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浴槽の中

作者: 神名代洸
掲載日:2018/12/30

毎日夕方ほぼ決まった時間に浴槽に風呂水を入れるのが日課だった。

まぁ、夕食を食べた後の時間がこんな時間になるのだから当たり前か。



で、風呂水を入れたあと入るまでの間少し時間がある。だからと言ってどうにかするわけでもなく、ただそれだけなんだけどね。


だけど今日はなんか寒くて早く入りたい気分だったから早めに入ることにしたんだ。

寒いからストーブを焚いていた。

浴室は寒いからね。


部屋の電気をつけたんだけど、一瞬だがタマ切れか?って勘違いしちゃったよ。

まぁ〜、すぐにいつものようについたから大して気にもしなかったんだけど…。



浴槽に入ると体がポカポカしてくるので頭がボーッとしてきた。眠くなってきたようだ。そんな感じだ。

目を閉じていたのに何かに見られている…そんな感じがした気がする。視線を感じだのだ。

周りを見ても特に何か変わっている感じはしない。

でね?

何気なく浸かっているお湯を見たんだ。

そこで見たものは。



目。



しかも巨大な。



ビックリして慌てて浴槽から逃げるように飛び出たよ。

心臓がドキドキいってる。

こんなこと今まで一度だってなかったのに何で?

体をタオルで拭きながらも震えはまだ治ってはいない。

なんだかなぁ〜?

理由がわからない。

なんで僕の所?


何で?…何で?何で?何で?


浴槽を見る勇気は今の僕にはない。って言うか、これからもないかな?

僕の後に入る人はいない。一人暮らしだからな。



お湯…どうしよう…。

捨てないと臭いが…。




気持ちを落ち着けて再度浴槽を見ようとそおっと覗き込んだ。

しかしそこには何もなかった。

ただ僕が写り込んでいた。

何だったんだ?アレは?





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