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護衛猫耳少女は時々冒険者になるかも  作者: さくらていすと
ドルトリン王国までの護衛〜
3/8

3話

説明不足なところが多々ありますが、気になった場所があれば教えてください。お願いします。


感想ありがとうございます!

ご教授いただく前にこの話を書き終えていたので、反映されてませんが、次回からきちんと教えに沿って書いていきます!ありがとうございました!

クエストボードの前に行くため、受付の前を通った。すると、先程の娘が私の行く手を塞ぐ。


「なんか用かにゃ?喧嘩なら鬱陶しいから他所でやって欲しいにゃ。」

「ち、違うんですっ!」

「じゃあ、なににゃ。」

「あ、謝ろうと思って…」

「そのことならいいにゃ。何事も経験だからにゃ。これからはうまくやっていくんだにゃ?」

「は、はいっ!」


娘はお辞儀すると私の前を去っていった。


あの子、美少女だね…じゅるり



冗談はさておき、今度こそクエストボードの前に行った。

えーっと、なになに?


討伐

対象:ゴフリン

数:50体以上

場所:フランの森


パスね。魔核取るのめんどくさい。


護衛

対象:アリアナ商会

数:馬車3台

場所:ドルトリン王国


これに決まりね!

理由?ドルトリン王国は南の国だからよ!ヤッター!ってか、そろそろ拠点変えようかしら?


依頼書を受付に持っていく。


「これを受けたいにゃ」

「かしこまりました。それでは、ギルドカードを提示してください。」

「はいにゃ」


懐からギルドカードを出した。

シルバーに光っているカード。この世界で最も高価な金剛龍の牙で作られているカードだ。このカードを持てるものは、Sランクの証を持つものしかいない。つまり、リナはSランク冒険者ということだ。

わかってはいたが、受付の女の子も動きがぎこちなくなってしまう。


ま、仕方ないかな。


「はい。完了しました。それでは、明日の朝4時に正門にて集合です。」

「了解にゃ。」



さて、宿に戻って寝ようかな。

まだ夕方だけど、明日の朝起きれる自信が無いからね。








おはよう。

え?急すぎるって?じゃあ忠告するわね?こういうの、私の中では当たり前だからね!慣れておいて!


さて、無事に起きれたことだし、支度して行きますか!

と言っても、猫装備のお陰で髪とか直さなくてもいいんだよね。服もこれだし…

メイクは、この顔にするのは無理。メイクしないほうが可愛いし。


ま、取り敢えず外に出ようか。




「さ、寒いにゃ…」


よく良く考えたら、朝が寒いって誰でもわかることだった。猫装備のせいで寒さ2倍だよ…冬だよこれ…

国一周走ってから行こう…


軽くジョギングする。しかし、リナのジョギングは、時速100キロオーバー。門番はもう既に見慣れているが、初めての時はちょっと騒ぎになった。

少し暖かくなってきたところで、正門へ向かう。流石に、街の中をその速度で向かうのは危ないため、半分の速度で向かっている。それでも充分早いけど。



門に行くと、既に馬車が3台並んでいた。

少し遅くなったかなーと思うけど、気にしないで挨拶しに行く。


「おはようにゃ。ここのリーダーいるかにゃ?」

「あぁ?子供が何のようだ?」


初めて見るハゲ頭の厳ついおじさん。それでも、力量はリナの足元にも及ばないが。


「そっちこそ誰にゃ?冒険者かにゃ?」

「俺の顔がわかんねぇーのか!?」

「わかんないにゃ」

「俺様はCランクのネルコッチ様だ!」


この世界の平均がDランクだから、強いっていえば強いけど、私からしたら初心者に毛が生えた感じかな。

それにしても、ネルコッチって…


「ぷぷっ」

「てめぇ!笑ったなぁ!!!」

「朝からうるさいよネルコッチさん(笑)」

「貴様ぁぁ!!!」


たま〇っちみたいな名前のおっさんが殴りかかってくる。

フェイントもなしで、軸がブレブレ。おまけに遅い。こんなのでよくCになれたね。褒めてあげるよ。

私は半歩ずれることで、当たらないようにする。ま、当たっても痛くないけどね…だって、ドラゴンに噛み付かれても、犬に甘噛みされた感覚なんだもん。痛いはずがない。それでも、殴られるというのはいい気持ちではないからね。


「ごめんにゃ。私は貴方とじゃれあってる場合じゃないにゃ。それ以上やるなら、あなたを殺すにゃ?」

「ひっ!」


少し鋭く睨んであげると、腰が抜けたのか倒れてしまった。やれやれ。修行が足りないね…


それはさておき、挨拶しなければ。

男を置いて、先頭の馬車へ向かった。


「はじめましてにゃ。私がアイリーナにゃ。」


ギルドカードと一緒に挨拶する。


「え、Sランク冒険者の方ですか!?」

「そうにゃ。」

「猫少女のアイリーナ。ですか…Sランク冒険者の中で最も強く、変わり者とされるお方ですか」

「それは面と向かっていうことじゃないにゃ。」

「た、大変失礼いたしました!私の名前はセムコといいます。」


私は見た目で侮られるからね。いくら名前が売れようと、姿までは知られてないのよ。それに、私の偽物とかいるらしいから、近々退治しに行かないとね。


「そうだにゃ、後ろにいた冒険者は誰にゃ?」

「私が雇った冒険者です。」

「護衛なら私ひとりで十分だにゃ。」

「そ、そうです!報酬はどうしたら!?」


ま、そうだろうね。Sランクを雇うには相場の10倍以上かかる。私もそちらの立場だったらこんなふうになってるはず。


「別にいいにゃ。相場でにゃ。」


驚いた顔をするが、それと同時に納得行ったような表情になった。


「これが変わりものと評された理由かもな。」

「そうかもにゃ。それじゃ、私は荷台で寝てるから、出発してくれにゃ。」

「ね、寝てる?」

「敵が来たり、魔物が来たら起きるにゃ。それぐらい朝飯前だにゃ。」


と言って、相手の返事を聞かずに荷台に行くのだった。

だってさ、真面目に働くの面倒臭いんだもん。寝て闘って(遊んで)金が手に入るならやるでしょ?


ってわけで、おやすみ。



おはよう。

前方180mさき、敵反応が40近くある。

盗賊だね。

さて、遊びの時間ですよ。

私は荷台から降りてセムコの場所まで走っていく。


「前に盗賊いるから、ストップしてにゃ」

「へ、へぇ?」

「何ほうけた顔してるにゃ?さっさと止めるにゃ!」

「は、はい!」

「それじゃあ、私は闘って(遊んで)来るにゃ。」


前の盗賊たちのところまで走っていく。


「止まれ!小娘が何のようだ!さっさと馬車をよこせ!」

「ならさ、私と遊んで欲しいにゃ!」


足に力を込め、一気に相手まで詰め寄る。そして、軽く頭を殴ると、風船のように頭が弾け飛んだ。

盗賊たちは、全員恐怖の顔に染まっている。

こうなってしまえば、もうつまらなくなる。


「はぁにゃ。つまらないにゃ。」


頭を潰していく単純作業。盗賊たちはものの1分で全滅させられた。


【リナよ】

「なににゃ?」

【何故そんなに戦いたがるのじゃ?】

「この世界が暇だからにゃ。それに、私自身人生に未練にゃいし、VR世界にいるみたいで楽しいからにゃ」

【リナよ。お主装備外して、語尾の「にゃ」は取れそうにないな】

「あ……にゃ」


誤字脱字がありましたら、感想にて報告お願いします。

その他感想も頂けたら嬉しいです!

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