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第十六章 目覚めの後悔
無事に目を覚ます事ができたコンであったが
彼女の心は、まだ安心できてはいなかった
自分の行った事が、既に家族が周知しているのは
その態度から察する事ができた
「・・・・・
・・・んぅ・・・」
「っ!!!
コンっ!!! コンっ!!!」
「お・・・母さん・・・
あれ・・・私って・・・」
「いいいい今、おおお父さん呼んで来るからぁ!!!」
母は慌てた様子で私の部屋から出て行った。私は母を止めて、自分に一体何があったのか聞こうとしたが、体も口も、思うように動かない。
まるで、体全体が溶けかけている氷の様に、ゆっくりとは動かせるが、ゆっくりとしか動かせない。
しかもちょっと寒い気がする、目覚めたせいかな・・・?
天井を見ながら、しばらくぼーっとしていると、父が部屋の中へ飛び込んできた。息を切らしながら、父は顔を真っ青にしていた。
その表情を見た私も、一気に青ざめる。両親の顔を見た途端、気絶する直前の出来事を思い出してしまったのだ。
風が吹いているわけでもないのに、真冬の冷気に晒されている感覚に襲われ、全身が一気に凍りついた。まるで、雪山の大木になった気分。




