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第十四章 覚悟
・・・・・結構深い傷だぞ?!
こんな傷、絶対野生動物に襲われただけで負う怪我のレベルじゃない。しかも傷口から察すると、完全に『剣』で切られている。
でもこの辺りに剣を振り回すようなモンスターなんて・・・
いやいや、今はそれどころじゃない。こんな重傷に対処するなんて初めてだけど、手を下した以上、責任は負わなくては!!
薬程度で治るとは到底思えないけど、やらないよりはマシと思うしかない。
・・・多分、薬草やポーションに頼らない、『治癒魔法』ならどうにかなると思うけど、私にそんな器用な事、できるわけがない。
『治癒魔法』って、相応の基礎知識がなくちゃかすり傷も治せないらしい。
母から教わったけど、治癒魔法はどの魔法よりも取得が難しくて、どの魔法よりも長い時間をかけて勉強しなくちゃいけないって・・・
母は父と結婚する前、町への往来を担う一家の一員であったそう。だから父と比べたら、魔術や世界についての知識が、若干だけど多い。
でも世間から見たら微少レベルなんだろうなぁ。私としても、まさかこんな形で魔法や魔術を欲するようになるなんて思わなかった。
というか、私も私で、転生する前にあの巫女様に聞いておけばよかった。
魔法や魔術とは無縁な世界で穏やかに生きるのが目標だったから、知識なんて全然・・・




