表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
179/241

その頃、王都にて(8)

ギンを見かねた兵士長が

アン殿下を説得しようと画策するのだが・・・

混乱する俺の肩に手を置き、アン殿下に意見を申し立てたのは、さっきからずっと俺の隣にいてくれた、兵士長だった。


「お言葉ですが、殿下。

 今から里へは迎えません。あちらは豪雪地帯、後数ヶ月は待たなければなりません。」


「それでもいいさ、やる事は山程ある。その処理でもしていれば、数ヶ月なんてあっという間だ。」


「しかし、先日起きた『ウジミヤ襲撃』の要因であるモンスターは、未だに把握できておりません。

 我々も全力をあげて捜索しましたが、足取りすら掴めない状況・・・」


その話は俺も聞いている、兵舎でもその件で色々と噂が飛び交っていたから。

「兵士の質が落ちている」と嘆く貴族や王族がいる・・・なんて話も耳にしている。

「訓練を経験しない人間が何を言っているんだか・・・」と、逆に俺が嘆きたい。

例え訓練や遠征を何度経験しても、解決に至らない事態だって十分考えられる。

座学で過去に起きた兵士とモンスターの攻防事件を見ても、人間側の勝利と敗北はほぼ半々。

それに、攻防に勝利できたとしても、その後始末をする段階で、また新たな問題が発生する。

兵士としての役目は、今に至るまでズルズルと引きずられている件も多い。

それに合わせて、人間同士のトラブルも対処しなくてはいけない。兵士が万年人手不足に悩んでいるのも、納得できてしまう。

・・・というか、問題を発生させている大多数は、人間が絡んでくる。一方的にモンスターが悪い・・・とも言い切れない事件もある。

それでも対処しなくちゃいけないのが、兵士の役目でもあるんだけど。

そんな境遇を知らず、皮肉を大雨の如く俺達に打ち付ける人間に関しては、『何があっても』関わらない方がいい。

『何があっても』・・・・な。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ