんならこれから一緒にブリッジにお邪魔するかい?」
まさに今から着任の挨拶がてら、この戦艦の第一艦橋に向かうのだからそう誘ってやるが、そんな下級の一兵卒にはまたとない機会もだが力なくその細い首を振って、ついにはため息を漏らす青年だ。
「……いえ、自分は気分が優れませんので、どうぞ少尉どのおひとりで……! こちらの中層の居住ブロックに部屋があるとのことなので、そちらにおります。自分は少し、休みたいので…………」
いよいよ力なくしなびれた感じの細いクマ族に、いかついクマの隊長はちょっと心配顔で相手を見下ろす。
「……そうかい。どうやらホシを取ったことがプレッシャーになってるみたいだけど、皮肉だよな? 普通のパイロットならそんなふうにはなりやしない。相手を撃墜する、そうつまりはひとを殺したことを、そんなにも気に病むだなんてことにはね? 戦争なんだから、仕方がないことなんだし、みんなやむにやまれずなんだから……!」
「はい……」
見れば細かく身体を震わせている非正規のアーマーパイロットに、既にエースパイロットの自覚が芽生えつつある小隊長は、せめて落ち着いたおおらかなさまでまた言ってやる。
「リドル、この先もそんな時はいくらだって訪れるさ。キミがアーマーに乗っかって戦場に出ている限りは。極力そんなことにはならないようにするけど、いざって時は覚悟を決めなけりゃならないよ? でも覚えておくがいい」
「?」
「キミは何も間違ったことなんてしてやしない。むしろ正しいことをしたんだよ。そりゃ運悪く敵と鉢合わせはしたけれど、そのおかげでこの艦を守ることができたんだから。だからもっと胸を張ればいいさ。誰も褒めこそすれ、責めるやつなんていやしないんだから。ここにはね? 今はそういう世の中なんだ。悲しいかな……」
細い肩に手を当てて、せめて優しくはげましてくれる隊長だった。
うつむき加減のメカニックマンは、ただ黙ってうなずいた。
ひょっとしたら泣いていたのかもしれない。
そのか細くした声はあいにく周りのけたたましい喧噪にかき消されて、この兄貴分のクマ族には聞こえなかった。
折しも大音量の艦内放送が流れて、戦闘を終えたこの艦が、このまま反転、大陸の西部の港湾都市に向かう旨がアナウンスされる。
おそらくは後から追いかけてくる副隊長のウルフハウンドたちを迎え入れるためだろうと了解して、ゆっくりとその場を後にするベアランドだった。
高層エリアへのエレベーターに乗り込んで振り返った先にまだぽつんとたちすくむ細い影が見えたが、今は黙ってブリッジへのボタンを押すのだ。
あの若いメカニックだけでない。
問題はそこかしこに山積しているのだと、そうみずからに言い聞かせながら……!
※次回に続く……!
なんだか消化不良の内に終わってしまったこの序章、ぶっちゃけいらなかったんじゃないのか?
とはこの後の新章の出来映えによっては黒歴史化、亡き者にされてしまうのかw
まかり間違ってアニメ化とかされるなら間違いなく飛ばされるwwwんだろうとは作者ながらに意識しています(^_^;) まあいいや、次から頑張るぞ! 応援よろしくお願いします。




