7話
今日、鼻をかんだあと、友達と話したら
「風邪ひいてるの?大丈夫?」
と言われました。
鏡見たら、鼻が真っ赤だったんですよ(笑)
皆さんも風邪には気をつけましょう!
やって来ましたドルトリン王国!
3日も並んでやっと入れたよ。某夢の国でも、アトラクション乗るのにこんな時間はかからないよ…
というかさ、不死鳥の羽人気過ぎない? 何回襲われたことやら……あれ? そもそも、これを運んでることがバレてる方がおかしくない?
「ねえねえにゃ」
「はいなんでしょう?」
「何で何回も襲われたにゃ?」
「…わかりません……」
考えたのに分からないって…
私も人のこと言えないけど、セムコって……
「馬鹿にゃ?」
「す、すみません……」
「襲われてるってことは、情報が漏れたってことだにゃ。こんな貴重なものを運ぶなら、馬車が3台で護衛が2人なんでありえないにゃ」
「確かに」
「今閃いても遅いにゃ。それで、周りに言いふらしたりでもしたのかにゃ?」
「い、いえ、してません」
「じゃあ、誰かに見られたかにゃ?」
「そんなはず……あっ!」
「どうしたにゃ?」
「仕入れ先での事ですが、これを仕入れた街にファムルエ公爵がいらしてました」
ファムルエ公爵。
確か、ドルトリン王国の貴族だったっけ? デブで、うざくて、横暴と三拍子揃った典型的な貴族。
一度あったことあったけど、ムカついたから殴り飛ばして逃げてきた。
何故そんな奴と会ったかって言うと、匿名の護衛の依頼を受けたら、そいつが対象だったわけ。
失敗になって、罰金取られたんだよね……
「あの貴族なら、権力を使って取り寄せるかもにゃ」
ま、私がいる限り奪わせないけどね?
「さ、行きましょ」
「わかりました」
街中だが、馬車が5台横並びに通っても余裕があるほどの広さがある。流石は王都の道だね。
「そう言えばにゃ、この羽、誰に渡すにゃ?」
難しそうな顔をするセムコ。
「……誰にも言わないでくださいね?」
「約束するにゃ」
「……お姫様です」
「誰のにゃ?」
「王様のに決まってるじゃないですか…」
↓↓↓
というわけでやって参りました王城!
ここに来るまでに、大量の刺客?的なのに襲われたけど、もれなく私の電撃魔法をプレゼントしてあげた。みんな体を震わせ喜んでたよ。
さて、王城についたとしても、中に入るために検問がある。何事もなく入れればいいけどね。
そんなことを思っていると、1人の執事っぽい人が寄ってきた。
なんか見覚えが……
「セムコ様。お待ちしておりました」
「すみません…遅くなってしまって」
「いえいえ。私達が予想していたよりずっと早く、驚いております」
「そうでしょうか? もしそうだとしたら、護衛が優秀だからでしょう」
「そうなのですか? して、その護衛は……リナ様?」
あちらは私に気づいたみたいだ。
やばい、思い出せない!
ここは、秘技ごまかしの術を使おう!
「そうだにゃ! お久しぶりにゃ!」
「やはりそうでしたか! お久しぶりございます。リナ様、約束のものをお持ちですか?」
な、何約束したっけ?! 全然覚えてないよ! まずい!
「もしや、約束を忘れたなど……」
「もちろん覚えてるにゃ! アレでしょにゃ? アレはまだ用意できてないんだにゃ」
動揺して、変なところににゃがついてしまった…なんだ、でしょにゃって……
「リナ様、忘れたならはっきりと申してください…私の名前はフリップ・モリスですよ」
「な、なぜばれたにゃ!?」
「顔に書いてあります」
「にゃ、にゃんですにゃ〜(な、なんですと〜)!?」
あ、思い出した! タバコの名前の人だ! 聞いた時、あ、私の吸ってたやつだって思ったんだよね。
あれ、約束が思い出せない…
「ごめんにゃ……約束が思い出せないにゃ」
「安心してください、約束はしていないですよ」
あ、履いてますよじゃないんだ。それはさておき、こいつ、私の事嵌めたな?
「フリップとは2度と口聞かないにゃ」
「それは困ります。あ、こんな所に猫じゃらしが」
「や、やめてにゃ! 降参するからにゃぁぁぁぁ!」
ごろん。
猫じゃらしとは卑怯な……楽しい♪
「お2人が知り合いだったとは」
フリップを殴った後、王の元へ向かうため、セムコ、フリップと一緒に廊下を歩いている。ネルコッチは冒険者ギルドに向かった。依頼は達成されたからね。
「四年前に、この国を襲った魔物の大群を一人でやっつけてくれたんですよ」
「あれ? それって国の騎士達が倒したのでは?」
「いえ。彼女1人です。倒した後、王に騎士団が倒したように広めて欲しいとお願いしたのですよ」
「なんでそんなことを…?」
「めんどくさかったからにゃ」
「面倒臭い? なにがですか?」
セムコが首をかしげる。
「当日私は子供だったにゃ。力を持った子供ほど扱いやすいものはないにゃ。貴族にとっては」
2人が、子供ってところに反応していたが、あえて無視する。
「確かに。リナさんを我がものにしようと、あの手この手でやってきますね……」
「あ、でもにゃ、冒険者ギルドには説明してSランクになったんだけどにゃ」
「それは当然ですよね。いくら何でもタダ働きはごめんですもんね…」
「二人とも…この先ではお静かに…」
フリップの注意に、私達は頷く。
そして、大きな扉の前にやってきた。懐かしい。
昔と変わらず、音を建てずに扉が開いた。
多分次回が最終回です。
もっと続けたかったんですが、余りにも設定がずさん過ぎました…
次は、設定、シナリオをしっかりと考えてから投稿したいと思います。その時はよろしくお願いします。