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…あれからもうすぐ二年。
今は、指先で触れているものも、実感できるようになってきています。
ずっと遠かった世界は、手を伸ばせば、すぐ近くにあったのだと。
たくさんの人たちが、たくさんの想いを語りかけてくれて。
根気よく、向き合ってくれて。
おかげで…
…咲く花の彩を、綺麗だと思える。
目の前の誰かが微笑むと、胸のあたりがあったかくなる。
紅茶の香りが好きとか。
生きるために必要…というとらえかただった食事も、味わったり美味しいと感じる瞬間が増えてきたこととか。
なにより、大切な人たちと共に過ごせる時間たちを…
ひとつひとつ、胸に刻んでいきたいと思える。
全てどうでもいいと、虚ろなぬるま湯に浸っていた過去に見た嘘のような夢が、今、手のひらに在る…いとおしい、奇跡。
…ゆっくり、歩いたら、いつかどこかにたどり着けるのか。
今の私には、まだわからないけれど。
毎日、生きていられて、日々の彩りに出会えて…
私は、幸せです。
今も、これからも。
私は私を、もう、忘れない。
夜が明けて
夢が覚めても
もう、大丈夫です。
--2015年、春。




