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その頃、王都にて(7)
待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
そんなメリット考えてる暇なんてないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
あぁ?!! ウチの妹がアン殿下の妃にぃぃぃ??!!
いや・・・まだ決まったわけではないんだけどさ、邪な考えなんてしない方がいいのは分かってるけど左・・・
ウチの妹が・・・アン殿下に気に入られる可能性は・・・
『0』 ではない・・・
だって・・・あの兵士長ですらも根負けしてるわけだし・・・
兵士長、さっき貴方が申し訳なさそうな顔で俺を見ていた、その真意を、ようやく理解できた気がするよ・・・
別に兵士長が悪いわけではないんだけど・・・『相手が悪かった』としか表現できない・・・
俺もまさか、こんな展開になるなんて思いもよらなかった。
今まで俺は、アン殿下の婚約話なんて、全然興味ない立場にいた、ついさっきまでは。
でもその状況が、一言によって一変してしまうなんて
考えもしない・・・むしろ考えたくなかったよ・・・
ギンは 自分が呼び出された真意を目の当たりにした
彼は頭の中で狼狽える そして『打開策』を必死になって見出そうとするのだが
無駄な足搔きである事は ギン自身がよく分かっていた
何故なら相手が 『殿下』だからだ




