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第二十三章 いつもとはちょっとだけ違う夜

そもそも前世の私は、何の為に歴史や因数分解、古典や化学式を学んでいたのかも分からない。

学生時代半ばで亡くなってしまった私にとって、あんな地獄の様な環境で勉強をさせられても、全く頭には入ってこなかった。

でも、転生した後は、面白いくらい色々な事柄が、頭の中にポンポン入ってくる。

この里やシルフォ一族についての歴史や、山と共に共存する上での知識。別に覚えなくてもいい事柄まで、しっかり頭の中で保存されている。

でも、どんなにこの里や山を熟知していたとしても、自然の風景や美しさは、もう覚えるとか覚えていないとか、そうゆう話ではないと思う。

何故ならその時々に見せてくれる自然の顔色は、常に変わり続けている。

同じ季節だとしても、同じ時間帯だとしても、同じ場所だとしても、その美しさを再び目にする事はできない。

その一瞬一瞬が、まるで写真版パラパラ漫画の様に、変わり続けている。

だからこそ、毎年同じ風景を見ようとしても、何故か不思議な違和感を感じてしまうのだ。


自分の世間知らずに自分自身で失望するコン

しかし彼女にとっての世界は

里と森だけでもう十分だった

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