第三章 細部を自らでセッティング
「・・・よしっ!
転生先の種族は『人獣』に決定!!!」
「そうか、私はてっきり『エルフ』か『ウンディーネ』を選ぶかと思っていたが。」
「いやー、確かにそれも魅力的ではありましたけど、やっぱりモフモフには敵いませんよ!!」
「何だその理論は・・・」
次に選択すべき事は、『生まれる家柄(資産)』だ。
これに関しては特にこだわりはない、だからぶっちゃけ適当に選んでもいいんだけど・・・。
ただ、これも私の持論ではあるけど、お金を沢山持ってる=幸せとは限らない・・・という事だ。
お金は確かに大切な存在ではあるけど、使い方や見方が変われば、人の人生なんて簡単に変わってしまう。幸せになる事もあれば、不幸になる事だってある。
つい最近、ニュースでチラッと見たけど、資産家の奥さんが旦那を毒殺して、資産を独占していた事件を思い出す。
「お金が欲しい」とか「もっとお金があったらなー」という言葉が口癖になっている人も多い。だが、いざ持ってしまうと、それはそれで困るのかもしれない。所得税の問題も込みで。
転生する先にも税金みたいな制度があるのかどうかは分からないけど、ただ多額のお金を持ち合わせているだけでは、トラブルを招いてしまうだけ。
お金によるトラブルも、人言関係によるトラブルと似ている節がある。
人間関係が少なければトラブルも滅多に起きないように、資産が少なければトラブルも滅多に起きない・・・と思う。
それが決して本当に幸せなのかは、正直難しい線引きではある。ただ、『お金持ち=絶対的な幸せ』とは限らない事は、絶対的だと思う。