表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の執事  作者: 郷新平
1/1

物語の数週間前

アクション主体で物語は進めていき、少し笑いありで

物事は進んでいきます。

アクションが好きで最近、興味を持っているサバット中心で

進めていきます。

恋愛要素は皆無です。

微グロがあります。

 数週間前


 日本の何処か


 薄暗い部屋の中、ブーンとなる送電線、チカチカ光る豆電球の下、男たちが群がっている。


 男達の顔つきは彫りが深く、西洋人の顔つきだ。

 群れの中心には喪服と見間違うようなダークスーツを着て、身だしなみをばっとり整えた30代半ばの金  髪の肌の白い男が真ん中の椅子に無表情で姿勢よく座っている。

 男の右側にはダークグレーの高級スーツを着て、ダークグレーのワイシャツで赤のネクタイを締めた肩が広く、筋骨隆々で肌の黒いボーズ頭の男が姿勢よく立っていて、反対側には青の高級スーツみにダークグレーのワイシャツ、青のネクタイを締めたやや筋肉質の金髪でぼさぼさ髪の肌の白い男が無気力に手を横に置いているだけの形で立っていて、二日酔いが肌の白さがを更に際立たせていた。その左右に赤や黒などジャージ姿のギャング風の男たちが手を後ろに組んで立っている。


 ギャングの男たちの中にはカタカタと小刻みに震えている者もいる。

 震えている原因は彼らの正面にあった。


 中央の男の前には黒の高級スーツと白いワイシャツ、黒の蝶ネクタイをした執事の服装をした黒い髪の肌の浅黒い男が椅子に縛り付けられていて、日本語でクソっという単語をつぶやいている。

 執事の服装をした男は顔中、殴られた痣だらけでスーツは所々、血で染まっていて、筋骨隆々の男の拳にはべっとり、血がついている。


 群れの中心にいる男が興味なさそうに尋ねた。

「(流暢な日本語で)何かしゃべる気になったか?」


 対面する男はキッと睨みつけて日本語で答えた。

「お前のフランス訛りが酷い日本語は解りません」


 群れの中心の男は口に手を当て落とし、震える声で言った。

「もう一度、言ってくれ」


 対面する男は更に睨みつけて日本語で一語一語しっかりと答えた。

「お前のフランス訛りが酷い日本語は解りません」


 群れの中心の男は肩を落とし言った。

「私は貴方の言っていることが理解できません」


 男が言い終えたとたん、筋骨隆々の男が執事服の男に素早く詰め寄り、

 胸倉を掴む。


 周りのギャングの何人かは目を背けた。


 群れの中心の男は怒りを抑える声でフランス語で言った。

「もういい、戻れ」


 筋骨隆々の男はすっと元の位置に戻る。


 群れの中心の男は筋骨隆々を見て、怒りを抑える声で日本語で言う。

「おい、ビクトル、俺の日本語は訛ってるか?」


 名前を呼ばれた筋骨隆々のビクトルは訝しげな眼でボスを見る。


 群れの中心の男は笑顔になり、日本語で言う。

「(優しい声で)お前に聞いた俺が間違いだった」


 ビクトルは褒められたと思い、満面の笑みで返した。


 群れの中心の男は反対の二日酔いで苦しんでいる男を見て、更に怒りを抑える声で日本語で言う。

「おい、エミール、俺の日本語は訛ってるか?」


 顔色の悪いエミールは答えようとして口元を押さえ、部屋から出て行った。


 群れの中心の男は怒りに顔を歪め、エミールの姿を見つめ、ビクトルはやれやれという顔でエミールを見つめた。


 群れの中心の男は顔を戻すときに同じ方向を見ていたビクトルの顔を睨み付けた。


 ビクトルは肩をすくめ、慌てて目をそらすため正面を見る。

「ボス、エミールの奴には困ったものですね」


 怒りに顔を歪めたボスは抑えた口調で言った。

「全くだ」


 ビクトルはため息をついた。


 ボスは怒りを他の者たちに悟られないように日本語で言う。

「(怒声で)クソばかりだ!!」


 様子を見ていた執事の男は日本語で小馬鹿にしたような口調で言う。

「部下に恵まれないな」


 ボスは怒りを目にためて、執事を見る。


 ビクトルは目を細め、執事を見て思った。

(あのjaponaise(ジャポネーゼ)(日本人の男)どっちにしろ長くないな)


 ボスはスタスタと執事の前に行く。


「おー怖」

「この前、日本人に貴方の日本語は流暢でまるで日本人のようですねって褒められたんだぞ」

「嘘だ」


 ボスが胸倉を掴む。

「私は嘘が嫌いなんだ、答えないのは構わないが嘘は許さん」

「どうなるんだ」

「知らないほうが身のためだ」

「一つだけ忠告しといてやる」

 ボスが警戒しながら訝しげな眼で見る。

「何だ」

 執事はニッと笑い

「俺はすぐに始末したほうがいいぞ」


 幾分、すっきりした顔のエミールが急いでボスの元に近寄る。

「ボスの日本語は完璧です」


 ボスの顔が怒りで真っ赤になる。

 その直後、ボスが拳を振り上げる。

「(怒声で)嘘つきやがって!!」




初投稿になります。

やるからには書籍化も目指したいので

宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ