表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/20

18

…母の死を発見したとき。


私は普通に、駆けつけてくれた警察さんたちの質疑に答えていました。

代わる代わる訊かれたことに、ただ冷静に答えながら、誰に連絡しなきゃとか、これからの段取りとか、そんなことに頭を回していました。


母宅に夕方から夜に駆けつけた妹たちが大泣きする中、私は少し離れたテーブルで、緑茶を飲んでいました。


涙は出なくて。


でも、その日の昼間、質疑の途切れ間に一人になったとき、一筋だけ、流れていました。


…私は、心から、母を愛していたことに気付きました。


母が、大好きだったことに気づいた時には、もう伝わることはできなくて。


今までの憎しみへの罪悪感と、あふれる愛で、熱くなった胸を、そっとおさえていました。


…私にいちばん近かったのは、きっと母なのでしょう。

そして母も、たぶん。


どうか、空の上で幸せに。


あなたの好きな桜が、所々で咲いていますよ。


ねえ、お母さん?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ