その頃、転生の間にて
やっとの思いで里に帰還すると、娘を心配していた母親が、夫の帰還に気づいて家から飛び出す。
しかしその直後、理解不能な光景に、腰を抜かして驚いていた。気絶している娘と、旅人とは思えない青年。
旅人なら、野宿する為の道具や調理器具等、それなりの道具を揃えていない方が不自然だ。
しかし鎧をコンによって剥がされた青年は、相当な軽装備。旅人ではない事は、一目瞭然であった。
ただ、このまま放っておくわけにもいかず、とりあえずその青年も家に入れる事に。
青年もコンも気絶しているだけだった為、彼女の母が用意した救急箱は必要無かった。
とりあえずコンの父が使っているベッドに青年を寝かせ、娘の様子を確認する彼女の両親。
そしてここでようやく、彼女が『MP切れ』を起こしている事に気づいた二人。
「どうゆう事だ・・・?!
何故コンの〈MP〉が空になっているんだ?
〈MP〉は魔術でも使わない限り消費されない筈だ。」
「・・・まさか・・・〈ノリト〉で??」
「いや。
私達シルフォ一族が継承した〈ノリト〉は一種類しかない筈。〈凍てつく一粒〉のみで、MPが切れるな
んて事は無い筈。
乱発でもしない限り、MPが零(0)になる事はほぼ無い。でも、2人を見つけた周辺に、そんな痕跡は何
処にもなかった。
・・・だがMPを消費した原因は、〈ノリト〉以外考えられないぞ・・・?!」
・・・まさかコン・・・
自らの力で、新たな〈ノリト〉を発現させたのか・・・!!!」




