表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
護衛猫耳少女は時々冒険者になるかも  作者: さくらていすと
ドルトリン王国までの護衛〜
1/8

1話

はじめまして。

今日から1週間は不定期更新で、その後は週に一度更新します

拙い文章ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。

真っ白な世界。


あたりを見回しても何も無い。


地面すら。


私は息ができる水の中にいるような感覚を味わっている。


楽しい。


私がここにいる理由だけど、多分死んだからだと思う。


絶賛自宅警備中だった私は、23歳になったあの日、階段で突き落とされたのだ。


誰かは忘れた。


ちらっと見えた気もするけど、自殺する勇気がなかった私にとっては天使にしか思えない。


あっちは重りが消えてハッピー。


私は自由になれてハッピー。


win-winの関係でしょ。


それより、もうひと眠りしたい。


おやすみ。


『待つのじゃ』


誰。私の眠りを妨げるのは。


『どっかの悪役みたいなセリフ言うな』


言ってみたいじゃない。それに、本当に眠いし。


『それでも、お主は寝れぬぞ?』


なんで?


『それは、お主が死んでおるからだ』


知ってるけど、眠れないのと何の関係があるの?


『それは、寝るというのは肉体がすること。つまり、精神のみになったお主はできぬことなのじゃ。』


へぇー。目は閉じれるけど、意識があるってことね?


『そういうことじゃ』


ふーん。で、私に何のよう?


『わし、神なのじゃ』


で?


『で?…あ、あぁ。お主を別の世界へ送ろうと思ってな』


なんで?


『送ろうとしている世界の魂が1つ消滅して、お主の世界に魂が一つ誕生して、そこにちょうどよく死んだお主がいたから。』


意味わかんない。


『ま、神の事情じゃ。拒否権はないぞ?』


それはひどい話ね?でも、何かくれるんでしょ?


『そうじゃな、こちらが無理やりやらせようとしていることじゃからな』


じゃあ、お願いを20個聞いてもらおうかしら?


『20個?ちと多いな』


じゃあ15個


『3個じゃ』


それは少なすぎる。14個


『ダメじゃせめて4個』


あなた、頼みごとしている(|強制)のに、偉そうな態度ね?それが神様なのかしら?13個


『うっ…じゃが、5個これ以上は…』


じゃ、私がその世界に行ったら、あなたのこと悪いように広めてあげるわ?


『そ、それは…』


10個。これ以上は無理よ。


『…わかった。では、願いを申してみよ』


まず、強靭な肉体が欲しいわ。普通の女の子の体だけど、人間なんてパンチ一つで塵に出来るほどの。


『むきむきじゃなくても良いのか?』


むきむきの女の子になんの需要があるの?それと、手加減はできるようにしておいてね?力を使いたい時だけ使えるように。もちろん。魔力もあるわよね?


『あるぞ。お主が行くところは、剣と魔法の世界じゃからな』


へぇ。強靭な肉体ってことは、魔力もそこを尽きない程大量にしておいて。


『わかった。次の願いは?』


二つ目、その世界の知識、すべてが欲しいわ。


『それは無理じゃ、人間の許容範囲を超えておる』


だから、強靭な肉体が欲しいって言ったのよ。


『あ、なるほど』


三つ目、次の寿命は500年にして。


『何故じゃ?』


多くの時間を寝ていたい。精神じゃ寝れないってことわかったから、死ぬより生きて寝たほうが幸せ。


『そうか。それでは次は?』


四つ目、生まれは裕福にしてね


『わかった。』


五つ目、15歳になったら肉体の成長を止めて


『ほぅ?何故じゃ?』


年をとるごとに、寝るのって苦痛になっていくの。私が一番幸せと感じてたのが15歳だからよ?


『成長が止まるということは、いくら鍛えても、走っても、強くならないのじゃよ?』


あなた…そのための一つ目の願いでしょ…


『あ、なるほど』


はぁ…

次の願いの前に、一つ質問させて?


『よいぞ』


次の世界で、ステータスってあるかしら?


『あるぞ』


それって、いつでも見れるのかしら?


『いや、水晶がないと無理じゃ。』


なら、六つ目は、私の視界に、メニュー画面を作って?


『お前の世界の、ゲームというやつか?』


そうそう。左下には、自分を中心に半径200mの付近のマップがあって、敵意のあるヤツは赤く表示され、ないやつは青く表示される。で、右下にはメニューボタンがあって、中に入れると時が止まるアイテムボックスや、ステータスとかいろいろ項目があるヤツ。


『わかった。それで他には?』


七つ目、私に最強の装備をくれない?


『最強だな?わかった。』


八つ目、人生を100回贅沢して生きれるようなお金をちょうだい。


『金か。問題ないぞ』


九つ目、食べても太らない体にして欲しい


『ここでやっと乙女の思考じゃな』


うっさい。

そういえば、私の記憶ってどうなるの?


『削除されるな。』


なら、最後は記憶の引継ぎね。

よろしく頼んだわよ?


『わかった。では、来世を楽しんでくるんじゃよ』






そこで私の記憶は途切れた。


誤字脱字がありましたら、感想にて報告お願いします。


その他感想も頂けたら嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ