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護衛猫耳少女は時々冒険者になるかも  作者: さくらていすと
ドルトリン王国までの護衛〜
8/8

最終話

大変お待たせしました…木曜日に終わるとか言ってたのに、言い終わり方が見つからず……このままではエタってしまうのでは?という焦りから無理やり終わらせた形になってしまいました……


現在次の設定を考えているところです。

ちゃんと練るので、こんなにひどくはならないと思います。多分!

現在、王の間に居る。


「も、持ってきてくれたか!?」


このとおり、王が凄い焦っている。


「は、はい! 持って参りました!」


セムコが王へケースを渡す。

開けようとするが、王の手が震えていて開けれない。

それに見かねた執事が王の代わりに開けた。


「おお…本物だ……チュルーズ! これを!」

「は! 必ずや!」


ケースを受け取った白衣の男が、走り去っていく。


「どうしてそんなに焦ってるにゃ?」


王は、こっちを見て、ようやく気づいたようだ。


「おお! アイリーナじゃないか!」

「久しぶりにゃ。それで、どうしたにゃ?」

「実はな、娘のフィルが熱を出してな…」

「そ、それだけにゃ?!」


それだけで殆ど伝説の不死鳥の羽を取り寄せるとは思えない。

そんな馬鹿を全力で通り過ぎるような親はほとんどいないだろう。

でも、こいつ王様なんだよね……あり得るかも…


「もちろん違うぞ?」


よかった…


「実はな……」


ゴクリ…


「パーティの後、胸が痛いと言い出したのだ…」


え? それって、やばくない? 毒盛られたのかな?


「顔を真っ赤にしてたのだ……」


あれ…それって……


「医者に見せたにゃ?」

「見せたさ。ただ、誰ひとりとして原因はわからなかった……」

「言いにくいけどにゃ、それって……恋じゃないにゃ?」



その場の空気が凍った。



「にゃ? もしかして、今までの苦労って、勘違いから生まれたものなのにゃ?」

「そ、そうかもしれん……」



「「「はぁぁぁぁぁぁ!? (にゃ)」」」


王族だからこそなのだろうか? それにしてもこの冗談は笑えない。


「貴族にねらわれたり、魔物に襲われたり、いろいろあったにゃ……」

「で、でもな! まだそう決まったわけではあるまい!」

「バカにゃ! そんなの決まったも同然にゃ!」


周りの人達が頷く。既に王様の味方はいなかった。

そこに、勢いよく扉が開き、ドレス姿の女の子が入って来た。


「お父様! 私は平気とあれほど言ったではありませんか!」


顔を真っ赤にして怒っている。それを見る限り、やはり思い過ごしのようだ。


「だだがなぁ…」

「もう……あれ? リナ?」


あ、私に気がついたようだ。


「久しぶりにゃ」

「なんでここに? あ、私の部屋にこないかしら?」


す、すごいはしゃいでる…


「今日は仕事できたにゃ。その誘いはまた今度にしておくにゃ。それより、そこの王にゃ」

「なんだ?」

「なんだじゃないにゃ! 報酬を上乗せしてもらうにゃ!」

「な、なぜだ?」

「親バカの勘違いで、私たちに迷惑かけたにゃ! いくら王でも、迷惑料を払うべきにゃ!」


値段交渉は数時間かかり、王が折れる形で終わった。


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