第十五章 神に捧げる言之葉
〈ノリト〉を言い終わった途端、手がすごく熱くなる。火がついているんじゃないかと思えるくらい熱い。
でも、今は自分の手を確認する状況にない。手の光に当てられた彼の傷口も、だんだんと光り始めている。
そして、みるみる傷口が塞がっていく。
つまり、〈ノリト〉は成功したのだ!!!
初めて自作の〈ノリト〉を作ったせいか、ちょっと頭がぼーっとする。頭を使い過ぎたせいかも。
まるでゆっくりと閉じる瞼の様に、彼の負っていた傷口は、完全に塞がった。
そして、さっきまで途切れ途切れだった彼の息が、いつの間にか寝息へと変わっていた。
長時間痛みに耐えていたから、彼も疲弊していたんだろう。でもこれで、彼の命はすく・・・
「・・・・・
あ・・・あれ・・・??
目が・・・あぁ・・・」
目が霞んで、助けた人の顔が二重・三重になる。ぼーっとしていた頭が、急に軸を失った様にフラフラな状態に。
睡魔とかそうゆうレベルじゃない、脳が危険信号を発しているのに、体が全然動かない。
地に座る事すらままならなくなった私は、その場に倒れ込んだ。
こんな場所で意識を失ったら、野生動物に襲われる可能性があるのに、それすらも考えられない。
そして、倒れ込む直前、自分の左腕がうっすらと目に映った。自分の左腕から青い帯の様なナニかがあると思った途端、その帯が一気に削れて・・・
「これって・・・もしかして・・・
MP切れ・・・???」
MP切れになると、こんな感じになるのね。
学習・・・でき・・・た・・・
彼女の善意は形となった
だが、その反動も大きかった




