表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/241

第二十四章 夜空の鑑賞

一人きりで夜空をぼんやり眺めていたかったが

彼女にはそんな油断すらも与えてもらえず・・・

「・・・しょ・・・よっ・・・」


「・・・??」


後ろの方で、何故か誰かが力んでいる声が聞こえる。それだけではない、木がミシミシと軋む音も混ざっている。

まさか動物が梯子なんて登れるわけもなく、不思議に思った私が覗き込んでみると、そこには・・・


「バっバカラさんっ?!」


「よい・・・しょ・・・っと」


危なげながらも彼は梯子を登り切り、背伸びをするバカラさん。

成程、女性よりも男性の方が体重がある。だから梯子が軋んでいたのだ。


「いや、君が家を出て、この梯子を登る姿を見てね。私もつい・・・」


そう言いながら、彼は屋根に座り込んだ。

やっぱり王都では、これほど月や星の光が目立つ事はないらしく、バカラさんは若干興奮気味になりながら、私に色々と質問をぶつける。


「この里では毎日、こんな夜空を体感できるの?」


「いやぁ、いつもって程ではないですよ。雲があったり雨が降ったりすれば、当然月や星が隠れますか

 ら。」


「この明るさは、もはや夜明け頃にも匹敵するよね。」


「確かにそうだけど、夜明けと夜更けでは『空気の匂い』とか『気温』が全然違いますから、空を見なく

 てもある程度時間は分かるんです。」


「・・・そういえば、この里の民家や君の家にも『時計』が無かったけど、君達は『匂い』で時間を把握

 しているの?」


「まぁ、太陽の向きが此処でははっきり分かるから、正確な時間は分からないけど。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ