3話
説明不足なところが多々ありますが、気になった場所があれば教えてください。お願いします。
感想ありがとうございます!
ご教授いただく前にこの話を書き終えていたので、反映されてませんが、次回からきちんと教えに沿って書いていきます!ありがとうございました!
クエストボードの前に行くため、受付の前を通った。すると、先程の娘が私の行く手を塞ぐ。
「なんか用かにゃ?喧嘩なら鬱陶しいから他所でやって欲しいにゃ。」
「ち、違うんですっ!」
「じゃあ、なににゃ。」
「あ、謝ろうと思って…」
「そのことならいいにゃ。何事も経験だからにゃ。これからはうまくやっていくんだにゃ?」
「は、はいっ!」
娘はお辞儀すると私の前を去っていった。
あの子、美少女だね…じゅるり
冗談はさておき、今度こそクエストボードの前に行った。
えーっと、なになに?
討伐
対象:ゴフリン
数:50体以上
場所:フランの森
パスね。魔核取るのめんどくさい。
護衛
対象:アリアナ商会
数:馬車3台
場所:ドルトリン王国
これに決まりね!
理由?ドルトリン王国は南の国だからよ!ヤッター!ってか、そろそろ拠点変えようかしら?
依頼書を受付に持っていく。
「これを受けたいにゃ」
「かしこまりました。それでは、ギルドカードを提示してください。」
「はいにゃ」
懐からギルドカードを出した。
シルバーに光っているカード。この世界で最も高価な金剛龍の牙で作られているカードだ。このカードを持てるものは、Sランクの証を持つものしかいない。つまり、リナはSランク冒険者ということだ。
わかってはいたが、受付の女の子も動きがぎこちなくなってしまう。
ま、仕方ないかな。
「はい。完了しました。それでは、明日の朝4時に正門にて集合です。」
「了解にゃ。」
さて、宿に戻って寝ようかな。
まだ夕方だけど、明日の朝起きれる自信が無いからね。
おはよう。
え?急すぎるって?じゃあ忠告するわね?こういうの、私の中では当たり前だからね!慣れておいて!
さて、無事に起きれたことだし、支度して行きますか!
と言っても、猫装備のお陰で髪とか直さなくてもいいんだよね。服もこれだし…
メイクは、この顔にするのは無理。メイクしないほうが可愛いし。
ま、取り敢えず外に出ようか。
「さ、寒いにゃ…」
よく良く考えたら、朝が寒いって誰でもわかることだった。猫装備のせいで寒さ2倍だよ…冬だよこれ…
国一周走ってから行こう…
軽くジョギングする。しかし、リナのジョギングは、時速100キロオーバー。門番はもう既に見慣れているが、初めての時はちょっと騒ぎになった。
少し暖かくなってきたところで、正門へ向かう。流石に、街の中をその速度で向かうのは危ないため、半分の速度で向かっている。それでも充分早いけど。
門に行くと、既に馬車が3台並んでいた。
少し遅くなったかなーと思うけど、気にしないで挨拶しに行く。
「おはようにゃ。ここのリーダーいるかにゃ?」
「あぁ?子供が何のようだ?」
初めて見るハゲ頭の厳ついおじさん。それでも、力量はリナの足元にも及ばないが。
「そっちこそ誰にゃ?冒険者かにゃ?」
「俺の顔がわかんねぇーのか!?」
「わかんないにゃ」
「俺様はCランクのネルコッチ様だ!」
この世界の平均がDランクだから、強いっていえば強いけど、私からしたら初心者に毛が生えた感じかな。
それにしても、ネルコッチって…
「ぷぷっ」
「てめぇ!笑ったなぁ!!!」
「朝からうるさいよネルコッチさん(笑)」
「貴様ぁぁ!!!」
たま〇っちみたいな名前のおっさんが殴りかかってくる。
フェイントもなしで、軸がブレブレ。おまけに遅い。こんなのでよくCになれたね。褒めてあげるよ。
私は半歩ずれることで、当たらないようにする。ま、当たっても痛くないけどね…だって、ドラゴンに噛み付かれても、犬に甘噛みされた感覚なんだもん。痛いはずがない。それでも、殴られるというのはいい気持ちではないからね。
「ごめんにゃ。私は貴方とじゃれあってる場合じゃないにゃ。それ以上やるなら、あなたを殺すにゃ?」
「ひっ!」
少し鋭く睨んであげると、腰が抜けたのか倒れてしまった。やれやれ。修行が足りないね…
それはさておき、挨拶しなければ。
男を置いて、先頭の馬車へ向かった。
「はじめましてにゃ。私がアイリーナにゃ。」
ギルドカードと一緒に挨拶する。
「え、Sランク冒険者の方ですか!?」
「そうにゃ。」
「猫少女のアイリーナ。ですか…Sランク冒険者の中で最も強く、変わり者とされるお方ですか」
「それは面と向かっていうことじゃないにゃ。」
「た、大変失礼いたしました!私の名前はセムコといいます。」
私は見た目で侮られるからね。いくら名前が売れようと、姿までは知られてないのよ。それに、私の偽物とかいるらしいから、近々退治しに行かないとね。
「そうだにゃ、後ろにいた冒険者は誰にゃ?」
「私が雇った冒険者です。」
「護衛なら私ひとりで十分だにゃ。」
「そ、そうです!報酬はどうしたら!?」
ま、そうだろうね。Sランクを雇うには相場の10倍以上かかる。私もそちらの立場だったらこんなふうになってるはず。
「別にいいにゃ。相場でにゃ。」
驚いた顔をするが、それと同時に納得行ったような表情になった。
「これが変わりものと評された理由かもな。」
「そうかもにゃ。それじゃ、私は荷台で寝てるから、出発してくれにゃ。」
「ね、寝てる?」
「敵が来たり、魔物が来たら起きるにゃ。それぐらい朝飯前だにゃ。」
と言って、相手の返事を聞かずに荷台に行くのだった。
だってさ、真面目に働くの面倒臭いんだもん。寝て闘って(遊んで)金が手に入るならやるでしょ?
ってわけで、おやすみ。
おはよう。
前方180mさき、敵反応が40近くある。
盗賊だね。
さて、遊びの時間ですよ。
私は荷台から降りてセムコの場所まで走っていく。
「前に盗賊いるから、ストップしてにゃ」
「へ、へぇ?」
「何ほうけた顔してるにゃ?さっさと止めるにゃ!」
「は、はい!」
「それじゃあ、私は闘って(遊んで)来るにゃ。」
前の盗賊たちのところまで走っていく。
「止まれ!小娘が何のようだ!さっさと馬車をよこせ!」
「ならさ、私と遊んで欲しいにゃ!」
足に力を込め、一気に相手まで詰め寄る。そして、軽く頭を殴ると、風船のように頭が弾け飛んだ。
盗賊たちは、全員恐怖の顔に染まっている。
こうなってしまえば、もうつまらなくなる。
「はぁにゃ。つまらないにゃ。」
頭を潰していく単純作業。盗賊たちはものの1分で全滅させられた。
【リナよ】
「なににゃ?」
【何故そんなに戦いたがるのじゃ?】
「この世界が暇だからにゃ。それに、私自身人生に未練にゃいし、VR世界にいるみたいで楽しいからにゃ」
【リナよ。お主装備外して、語尾の「にゃ」は取れそうにないな】
「あ……にゃ」
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