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護衛猫耳少女は時々冒険者になるかも  作者: さくらていすと
ドルトリン王国までの護衛〜
5/8

5話

このペースで書くの疲れてきましたさくらていすとです。

そろそろ一日1回にしたいと思います。

「お嬢ちゃん。早かったな?」

「ゴブリンだったにゃ」

「おお。そうか」


デュークドラゴンが出たなんて、普通は信じないだろうから嘘をつく。

別に、誰も損をしない嘘だからね。


とりあえず、セムコに報告をしておく。セムコもゴブリン程度では騒がなかったので、大事にはなっていない。


でも、気のせいかもしれないけど、この先、なにか事件が起こりそうな気がする。うん。用心しておこう。うへへ。


それにしても、護衛の仕事は楽でいいんだけど、どうしても暇になってしまう。現代だったら、スマホとか色々あるからどうにかなるけど、残念ながらこの世界はそこまで発展していない。


武器の手入れなど、果物ナイフしかないのですぐ終わる。

それに、私は女の子だから、周りの男どもにも気をつけなければならない。


え?オバサンだって?いや、私は永遠の15歳だから。肉体は。


っとなると食べることしかないのよね。だから、アイテムボックスには大量のおやつがあるんだけど、切らしちゃったみたいだから、サトウキビしかない。


いくら若いといえど、数十本食べたら気持ち悪くなる。

どうしたものかな……


寝ようか!




おはよう!

ドルトリン王国につくまで後2週間になりました!

あれから何も無かったから、別に省いても良かったよね?


今、ちょうど道中の村に寄っているところ。ドラ〇エのしょぼい村みたいな感じ。でも、こういうところのご飯て美味しいのよね!ちなみに、私達は長老の家に泊まっている。何でも、部屋が有り余ってるから、泊めてくれるらしい。


「お婆ちゃんにゃ」

「なんだい?」

「夜ご飯っていつかにゃ?」

「お腹空いたのかぇ?」

「そうだにゃ」

「今もってくるからちょっと待ってな」


そう言ってお婆ちゃんは台所へ向かった。


待つこと数十分。

美味しそうな匂いとともに、お婆ちゃんがご飯を持ってきた。


この世界にもお米がある。異世界には、米、醤油、マヨネーズがないと思ってたので、初めて見た時はかなり衝撃的だった。


それもこれも全部異世界物小説のせいだ!


そんな事言っても意味が無いので、目の前のご飯に集中する。


白米にきゅうりや株の漬物。大根と人参の味噌汁というメニューだ。日本人の私には嬉しいメニューだけど、ネルコッチやセムコには合わなかったみたいだ。

それでも、私が代わりに食べようか?と尋ねると、無言で食べ始めたけど。


さて、頂きます!


ごはんを食べ、味噌汁を飲もうとした瞬間、異質な匂いに気づいた。


これって……


ガタンっ!


音がした方を見ると、ネルコッチとセムコが机に突っ伏していた。


やっぱり、この匂いは睡眠薬で間違いないみたいだ。


「お婆ちゃんにゃ! なんとつもりだにゃ?!」


すると、お婆ちゃんはこちらを睨んできた。


「ちっ、鋭い娘だねぇ。仕方ない。入ってきな!」


入口から5人の盗賊と思われる男達が入ってきた。


「なるほどにゃ。お前達は商人を狙った盗賊たちかにゃ」

「だったら何だって言うんだい?」

「私はにゃ? こう見えても冒険者なんだにゃ」

「たかが小娘に、あたしらが遅れを取るとでも?」

「確かに。たかが小娘だにゃ」

「何が言いたい?」

「私の名前はアイリーナにゃ。こう見えてもSランクを名乗ってるにゃ」

「証拠がないだろ?」

「ギルドカードにゃ。これは複製できないからにゃ。証拠になるにゃ」


ギルドカードを見せるが、それでもまだ信用してないみたいだった。


「偽物だ! お前達! やっておしまい!」


お婆ちゃんの合図に、男達が襲いかかってくる。が、所詮は素人の塊。懐に入って、腹パンするのは簡単だった。


「ぐえぇっ!」

「ぐはっ!」

「うひゃ!」

「ふへぇぇ!」

「にゃぁ!」


ん? 同胞か?

そんなわけないか。


「さてにゃ、次はお婆ちゃんにゃ。何故こんなことをしたか言って死ぬか、拷問されて死ぬか選ぶにゃ」

「随分とえげつない選択肢じゃないか」

「よく言われるにゃ」

「ま、あたしは捕まる気なんて更々ないがねっ!」


何かをしたに投げつけると、濃い煙が部屋に充満した。よかった、ただの煙だ。

さて、マップを見ると、お婆ちゃんは50m離れた場所にいた。

逃げ足速すぎない?


逃がすつもりは無いので、急いで追いかける。


お、いたいた。


「逃げるってことは、はらわたを抉り出してもいいってことにゃ?」

「やはりSランクというのは本当だったようだのう」

「そういったにゃ。あ、自害しようとしても、魔法で治すから意味無いにゃ。」

「ちっ」

「はいにゃ。おとなしくゲロっちまうにゃ」

「わかったよ。あたし達は、あの馬車にあるものが目当てだったんだよ」

「ありがちな理由にゃ。それで、何が入ってるのかにゃ?」

「護衛なのにそんなことも知らないのか?」

「ルールその3、護衛品の中身は見ないにゃ」

「何言ってるんだい?」


ちっ。通じないのね……あのムキムキ冷静最強運び屋のルールを知らないなんて……あ、ここ異世界じゃん。冗談はさておき。


「何でもないにゃ。それで中身はなんだにゃ?」

不死鳥フェニックスの羽だよ」


不死鳥の羽。

諸説あるけど、食べると不死身になるって言われてる。ま、永遠の生ほど辛いものはないっていうから、私は興味無いけどね。


「ふーんにゃ。じゃ、バイバイにゃ」

「え? ちょっとお待ち!」


ぐしゃ!


はい。首を切断し終えました。

酷い? 私がドルトリン王国に連れてったとしても、今と同じようなことになっていたのよ? 盗賊は即刻首吊りか火あぶりの刑だから、私は優しいほうなのよ?


生首をアイテムボックスに入れ、セムコたちを起こしに行こう。


【リナよ】

「なんだにゃ?」

【猫装備あってよかったろう?】

「ひ、否定出来ないなゃ」

【ふぉっふぉっふぉ! 猫装備が無きゃ今頃盗賊にやられておったからのぅ!】

「でも他にも優れた装備あるんじゃないにゃ?」

【……はて?なんのことかにゃ?】

「じじいが使っても可愛くないにゃ!!!」




誤字脱字がありましたら、感想にて報告お願いします。

その他感想も、お待ちしております!

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