92/241
第二十四章 夜空の鑑賞
「・・・実はね、私が此処に来た理由は、単に体や精神を休ませるだけではないんだ。」
「・・・というと??」
「・・・・・・・・・・
・・・逃げたかったんだよ。責任と地位を、寝る間も休む間も関係なく背負い続けないといけない、
『兵士長』という地位から。」
「・・・・・」
意外すぎる言葉だった、でも彼は、決して嘘を言っている様子でもない。
その顔に、一切の余裕も感じ取れない。まるで抜き打ちテストを宣告された学生の様に、真っ青な顔をしている。
その顔の青さは、私達の真上に浮かぶ夜空よりも遥かに暗く、目の焦点は何処にも合っていない。
・・・でも、彼の抱える悩みに、何故か納得できてしまう私なのであった。
彼が徐々に漏らす本音に
コンはただ頷く事しかできなかった




