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第二十一章 兄の近況報告
「そう・・・ギンはしっかり訓練に打ち込んでいるんですね!」
「当たり前だ、俺達の子だからな!」
両親は互いに顔を見合わせて、安心した様子を見せてくれた。そんな両親の顔を見た私も、ようやく心の底から安心できた気がする。
兄には王都に行く前、ちゃんと話はしてある筈だった。「あっちで落ち着いたら、手紙くらいは渡してね」と。
でも、里を出てから2ヶ月が経過しても、一向に手紙が届かず、大丈夫だとは心では分かっているものの、それでも不安な事に変わりはなかった。
恐らく、兄は訓練に明け暮れ、手紙を書く時間ですらも、自分のトレーニングに充てているのだろう。兄らしいけど。
本人から直接聞いたわけではないが
間接的にでも、遠く離れた家族の状況を知る事ができただけでも
コン達は安心していた




